stickerkoning(オランダ)

課題
改善
多種多様にわたる製品を、効率よく少量から生産したい。
ミマキのIJPと工程管理システムにより、省力化・自動化・見える化に成功。1枚からの少量多品種生産を実現。ステッカーから他のアイテムへと受注の幅を広げた。

【ミマキ導入企業訪問レポート】
オペレータ1人が11台のインクジェットプリンタを運用 小ロットシール印刷を効率化


■stickerkoning(オランダ フェルドホーフェン)
(業種:ステッカー、シール、ラベル、名入れグッズ) 
社員数19人
企業URL:http://www.stickerkoning.nl/
導入機器:JV150-130JV33-130JFX200-2513UJF-3042


ロン・ヴァミューレン(RonVermeulen)ディレクター


stickerkonigは印刷通販で業績を伸ばしている

stickerkoningは1986年創業のラベル印刷業者。同社はオランダの首都アムステルダムから南に125キロのフェルドホーフェンという街に本社を置く。
もともとスクリーン印刷機でラベルやステッカーを製造してきた同社。名称の「koning」とはオランダ語で「キング」「王様」を指す言葉で、ステッカーで欧州のキングを目指すという意味を込めている。
近年はミマキエンジニアリングのインクジェットプリンタ(IJP)を導入し、少量生産を実現。エンドユーザー向けの印刷通販サイト「stickerkoning.nl」をオープンし、ヨーロッパ全域を商圏とするなど、大きな存在感を示しつつある。
ミマキエンジニアリングでは同社を訪問し、ロン・ヴァミューレン(RonVermeulen)ディレクターに本社と工場を案内していただいた。


少量でも多彩なアイテム


同社の製品は少量で受注するものが多いが、商品の種類を絞っているというわけではない。
メタリックな質感の蒸着紙やポリエステル、水に強い合成紙、フッ素コート、布製、粘着剤を使わない吸着シートなど、さまざまな基材を用意している。また、店舗で使用するバーコードや割引ラベル、よく目立つ蛍光シール、反射シール、樹脂を盛ったドーミングシールなど、多種多様な用途の製品を生産している。
印刷通販で受注したシールやステッカーは、欧州全土に送料無料で配送しており、これも同社の人気の要因となっている

集中管理で省人化を実現

本社・工場はヴァミューレンディレクターが「狭くてごめんなさい」と言うほどで、小規模の工場といった雰囲気だ。しかし、ここから欧州全土に向けて、多くの商品が送り出されている。
実は現在、本社・工場は新築中で、玄関前の駐車場部分が掘り返されている。手狭になってきたことから、工場部分も増床するそうで、stickerkoningの成長ぶりがうかがえる。


新本社の完成予想図

さて、同社にはミマキエンジニアリングの「JV150-130」と「JV33-130」ロールタイプの大判IJPを11台を導入している。
驚いたのは、これだけの数のIJPを1フロアに集め、1人のオペレーターが管理していること。
独自の工程管理システムを導入し、コンピュータで仕事を“見える化”しており、受注したジョブを各IJPに振り分けている。このため、オペレーターは11台にたった1人で、出力が終了すれば、ロールを断裁し、次の工程に引き継ぐという作業に集中できる。


11台のIJPを1人のオペレーターで運用している

インターネット経由で欧州全土からこのオフィスに注文が来る

欧州全域から受注しているシール、ラベル、ステッカーなどは1ジョブの頻出数量が1000枚ほどで、中には1枚というものもある。これらの煩雑になりがちな仕事を、同社はミマキのIJPと工程管理システムにより、省力化・自動化・見える化し、しっかりとこなしている。

ヴァミューレンディレクターは「当社は印刷通販会社として、成長を続けています。インターネットでの広告などにより、取引先は2万6000社まで増えました。お客さまは企業もありますが、一般のエンドユーザーが多いです。この方たちに間違いなく商品を届けることが当社の使命です」と語る。


グッズ製作でもミマキが活躍


stickerkoningでは、フラットベッドタイプのIJPも活用している。
UV硬化型の大判IJP「JFX200-2513」では、注意喚起用の少し大きめのステッカーや小売店舗店頭用のPOP、厚みのあるマグネット製品などへのプリントを行っている。また、「UJF-3042」を2台導入し、ライター、ボールペンなど立体物への名入れをしており、これらのグッズも人気商品となっている。一般の人や小規模な商店はもちろん、オランダ国内の大手企業からも受注しており、ステッカーから他のアイテムへと受注の幅を広げてきた。


フラットベッドIJPでは少し大きめのステッカーをプリント


ライターなどグッズは「UJF-3042」でプリント

ドーミングも同社得意の技術だ。
ドーミングとは透明樹脂を使って、プリントしたシールの上に樹脂を盛り上げ、立体感を出す技術。これにより、シールに付加価値を持たせられる。ドーミングはIJPによるプリントと非常に相性がよく、生産量が少量でも安価で見た目の良いグッズを提供できる。


後加工も自動化


カッティングプロッタは搬送とロボットアームで自動化

同社ではプリント後のカッティング(切り抜き)の一部を自動化している。
搬送装置を搭載したカッティングプロッタに、真空パッド付きのロボットアームで、プリントしたシールを載せ、これを切り抜き、積み重ねるところまで自動化した。
日本では、カッティングプロッタに人間が用紙を手で載せているケースが多いが、人件費や社会保障費が高く、労働基準法も厳しい欧州ではこれらの仕事の自動化が進みつつある。


ヴァミューレンディレクターは「当社にはインターネット経由で毎日、新しいお客さまが訪れています。その方たちにしっかりと商品を届けられるように、今後も会社の仕組みを整えたいと思っています。来年には新社屋が完成するので、さらにインクジェットプリンタを導入して、事業規模を拡大したいと考えています」と展望を語ってくれた。


企業・団体プロフィール

  • 名称stickerkoning
  • 業種ステッカー、シール、ラベル、名入れグッズ製作
  • 住所オランダ フェルドホーフェン
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