【活用レポート~Vol.11~】第66回 東京藝術大学卒業・修了作品展

Mimaki Creative Lab. 活用レポート
「第66回 東京藝術大学卒業・修了作品展」をご紹介いたします。


第66回 東京藝術大学 卒業・修了展にて、Creative Lab.を活用して製作した作品を展示されました。
【作品名:揺らぐ花】


東京藝術大学 デザイン学科 遠藤文香さん



1、作品製作に使用された機種はこれ!


・昇華転写インク搭載インクジェットプリンタ/TS300P-1800
・転写機/Monti Antonio mod.180-T


~展示風景~


Mimaki Creative Lab.での制作について遠藤さんからコメントをいただきましたのでご紹介させていただきます。


―1. 今回の作品のテーマを教えてください。
花の写真を使い女性をテーマに制作しました。昔から慎ましく控えめな女性は美しい理想像としてよく花に例えられてきましたが、女性の生き方が多様化する現代社会の中で、今まで型にはめられていた"花のような女性像"は少しずつ歪みながら崩れ始めているのではないかと思い、布にプリントした花を布のたわみやほつれを利用して表現しました。

―2. 作品にはどんな意味が込められていますか。
昇華転写プリントという方法は紙に印刷した写真を熱で押し当てて布に転写する方法なのですが、熱で花を布に押し当てていく感覚がまるで押し花しているようでした。本に貼ってある布に印刷された花は、様々な種類の花から枯れていく花までごく多様です。女性という定義は一体何であるのかという話になるけれど、世の中が勝手に作り上げてしまった"女性"という堅苦しいものが崩れ、個性を尊重しあえるといいなという思いを込めました。壁に貼り付けた大きな布も歪んでシワになってますが、女性らしさ という固定概念の解放を願ってます

―3. 制作にあたって大変だったことを教えてください。
Mimakiのデータが全然保存できなかったり、プリント時、いろんな種類の布を切り裂きながら止まらない熱ローラーに次から次へとあてがってプリントしてたので、それが大変でした。製本も大きい布も什器も全部大変でした(笑)

―4. MCLで製作して良かった点を教えてください。
MCLの時間では足りずに半分以上graphic creation様に発注させていただいたのですが、やっぱり自分で見ながら印刷出来ると、途中で布を変えられたり、様々な種類の布を試せたり出来るのが1番素晴らしいと思いました。

―5. またMCLを利用したいですか。
是非利用させていただきたいです!!

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