画質・生産性・耐候性の全てをこれまでにない高水準で両立~フラッグシップモデルだからできる「JV330-160」のオールマイティな稼働~:熊沢印刷工芸株式会社様

課題
改善
既存機以上の高品質と高生産性を兼ね備えたマシンを導入したい。
SS21インクの高い耐候性とJV330の高生産性で品質の高い印刷を実現。同機2台目の導入も検討中。

導入した製品

JV330-160」を導入いただいている熊沢印刷工芸株式会社様の事例が、看板業界情報誌『看板経営』 Vol.30(2023年12月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。



画質・生産性・耐候性の全てをこれまでにない高水準で両立
~フラッグシップモデルだからできる「JV330-160」のオールマイティな稼働~


JV330-160の設置シーンと、実際に多層印刷を施したカラーチャート。導入から2カ月、さまざまな試行錯誤を繰り返して、実務に役立てている

JV330-160の設置シーンと、実際に多層印刷を施したカラーチャート。導入から2カ月、さまざまな試行錯誤を繰り返して、実務に役立てている


1961年に創業して以降、60年以上にわたってスクリーン印刷技術を培ってきた熊沢印刷工芸。2018年には、グループ企業でインクジェット出力を事業の柱として、カーラッピングなどを手がける日本ドライブシールを吸収合併し、「ドライブシール事業部」を新設した。

一方で、日本ドライブシールは1970年の創業で、車両向けや観光土産用のステッカー製作をメインに展開。マシンによるフルカラー印刷へ早期から注力し、1990年代前半に水性プリンターを導入したのを皮切りに、熱転写プリンターや溶剤機をいち早く取り入れてきた。1998年には顧客ニーズの高まりを受け、カーラッピングにも着手し、その広範なラッピングに対するノウハウの高さは業界でも知られる。現在では、コンビニエンスストアの店舗サインや、企業のCI・VI変更などの大型案件も手がけている。

色の再現性や納期対応を強く求められる案件を日増しに多く抱えるなか、高画質と高生産性を両立する大判プリンターは欠かせなくなる。このような背景から2023年9月には、ミマキエンジニアリングのエコソルベントインク搭載プリンター「JV330-160」を導入し、より万全な出力体制を整えた。導入からわずか2カ月ながら、既存機にはなかった圧倒的なスピード感に魅力を感じ、早くも2台目の購入を検討しているほどだという。ドライブシール事業部の若泉秀一取締役事業部長とアートグラフィック部 デジタルオペレーター課の横山智博主任に、導入の決め手や実際の使用感を聞いた。


取締役事業部長 若泉秀一氏

取締役事業部長 若泉秀一氏


― JV330-160を導入した経緯を教えてください。どの辺りに魅力を感じたのでしょうか?


若泉:正直なところ、最初に興味を抱くきっかけとなったのは、マシンの入れ替え時期とちょうど重なっていたからでした。OKI ColorPainter M-64sの保守期限に合わせて、別の機種を探していたところ、以前展示会で見かけたJV330の高機能性が強く印象に残っていたので、候補に挙がりました。既存機は優れた生産性が強みでしたので、最低でも同等以上のパフォーマンスは求めていました。

― 結果的には、そのスペックをクリアできたからこそ、導入の決め手になったのでしょうか?

横山:そうですね。申し分ないどころか、業界最速で名の通ったM-64sを凌駕する速さで、かつ高画質も両立していました。特に、ヘッド別に吐出順を分けて行う「MWDT」の機能には、大変驚かされました。この機能のお陰か、導入してから一度もバンディングは起きていません。

若泉:実は、ミマキさんのマシンは当社が水性機としてJV4を初めて導入した2002年からのお付き合いで、溶剤機は今回で4機種目となります。正直、以前は生産性を懸念したり、JV5が白インクを搭載していない点がネックとなり、別のプリンターを採用せざるを得ないこともありました。当社は、サイン装飾分野で内装やウインドウグラフィックを手がけるケースが多い都合上、多層印刷に欠かせない白インクは必須となります。今回のJV330-160は、それらの懸念が一掃されています。インク単価や使用量も他機種と比べて非常に少なく、極めてランニングコストが抑えられているのもポイントだと思います。ショールームで初めて体感した際に抱いた期待感通りの役割を果たしてくれていますね。

加えて、長年の実績に裏付けられた「SS21」インクは、当然馴染みもあり、安心感を持って使えます。これまでの経験からも、他社と比べて耐候性は圧倒的だと感じています。同じメディアで出力して、同様のラミネート加工を施しても、色褪せのタイミングに体感で5倍ぐらいの開きがあるほどです。つまり、1年で駄目になるか、5年持つかという話ですので、顧客からの信用にも大きくつながるため、とても軽視できない差になります。

― では、実際に稼働してみての操作性について教えてください

横山:まだ導入して2カ月なので、試行錯誤している部分もありますが、特に戸惑うことなく稼働できています。出力スピードが早過ぎて、きちんと乾くのか心配になるくらいです(笑)。とはいえ、ポストヒーターのパワーも抜群で、安心して扱えます。「SS21」インクの優れた乾燥性もあり、乾燥前のメディア同士が互いに密着して、剥離しにくくなってしまうブロッキングの不安もありません。


アートグラフィック部デジタルオペレーター課主任 横山智博氏

アートグラフィック部デジタルオペレーター課主任 横山智博氏


― 使っていて、特に嬉しかった機能があれば教えてください

横山:当社は塩ビフィルムや透明フィルムなど、多彩なメディアを臨機応変に入れ替えてさまざまな案件に対応しているので、ロールを3本まで取り付けられる「メディアチェンジャー」は大変重宝しています。

若泉:カーラッピングや屋外広告、屋内装飾、小ロットのポスターペーパーなど、いろいろとメディアを差し替えなければいけない状況で、タイムロスがとても少なくなりましたね。それと単純に、短時間で一気に大量印刷をしなければいけないケースでも、同じメディアを予め3本セットしておけるので、交換時の負担が少なくて助かっています。

横山:さらに、これは画期的だと思ったのは、「V字カット機能」ですね。メディアをV字にカットし、紙管へ巻き付ける際のテープ止めを1点だけで行えるようになる機能です。これにより、メディアの中心が的確に判断できるようになり、人為的なミスや搬送時のズレも軽減されました。今までは目見当の3点止めでしたので、頻繁に蛇行してしまい困っていたため、すごくありがたく思っています。シンプルにメディアの節約にもなるのも嬉しいですね。

― 将来的には追加導入も見込んでいるのでしょうか?

若泉:もちろんまだ確約はできませんが、早くも2台目以降の導入も検討中です。これだけの生産性に加え、高画質まで両立しているのであれば、今後の屋外案件は、ほぼ全て同機で担えてしまうと思います。耐候性も考慮すれば、SS21インクの性能を最大限に引き出す、JV330の一択と言っても過言ではないかもしれません。大判プリンターの技術が成熟しつつある昨今、エコソルベント機の置き換えを検討している他社にも自信を持ってお勧めできる、オールマイティなマシンだと実感しています。


企業・団体プロフィール

  • 名称熊沢印刷工芸株式会社
  • 業種全自動機体制によるスクリーン印刷 出版物、ポスターなどへの付加価値印刷 デジタル出力及びカッティング加工・原反ロールスリット 車輌ラッピング・店舗装飾・屋外サイン製作
  • 住所東京都北区赤羽北2丁目35番地7号【ドライブシール事業部】
  • 電話番号03-3905-1570【ドライブシール事業部】
  • URLhttp://www.kumazawa-sp.co.jp/

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