「ヘッド温度制御中」の表示が消えません。

  • ヘッド温度が印刷に適した温度範囲に達していない為に表示されています。

ヘッド温度は温水循環システムにより一定の温度範囲内なるように制御されています。
※以下、「温水」は不凍液混合水を指します。

ヘッド温度が一定の温度範囲に入っていない場合、「ヘッド温度制御中」のメッセージが表示されます。
このメッセージが表示されている間は、印刷を開始することはできません。
上記メッセージが出て消えない場合、以下の要因で正常に温水が循環できていない可能性があります。

(1)温水タンク給水口に繋がるチューブのねじれや折れ、つぶれ
(2)温水経路内へのエアー混入
(3)温水タンク内の不凍液成分濃度の変化
(4)温水関連の部品故障 (ヒータ、送液ポンプ等)

 



以下の「(1)温水タンク給水口に繋がるチューブのねじれや折れ、つぶれ」と「(2)温水経路内へのエアー混入」
を確認し、解消しない場合は「(3)温水タンク内の温水不足」をご確認ください。何れでも解消しない場合、
「(4)温水関連の部品故障」の可能性がありますので、弊社コールセンターへご連絡ください。

(1)温水タンク給水口に繋がるチューブのねじれや折れ、つぶれ



              「ねじれ」および「折れ」の例

 チューブがねじれている、折れているなどの状態になっていないか確認してください。ねじれなどが発生
 していると水流が止まり、「温水タンク経路エラー」等が発生する恐れがあります。チューブがねじれて
 いた場合は以下の手順でねじれを直してください。

  [MENU]->[メンテナンス]->[水充填]でENTERキーを押します。
    → 循環システムのポンプが停止し、循環が止まります。
  「ブザーが鳴るまでゆっくり水を注入してください」が表示されたタイミングで、チューブのねじれ
  を直してください。



 あらかじめチューブを締める方向とは逆(反時計回り)に1周程度ねじっておいてから取り付けることで、
 取り付け後のチューブねじれを防ぐことができます。

  チューブのねじれを修正した後、残りの手順はENTERキーを押して水充填のオペレーションを終了
  させてください。


(2)温水経路内へのエアー混入
 温水経路内へのエアー混入により、温水の循環が正常に行われていない可能性があります。
 以下の手順でエアー抜きを実施してください。

  [MENU]->[メンテナンス]->[水充填]でENTERキーを押します。
 「ブザーが鳴るまでゆっくり水を注入してください」が表示されたタイミングで、「OUT」側の
  チューブを外し、「OUT」側の口から温水を50cc程度吸引してください。



 「IN」側のチューブを外し、②で吸引した温水を「IN」側の口からゆっくり注入して戻してください。



  注入後、外したチューブを「IN」「OUT」両方ともつなぎ直してください。
  ※チューブを繋いだ際、チューブにねじれがないかご確認ください。
  残りの手順はENTERキーを押して水充填のオペレーションを終了させてください。

(3) 温水タンク内の不凍液成分濃度の変化
 タンク内の温水の不凍液成分の濃度が変化し(水分だけが気化する事で不凍液の濃度が高くなり)、
 温度が上がりにくくなっている可能性があります。タンク内の温水を交換してください。
 ※タンク内から温水を全て抜いて、新しく作成した不凍液混合水を入れ直してください。

 不凍液混合水をおよそ500cc程度作成します。付属の容器で「不凍液:精製水=1:2の割合」で
  不凍液混合水を作成してください。(不凍液:175cc、精製水 : 350cc   合計: 525cc)
  ※精製水については、必ず下記のいずれかの条件を満たしたものを使用してください。
   精製水は主にホームセンター、ドラッグストア、薬局、ガソリンスタンド等で入手可能です。
   • カルシウムの含有量 :1mg/100ml(10mg/L) 以下
   • 硬度 : 60mg/L 以下
   • 蒸留水(精製水)

 [MENU]->[メンテナンス]->[水充填]でENTERキーを押します。
 「ブザーが鳴るまでゆっくり水を注入してください」が表示されたタイングで、OUTの口からシリンジで
  不凍液混合水を全て抜いてください。 
  ※抜いた不凍液混合水は再利用せず廃棄してください。
 ①で作成した不凍液混合水をブザーが鳴るまでINの口からシリンジで注入し、ブザーが鳴ったら注入を
  中断しENTERキーを押します。
 「200cc充填して下さい」と表示されるので、さらに200cc注入してください。
 「注水口を繋いで下さい」と表示されたら、チューブを外し、OUTの口から温水をシリンジ1本分(50cc程度)
  吸引してください。
  「OUT」側の口から不凍液混合水シリンジ1本分(または50cc程度)を抜きます。



 「IN」側のチューブを外し、(6)で吸引した不凍液混合水を「IN」の口からゆっくり注入して戻してください。




 注入後、外したチューブを「IN」「OUT」両方ともつなぎ直してください。
  ※チューブを繋いだ際、チューブにねじれがないかご確認ください。
 ENTERキーを押して水充填のオペレーションを終了させてください。

 温水補充作業の手順については、以下のFAQもご参照ください。
  Q. ERROR 728 温水 水不足」が表示された 
  ※温水補充の詳細な手順に関しては、UJF-30/6042MkⅡ(e)_不凍液混合水の補充(動画)  を参照ください。

 上記の手順を行っても、長時間「ヘッド温度制御中」の表示が解消しない場合、温水経路の不具合の可能性が
 考えられますので、弊社テクニカルコールセンター にお問い合わせください。
 


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