【活用レポート～Vol.14～】第66回　東京藝術大学卒業・修了作品展

2018/2/14 活用事例

Mimaki Creative Lab.　活用レポート
「第66回　東京藝術大学卒業・修了作品展」をご紹介いたします。

第66回　東京藝術大学　卒業・修了作品展にて、Creative Lab.を活用して製作した作品を展示されました。
【作品名：Wear Are you?】

東京藝術大学　大学院美術研究科工芸専攻染織研究領域　ティレマンス・アレクシーナさん

作品製作に使用された機種はこれ！
・昇華転写インク搭載インクジェットプリンタ／TS300P-1800
・転写機／Monti Antonio mod.180-T

～展示風景～

Mimaki Creative Lab.での制作についてアレクシーナさんからコメントをいただきましたのでご紹介させていただきます。

―1. 今回の作品のテーマを教えてください。
私の作品のコンセプトは絞染とプリントを組み合わせ、ヨーロッパと日本の美意識を融合させることです。模様のテーマは自然な物と自然でない物を、美しい物を作るために融合させることです。

―2. 作品にはどんな意味・思いが込められていますか。
私は“wear are you”という名前の5つのコーディネートからなるコレクションをつくりました。このタイトルは英語の”wear”の発音が意味する”着ること”と“場所”をかけた言葉あそびです。私たちは何処かへ行くために服を着ます。ですがもしもその“何処か”を着ることができたら？
モチーフとして、私が訪れたことのある中で印象的だった場所の写真と、時間の経過や環境の影響によって引き起こされるコケや錆びをデフォルメしたイラストを組み合わせました。デジタルプリントの布は建物に生えたコケからインスパイアされています。

―3. 制作にあたって大変だったことを教えてください。
制作にあたって大変だったことは時間と色です。細かい絞り染めに関して、時間が思ったより掛かりました。あとMCLで印刷された生地と染めた生地の色は一緒になるかどうかは最後までわかりませんでした。

―4. MCLで制作して良かった点を教えてください。
MCLで印刷して良かった点は染織より安くて、早いことです。2時間で10mぐらいの印刷ができましたが、手で染めたらこの同じ制作は一週間以上かかると思います。それと、MCLのスタッフのみなさんはいつも優しいです。

―5. またMCLを利用したいですか。
はい、また個人的にMCLを利用したいです。MCLがベルギーに来たら嬉しいです。