トンボ検出設定項目について

トンボ検出点数の設定[トンボケンシュツ]

検出点数が多いほどカット精度が高くなります。

  • FineCut/Coat9を使用してカットする場合は"1テン"に設定してください。FineCut/Coat9で設定したトンボ検出点数が優先されます。

設定値

内容

オフ

トンボ検出しないでカットします。通常のシートをカットする場合に設定します。

1テン

トンボ1を検出し、原点設定だけを行います。

2テン A

トンボ1とトンボ2の2か所のトンボを検出し、傾き補正とシート送り方向のスケール補正を行います。

2テン B

トンボ1とトンボ3の2か所のトンボを検出し、傾き補正と幅方向のスケール補正を行います。

3テン

トンボ1から3の3か所のトンボを検出し、傾き補正とシート送り方向・幅方向のスケール補正を行います。

4テン

トンボ1から4の4か所のトンボを検出し、傾き補正と3テンのスケール補正に加えて台形補正を行います。

スケール補正の設定[スケールホセイ]

  • FineCut/Coat9を使用してカットする場合は”スケールホセイ”を”オフ”に設定してください。

設定値

内容

オフ

トンボ検出時のスケール補正の入力は実行しません。

マエシテイ

トンボ検出の前にスケール補正、台形補正*1の値を入力します。(トンボを検出する)あらかじめトンボ間の長さを入力しておくので、トンボ検出時のトンボ間の移動が高速にできます。

アトシテイ

トンボ検出の後にスケール補正、台形補正*1の値を入力します。(トンボを検出する)トンボ検出後、トンボ間の長さがわかってから入力するので、設定値を迅速に入力できます。
後指定の方が短時間で設定できます。

  1. グリットローラー径の違いにより、左右のシート移動量に違いが生じる場合があります。この移動量の違いによる誤差を補正するのが台形補正です。

トンボサイズの設定[サイズ]

設定値

内容

4~40mm

トンボ1 辺の長さを設定します。

印刷したトンボの縦・横の線の長さが違う場合は、短い方に設定します。
トンボの長さの図

オフセットA、オフセットBの設定[オフセットA, オフセットB]

設定値

内容

-40~40mm

通常、原点の位置は下図の位置になります。

しかし、お使いのアプリケーションやカットするシートによっては、カット位置が同一方向にずれることがあります。この場合、原点の位置を変更してください。
トンボ原点の図

原点位置が有効カット範囲から外れると、[エラー37 トンボゲンテン] が表示されます。この場合、トンボの位置を用紙の中心側に書くようにしてください。

トンボの形状の設定[ケイジョウ]

設定値

内容

タイプ1トンボタイプ1の図

タイプ2トンボタイプ2の図

2種類のトンボの形状から選択します。

トンボの図

マイスウA(↑)、マイスウB(←)の設定[マイスウA(↑), マイスウB(<-)]

設定値

内容

1~9999
(マイスウA)

1~99
(マイスウB)

同一パターンが等間隔で複数印刷してある場合に有効です。
最初のデータを元に、トンボを連続読み取りしながら指定枚数分自動的にカットします。

「マイスウA」にA方向の数、「マイスウB」にB方向の数を設定してください。

ハザイ(カット紙)の場合、コピー枚数は「マイスウA」の値を使用します。
FineCut/Coat9等、アプリケーションソフトウェア側でコピー枚数を指定する場合、枚数は[1]に設定してください。
連続トンボの図

高速リミットの設定[コウソクリミット]

設定値

内容

0~60cm/s

連続コピー時の高速移動に制限速度を設定します。

高速移動の際、シートの種類によってはシートが滑ってしまい、正しくトンボ検出できないことがあります。この場合は移動速度を制限します。
速度を制限しない場合は設定値を0にします。

スキューチェックの設定[スキューチェック]

設定値

内容

オフ、1~99mm

連続コピー時のシートのずれの許容量を設定します。

ロールシートで連続コピーを行うと、シートの傾きなどにより次第にずれる場合があります。
トンボ1のB軸座標値が設定値以上ずれた場合、カットを一時停止します。
シートのずれを修正し、[ENTER/HOLD]キーを押すとトンボ検出待ちになります。
ジョグキーでライトポインターの光点を下図の位置に移動して[ENTER/HOLD]キーを押すと、トンボ読み取りを再開します。
トンボ検出の図
チェックしない場合は設定値をオフにします。

検出モードの設定[ケンシュツモード]

設定値

内容

高速

(コウソク)

トンボ線分を一往復スキャンして位置を決定します。
検出時間は短くなりますが、その分精度は低くなります。

精密

(セイミツ)

トンボ線分を一往復スキャンして線分の前後距離から再度スキャンすることで反応時の速度を同じにし、確実に位置を測定します。
検出時間は長くなりますが、その分精度が高くなります。

センサー感度の設定[センサーカンド]

設定値

内容

1~7

トンボセンサーの感度を変更します。通常は、”4”でお使いください。

  • トンボが検出できないとき:感度を上げる。
  • トンボを誤検出してしまうとき:感度を下げる。

カット位置調整を行ってもカットズレが気になる場合は、感度を1~2上下させてください。カットズレが改善する場合があります。トンボ付きデータのカットズレ調整方法

塗りつぶしトンボの設定[ヌリツブシトンボ]

設定値

内容

オン、オフ

FineCut/Coat9の機能「トンボ周りを塗りつぶす」を使用してプリントしたトンボを検出する場合、設定値を「オン」に設定してください。
またトンボの周りを塗りつぶす場合、トンボサイズは10mm以上で作成してください。

データIDコード

設定値

内容

オン、オフ

FineCut/Coat9の機能「IDカット」を使用してプリントしたID付きトンボを検出する場合、設定値を「オン」に設定してください。IDカットの流れ

メディア番号設定[メディア]

設定値

内容

メディア1~メディア8

センサーオフセット調整を行う場合に調整値を登録するメディア番号を選択します。

通常は”メディア1”のままで問題ありません。特定のメディアを使用すると、トンボ検出位置がずれてしまうことがあります。その場合、特定のメディア専用にセンサーオフセット調整値を割り付けてください。トンボセンサーの位置合わせを行う