スマホケース&ドーミング

ドーミングの準備(一例)

ドーミングは特殊なウレタン液体樹脂を真空で撹拌(かくはん)し、表面張力を利用して表面が球体のように盛り上がるように垂らし、硬化させる技術です。
制作の工程で様々なツールが必要になります。



まずはウレタン液体樹脂を1:1で調合


ドーミングに使用する液体樹脂は、液体樹脂本体と硬化剤の2種類があります。これらを1:1の割合で混合します。

比重が同じですので、電子計りで重さを図りながら混合します。

今回は25gづつ、合計50gのウレタン液体樹脂を使用しました。



ミキサーで真空撹拌する


必要な量だけ樹脂をカップに移したら、真空撹拌用のカバーに入れ、ミキサーにセット。バキュームで空気を抜きながら6分間撹拌します。




シリンジに移しセット完了!


タイマーが鳴ったらバキュームを止め、開栓コックを下ろして容器を外します。
液体樹脂を垂らすためのシリンジに慎重に液体樹脂を流し込みます。この時、シリンジの先から液体樹脂が落ちないよう、紙コップなどを下においてください。
コンプレッサーとつながったキャップをしっかりとはめたら準備完了です!




いよいよドーミング!緊張の瞬間です


いよいよシリンジで液体樹脂を垂らしていきます。
コンプレッサーにつながった開栓レバーを押すと空気が送り込まれシリンジの先から樹脂が出てくる仕組みです。
はみ出さないように、慎重に・・・と思うでしょ?実は結構テキトーでいいんです。
液体樹脂はかなり粘性のある状態です。スマートフォンカバーの場合、二ヶ所くらいに大きく垂らしておくと徐々に広がり、カバーの際で勝手に止まってくれるんです。



細かい部分は手で調整します


液体樹脂が行き届いていない部分は小さなハケやゴムベラでちょっと液体を引っ張りだしてあげると綺麗に収まります。
またエアーが入っていたらターボライター(出来ればガストーチ)でちょっと炙ってあげると綺麗になくなります。




乾燥機に入れて一晩待つべし!


さあ、後は水平を保ったまま乾燥機に入れて一晩待つだけ。
途中1時間ぐらいしてからエアーが出てきていないか、などちょっと様子を見てあげる事をおすすめします。



完成品がこちら!


一晩置いて取り出した完成品がこちら!
プックリ感とこのツヤがなんとも言えませんね〜。
キュートなデザインから高級感を出したいものまで幅広く応用できそうです。



加工方法ごとの仕上がりを比較してみよう!



掲載されている内容について


  • 仕上がりは環境により異なります。事前に必ずテストを行ってください。
  • 掲載されている内容は予告なく変更となる場合があります。

関連する加工技術

対応製品

Return to Content

ページの先頭へ戻る