距離補正 [キョリ ホセイ]
長いデータをカットする際、シートの厚さによってカットする長さに誤差が生じる場合があります。
また、グリットローラー径の違いにより、左右のシートの移動量に違いが生じる場合があります。
そのような誤差を距離補正機能を使って補正します。
距離補正は、8種類(No.1~No.8)登録できます。
補正値の求めかた
補正値 = (OFF の線の実測値) - (入力した基準長)
例)
- OFFの線の実測値 : 999.0 mm
- 入力した基準長 : 1000 mm
- 999.0 - 1000 =- 1.0 mm / (補正値)
設定値:
- 基準値
A 方向: 500, 1000, 1500, 2000, 2500 (mm)
B 方向(CG-60AR): 200, 400, 600 (mm)
B 方向(CG-100AR): 200, 400, 600, 800, 1000 (mm)
B 方向(CG-130AR): 200, 400, 600, 800, 1000, 1200 (mm) - 補正値
A 方向: 基準長の± 5% (0.1 mm ステップ)
B 方向: 基準長の± 5% (0.1 mm ステップ) - 作図オフセット : 0 ~ 300 mm
設定手順
- ペンを取り付ける。
- シートをセットする。
- 距離補正調整パターンを作図するためのシートをセットしてください。
- ローカルモードで [FUNCTION]キーを押す。
- で[キョリホセイ]を選択して[ENTER/HOLD]キーを押す。
- No.1のAR(前後方向の右側)、AL(前後方向の左側)、B(左右方向)に登録されている補正値が表示されます。
- で登録する距離補正番号を選択して[ENTER/HOLD]キーを押す。
- 前回補正した基準長 (mm) が表示されます。
- 一度も距離補正を実行していない場合は、最小基準長が表示されます。
- 前回補正した時から長さの単位 [ミリ / インチ] を変更した場合は、”A=---- B=----”のように表示されます。
- で、A方向(前後方向)の基準長を変更する。
- A方向の基準長は、AR(右側の前後方向)、AL(左側の前後方向)両方の基準長になります。
- 基準長を変更すると、前回補正した距離補正値(AR、AL)をクリアします。
- [ENTER/HOLD]キーを押してA方向の基準長を確定する。
- B方向の基準長の設定に移行します。
- で、B方向(左右方向)の基準長を変更する。
- 基準長を変更すると、前回補正した距離補正値(B)がクリアされます。
- [ENTER/HOLD]キーを押して、B方向の基準長を確定する。
- で距離補正調整パターンの作図位置を指定して[ENTER/HOLD]キーを押す。
- すべての線分(AR、AL、B)がシート内側にオフセットされます。
- 調整パターンを作図します。
- 用紙をセットしていない、または用紙サイズが小さくて基準長を作図できない場合は作図をしません。
この場合は、[ENTER/HOLD]キーを押すと補正値の入力画面になります。
- 作図終了後、現在の補正値が表示されます。
- AR、AL、B のOFFの線を実測する。
- クランプレバーを奥に倒し、シートを外して実測します。
- 手順3~10までの操作を行う。
- シートをセットしていないため、作図をせずに補正値入力画面が表示されます。
- 基準値と実測値が異なった場合は、で補正値を変更する。
- [ENTER/HOLD]キーを押して、AR方向の補正値を確定する。
- キーを押して確定することもできます。
- AL方向の基準長の設定に移行します。
- 基準値と実測値が異なった場合は、でALの補正値を変更する。
- [ENTER/HOLD]キーを押して、AL方向の補正値を確定する。
- キーを押して確定することもできます。
- B方向の基準長の設定に移行します。
- 基準値と実測値が異なった場合は、でBの補正値を変更する。
- [ENTER/HOLD]キーを押して、B方向の補正値を確定する。
- [END]キーを押すと、手順3の表示に戻ります。