高画質とハイスピードの両立で小ロット生産でのコストを大きく低減:飛行船ネットワーク株式会社様

課題
改善
ランニングコストを抑えつつ、従来よりも生産性をアップさせたい
JV300とM‐64sの2台体制をJV330-160 1台に移管、コストカットのみならず、省スペース・高生産を実現

導入した製品

JV330-160」を導入いただいている飛行船ネットワーク株式会社様の事例が、看板業界情報誌『看板経営』 Vol.27(2023年6月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。



高画質とハイスピードの両立で小ロット生産でのコストを大きく低減
~展示会バルーンの第一人者が語る「JV330-160」の優位性~


滝田瑞樹社長

滝田瑞樹社長


展示会や各種イベント会場、店内POP の一部として、空間を華やかに彩る装飾バルーンの数々。これらの製作から販売・レンタル、設置までを一手に担っているのが、東京・品川に本社を構える飛行船ネットワークだ。

同社は1992年に設立して以降、アドバルーンや飛行船を製作する専門企業としての地位を確立。1998年からは、屋内の展示会用途にも進出したほか、同業他社に先んじて、よりローコストで提供可能な装飾バルーンのレンタル事業を展開させるなど、多彩な取り組みで着実にシェアを拡大させていった。

現在では、東京ビッグサイト、パシフィコ横浜、幕張メッセといった関東の主要展示会場で開催されるイベントのバルーン需要のうち、約6割を網羅しているというから驚きだ。一般的に目にする機会の多いアーチ状の装飾や、その企業のイメージキャラクター、主力アイテムをかたどったオリジナルバルーンはもとより、パネル状のサインと風船を組み合わせた「サイルーン」、内照式LED の乱反射によって特殊な空間を演出する「クリスタルバルーン」など、オリジナル商材も展開。近年はバルーンを用いたグッズビジネスにも注力するなど、常に常識にとらわれないチャレンジを模索し、クライアントに飽きられない提案を続けている。


バルーンの内側に出力パネルを仕込んだ「サイルーン」や、内照式LED によって精巧な月の形状まで表現する「クリスタルバルーン」など、多彩なオリジナルのバルーン商材を取り扱う飛行船ネットワーク

バルーンの内側に出力パネルを仕込んだ「サイルーン」や、内照式LED によって精巧な月の形状まで表現する「クリスタルバルーン」など、多彩なオリジナルのバルーン商材を取り扱う飛行船ネットワーク


そんな同社の製作部隊を支えているのが、ミマキエンジニアリングのエコソルベントインク搭載プリンター「JV330-160」だ。2022年8月に導入して以降、従来機にはなかった出力スピードと高画質を両立する機能性の高さに、何度も助けられているのだという。

しかし、同マシンを選んだ理由はそれだけではない。「決め手になったのは、ランニングコストでした」と語る滝田瑞樹社長の真意とは何なのか。インタビューを通して、「JV330-160」の魅力を語ってもらった。


JV330-160の設置シーン

JV330-160の設置シーン


― まず初めに、JV330-160の導入経緯を教えてください


2016年から稼働を続けていた従来機「JV300-130」に代わって、よりランニングコストを抑えつつ生産性を高められるようなマシンを探しているところに、「JV330-160」をミマキさんから勧めていただいたのがきっかけですね。もともとはこの従来機と、OKI のColorPainter M-64sとの2台体制で稼働させていたものの、JV300-130は発色性が抜群で、M-64sは生産性に優れる、という逆の特徴を持っていました。これまでは、用途に合わせて使い分けていたものの、買い替えるにあたって、どうせなら1台に集約できないかと考えていたのです。先進設計による高画質と、4色搭載時の標準モードで21.0m²/h という出力速度を併せ持つJV330-160は、当社の希望を叶えてくれる最適の1台でした。

― なぜ、ランニングコストを重視されていたのでしょうか

コロナ禍による売り上げ減少もあって、当社としても新しい試みを模索していた頃だったからです。そのなかで、バルーンを使ったグッズ製作による小ロットビジネスに注目したものの、実現させるためには、商品開発の際のテストサンプルも含めて、少量を効率良く出力できる生産体制を築く必要があります。ですので、なるべく今のコストを抑えたままで、従来機以上のスピードを達成できるマシンへの代替が必須でした。

― UVや水性レジン系など、多彩なマシンが選べる昨今で、低溶剤インク搭載機を選択されたのには何か理由はあるのでしょうか

バルーン、いわゆるターポリンのような軟質塩ビに出力するという点では、溶剤インクが最も適しているからです。UVや水性レジン系は、表面にインクを載せる特性上、どうしてもバルーンの伸縮性を損なってしまう恐れがあります。

一方で、インクを浸透させる溶剤であれば、その心配はありません。加えて、粒状感のない高画質を実現するミマキさんの「SS21」インクであれば、絵や写真に近いような細かい色彩表現も可能となります。企業のオリジナルマスコットなど、色味などに強いこだわりを持つクライアントの案件を多数抱える当社にとって、330 Seriesは今後も不可欠なマシンであると確信しています。

― 実際に稼働してみて操作性はいかがでしょうか

聞いていた評判に偽りなく、色鮮やかな発色とスピードを両立できており、とても満足しています。インクの着弾精度の圧倒的な向上によって、従来機よりもさらにきれいな色表現が可能となり、実速もM-64sを上回るほどに進化していました。今ではこれ1台で軟質塩ビはもとより、バナー用途のクロス系メディアや、オレフィン系合成紙など、ほぼ全ての出力を賄えてしまっているほど、頼りにしています。

コストの面でも、期待通りの成果を上げてくれています。2Lの大容量インクパックを採用しているのでインク単価も下がり、交換回数も非常に少なくて助かっています。概算になりますが、全体で少なくとも15%以上のコストカットにつながっているのではないでしょうか。

― ミマキさんに対する要望などがあれば教えてください

お世辞を言うわけではないですが、全くと言っていいほどありません(笑)。機種選びの際に親身になってくれましたし、導入後も何のトラブルがなくても、定期的に訪問してマシンのチェックやヒアリングをしてくれています。当社のオペレーターからも、「分からないところがあって電話をすると、どんなタイミングでもすぐに来てくれるので、とても助かっています」という声を聞いています。

今後、新ビジネスをもっと軌道に乗せ、出力体制のさらなる拡充が必要となった際には、330 Seriesを追加導入したいとも検討しています。もしも導入を迷っている方がいたら、太鼓判を押してお勧めしたいですね。

― 今後、活用していきたい機能があれば教えてください

3本まで複数のロールを同時に取り付けられ、簡単にメディア交換できる「メディアチェンジャー」という機能があるものの、まだ上手に使いきれていないので、より良い使い方を模索して、積極的に活用していきたいです。将来的には、もっとグッズビジネスに力を入れていくとともに、「サイルーン」をはじめとするオリジナル商材をもっと増やしていきたいですね。そのためにも、JV330-160 が担う役割は大きいと考えています。


企業・団体プロフィール

  • 名称飛行船ネットワーク株式会社
  • 業種オリジナルバルーンの製作・販売及び実施。レンタルバルーンの実施。バルーンを使った様々な測定。風船やデコバルーン等を使った装飾等。その他
  • 住所東京都品川区西品川 1丁目10番6号 第2豊洋ビル1F
  • 電話番号03-5759-3450
  • URLhttp://www.hikousen-net.co.jp/

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