
溶剤(ソルベント)インクジェットプリンタを使って作るオリジナルビニールバッグをご紹介します。
インクジェットプリンタでデータをプリントするため、今回ような模様だけでなく写真や手書きイラスト、色違いのデザインなど、何通りものグッズを一つから制作することができます。
溶剤(ソルベント)インクジェットプリントとは

溶剤に顔料を分散させることにより、屋内外のサインのポピュラーな素材である塩ビシートをはじめ、インクジェット受理層を持たないメディアへのダイレクトプリントが可能です。
ソルベントインク|サプライ
主な業界:サイン
主な用途:ラベル、ポスター、屋外看板、電飾看板
作成方法
【用意するもの】
- 塩化ビニール生地
- 溶剤インクジェットプリンタ 例)JV330 Series、CJV150 Seriesなど
- ミシン
- クッキングシート ※縫製する際の滑りを良くします
- ハサミ
- かなづち
- ソーイングクリップ
STEP 1:データ作成

プリントするデータをIllustratorで作成し、EPS形式で保存する。
A:420mm×600mm 1枚(袋部分)
B:360mm×120mm 2枚(持ち手部分)
C:420mm×80mm 2枚(見返し部分)
※縫い代の10mm分を含めています。
STEP 2:プリント

RasterLinkを開いてデータを読み込み印刷する。
※プリント後は1日乾燥させます。 時間がない場合はドライヤーなどの熱風を当て完全に乾かしてから製作工程に進んでください。
ビニール張り付き防止のための注意事項
- ヒーター部分に生地などを貼ってください(キルト等)
- ピンチローラー圧はMIDDLEで設定
- ヒーターはOFFにしてください
STEP 3:裁断

プリントした生地をハサミで裁断する。
STEP 4:縫製
4-1. 持ち手部分の生地を観音折りにし、折り目をクリップで留める。
かなづちで折り目を叩いて平らにすると縫いやすくなります。

4-2. クッキングシートを生地の上に乗せ端から3mmの部分を縫う。同様にもう1本持ち手を作る。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いを3針分行ってください。

4-3. 袋部分の生地のプリント面を上にし、端から11cmの部分に持ち手を重ねる。その上に見返し部分の生地の裏面を上にして重ね、クリップで留める。
※袋部分と見返し部分のプリント面が合わさっている状態

4-4. クッキングシートを重ねて端から3mmの部分を縫う。反対側も同様に縫う。

4-5. 見返しを表に折り返し、袋部分を中表で折り合わせる。袋の両端を端から1cm空けて縫う。

4-6. バッグの底の両サイドを三角形になるようつまみ、クリップで留める。縫い目の中心から両端までを縫い、余分な三角部分を切る。
反対側も同様に行う。

4-7. 表側に返して上から5mmの部分を一周縫う。
※表側から縫うと綺麗に仕上がります。

完成です!
