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CASE06

Marketiger B.V.

Marketiger社は、オランダのアイントホーフェンに所在するユニークな3D印刷会社。フィギュアや模型を含むフルカラー3Dオブジェクトのプリントに特化したビジネスを、ミマキのフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」のみを使用して展開している。創業者のMaikel de Wit氏は、ミマキのことを「自信を持ってビジネスを続けることを可能にしてくれる信頼できるパートナー」と見なしている。

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カスタマーインタビュー

ミマキのテクノロジーを活用して花開いた、革新的な3D印刷会社

Marketiger社は若い会社ではあるが、年間数千体のフルカラーのフィギュアを生産しており、それらはすべて人体の3Dスキャンに基づいて製作される。これらのミニチュアフィギュアの多くは、オランダの観光スポットであるミニチュアパーク「マドローダム」で購入することができる。マドローダムでは、来園者自身に3Dスキャンの機会を提供している。

「人間のミニチュアがプリンタからいくつも生まれてくるのは本当に面白いです」と創業者のMaikel氏は言う。「他には模型や縮尺モデルなど、基本的にはお客様が必要とするものは何でもプリントします。そのプリントはすべてミマキの3Dプリンタで行っています。このプリンタは週7日、毎日24時間、年間365日稼働しています。」

グラフィックデザイン、商業経済学、マーケティングの知識を持つMaikel氏は、4年前の2015年に休暇中のギリシャで初めて3Dプリンタを購入した。すぐにその創作の可能性に夢中になり、自分が関心を持つ3Dプリントを活用して会社(Marketiger社)を立ち上げることができるかどうかを調査することにした。

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単色から数百万色へ

Maikel氏にとって、成功は一夜にしてやって来るものではなかった。Marketiger社は、まずはPrusa社の単色3Dプリンタ数十台で事業を開始し、キーホルダーや名刺、USBメモリなど、あらゆる種類のマーケティングツールをプリントしていた。これらはお客様別にカスタマイズするために手作業で色付けすることが多く、このビジネスモデルでは規模拡大には至らず、利益を出すのに苦心した。

「マーケターなら、常に他とは違ったことをしなければ大勢の中で目立つことはできません。3Dプリントでも同様です。お客様には最高の商品をできるかぎり他社に負けない価格で提供していきたいです。」

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Maikel氏はマルチカラープリンタの自社開発に取り組み、いくつか試作を繰り返したが、大量生産に十分に対応できる製品の完成には至らなかった。
「しかも、トラブルが少なく、できればより高品質なものを大量に提供できるようにしたかったのです。」

その間にMaikel氏は3Dプリントの世界にますます関わるようになり、3Dプリンタを初めて発売したばかりのミマキと出会った。彼は既に石膏ベースのフルカラー3Dプリントについては知っていたが、その品質の低さにも気付いていた。「素材はもろく、1年もたたずに色あせてしまいます。私としてはそのような商品をお客様に売ることはできません。」

一方、UV硬化インクを使用したミマキの3Dプリンタには非常に感銘を受けた。「ミマキの3Dテクノロジーは、この市場では類を見ないもので、従来の石膏タイプのテクノロジーに取って代わるものだと思いました。優れたマシンであるだけでなく、何百万もの色と、より強固で色あせしにくい素材でプリントします。」

24時間、年中無休の生産

Marketiger社のような比較的小規模な会社にとって、ミマキの3Dプリンタ「3DUJ-553」は重要な戦略的投資だった。そのため、事前にマシンを徹底的に評価する必要があった。「2ヶ月間、プリンタを広範囲にわたりテストし、希望する生産量に対応できるかどうかを見定めました。その間、ミマキはとても親身にサポートしてくれました。あらゆる技術的な質問に答え、こちらの要望にも注意深く耳を傾けてくれたのです。」

試用期間が終わり、3DUJ-553は見事テストに合格。Marketiger社はこの3Dプリンタの購入を決めた。「産業用2Dプリンタで世界的に有名ではあるけれども、3Dプリント分野ではあまり知られていないミマキの3Dプリンタを選択したのはかなり大胆な決断でした。しかし私はミマキのプリンタと技術を信頼しており、3DUJ-553で製作できる商品には市場が必ず存在するという考えを持っています。これが決め手になりました。」

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その後Marketiger社は3D印刷会社として大成功し、ミマキの3DUJ-553は今日も3Dプリントを生産し続けている。この成功の要因は、商品の品質だけでなく、個人向けで顧客志向のアプローチにもある。Marketiger社はこの組み合わせのおかげで、それまで国際的な大手サプライヤにミニチュア人形の生産を委託していたマドローダム社を顧客として獲得することができた。

「今は大企業でさえ、我々のような会社を探しています。クライアントは、生産量が多いだけでなく柔軟性のある顧客志向のアプローチが取れる会社と仕事をしたがっているのです。迅速かつ正確にお客様とコミュニケーションが取れる。そのことが、Marketiger社の業界での差別化要因となっています。」

日本文化を背景に持つミマキとのパートナーシップ

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ミマキとのコラボレーションをMaikel氏は絶賛している。「ミマキには日本の文化があり、それはミマキがすることのすべてに反映されています。それに慣れるまで少し時間はかかりますが、当社はすぐにその良さが分かりました。例えば、営業の人たちは自分たちが提供できないものは約束しません。彼らにとってお客様は大切で、そのお客様が危機に直面しようものなら危険を冒してでも対応してくれることでしょう。以前、当社の動作不良のデバイスのために、自分たちのデモ機から部品を一つ外してまで対処してくれたことがありました。」

ミマキのテクノロジーを活用し、Marketiger社は3Dプリント市場でオランダのパイオニア的存在となっている。その観点から、このコラボレーションは両社にとって極めて有益なものと言える。

Maikel氏は次のように話を結んだ。「当社はミマキのベンチマークとなる顧客です。当社にとって、製品に関するフィードバックをミマキに提供し、そのお返しとして我々のニーズや要望に応えてもらうことは重要だと思っています。素晴らしい製品を持つミマキは、私の考えでは、この先何年も変わらないパートナーであり続けるでしょう。ミマキとなら、この市場を席巻できると確信しています。」

※本記事は2019年8月の取材に基づくものです。

企業・団体プロフィール

Marketiger B.V.

所在地 Klokgebouw 151, 5617 AB, Eindhoven, Netherlands
TEL +31 6 55 62 32 69
URL https://marketiger.nl/

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