デザインソフト上の画像サイズと、RasterLink7上の画像サイズが異なる
デザインソフトで作成した画像のサイズと、RasterLink7に表示される画像サイズは完全には一致しません。これにはいくつかの要因があります。
- PostScript言語における画像サイズの扱い方による制限
- デザインソフトでは通常、mmやinchの単位でサイズを設定しますが、PostScript言語ではPoint(1/72inch)単位で数値を扱います。
画像オブジェクトのサイズは実数のPointで扱われますが、epsファイル保存時の全体サイズやプリンタードライバー出力時のPostScriptカスタムページサイズは、最終的に整数のPointに変換されます。このため、最大で1Point(0.353mm)の変換誤差が生じます。 - 線幅の影響
- Adobe Illustratorの[情報]ウィンドウに表示されるオブジェクトのサイズには、線幅が含まれません。実際のオブジェクトのサイズは線幅を考慮したサイズになります。
- 特定のデザインソフトにおけるサイズ計算方法の影響
- 前述の画像周辺部がかけるのように、デザインソフト独自のサイズ計算方法による影響が発生します。
以上の理由によって、原寸出力する場合でも1Point程度の誤差が生ずるため、RasterLink7で拡大・縮小する場合、誤差も大きくなります(1Pointの誤差がある場合、1000%拡大すると誤差が3.5mmになります)。
出力サイズの精度を重視する場合、誤差を小さくするために以下の点に留意してください。
- なるべく原寸出力する
- 拡大・縮小する場合、%で設定する(mmやinchで数値設定しない)