TPUスマホケース&デジタルUV染色

RIP処理

ミマキのRIPソフト「RasterLink」を使ってプリントする。

RIP とは、Raster Image Processorの略で、簡単に言うと作ったデータをキレイ&正確にプリンタに送るためにデータを変換する技術のこと。
Raster Linkはそれをソフト上で行うことができるので「ソフトウェアRIP」と呼ばれています。
さらに、ミマキのプリンタを最大限活用するために様々な設定をこのソフト上で行うことができるのです。
RasterLinkの詳しい解説はこちらのページをご覧ください。

TPUケースにマスクをかけよう!

まずはモノクロ2階調のデータを用意し、(染色したくない部分をブラックに指定)プライマープリントでマスクをかけます。

RasterLink設定
720×1200dpi 16pass
単色置換 ブラック→プライマー



染色作業


まずは染色液を作りましょう。

今回はダイロン社の高温染め粉、Newマルチを使用します。
40度くらいのお湯(時間はかかるが水でも可能)に染め粉を入れよく混ぜて作ります。

染色液に投入!

40度くらいのお湯であれば30分程度で色が着きます。
染める時間や温度によって色の濃さは変わってくるので、お好みの色になる条件を探してみてくださいね。
染色液が衣服等に付くと落ちなくなる可能性がありますので、ビニール製手袋を着用し、汚れても良い場所と格好での作業をオススメします。




取り出し、染色液を洗い流す


お好みの色合いになりましたら、取り出して一度スポンジ等で水洗いします。



プライマーを溶解させて剥がす


水分をよく拭いたらアルコール液に1〜2分浸し、取り出したらプリント面をパッティングするように拭き取ります。



プライマーを剥がす


いよいよ最後の作業!粘着テープをプリント面に張り、溶解したプライマーを剥がしましょう。

テープにプライマーがくっついているか確認しながらゆっくり剥がしていきます。
※表面を傷つけないためにも擦るよりテープを用いて剥がすのがオススメです。
※うまく剥がれなかった場合は、一つ前の手順からやり直してみましょう。



完成です!


綺麗に染め上がりました!

UVプリンタを使用したデジタル染色により、細かいデザインでも簡単に染め上げることが出来ました。
このようにTPU素材のものならプライマーでマスクをし、部分染色をすることが可能ですので、iPhoneケース以外にも様々なものを染めてみたいですね。


TPU素材の使われている品は、腕時計ベルト部分、ゲーム機カバー、スポーツ用シューズ、水泳用ゴーグル、まな板など、様々なものに使われています。
今まであまりデザイン性のなかったものが多いので、デジタル染色の技術を応用することで新たな可能性が広がりますね。



掲載されている内容について


  • 染色結果は環境により異なります。事前に必ずテストを行ってください。
  • 掲載されている内容は予告なく変更となる場合があります。

関連する加工技術

対応製品

Return to Content

ページの先頭へ戻る