- 下記をご参照ください。
[ I. カウンターウエイトについて ]
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カウンターウエイトとは何ですか?
下図の緑部がカウンターウエイトです。プリンタ後ろ側のテンションバーの両端に取り付ける「おもり」のことです。セットしたメディアにかかるテンションを調整する時に取り付けます。 標準で2000g、1300g、600g、300g、100gのおもりが一台につき2つずつ添付されています。
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どんな時にカウンターウエイトの調整を行うのですか?
「繰り出しローラ~フリーローラ間」と、加圧ローラによりベルト面に貼り付けられた「メディアの表面」に“しわ”や“浮き”がある場合に調整します。
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なぜ上記2のメディアの表面に“しわ”や“浮き”があってはならないのでしょうか?
これらのメディア面に“しわ”や“浮き”があると、ベルトにより前方に送られた時に、ヘッドキャリッジが左右に移動した時にメディアと接触してしまいます。接触するとメディア表面に色が移るだけでなく、ヘッド破損、ノズル抜けの原因になります。
【注意】
ヘッドギャップ(メディアのプリントしたい面からヘッド面までの距離)は「3mm」でご使用下さい。それ以上の高さで使用した場合の故障や画質不良については保証しかねます。
ヘッドがメディアに接触しない様にヘッドギャップを3mmよりも大きい値で使用すると、今度は“インクミスト”が発生し、“プリント結果が汚くなる、ぼやける”、“ノズル抜けが発生する”などの二次障害につながります。
【参照】
ヘッドギャップの“3mm”は、ヘッド高さ調整棒で調整します。
ヘッドギャップの調整に関しては下記マニュアルをご参照下さい。
『取扱説明書』-[第2章]-[メディアをセットする]-[ヘッド高さを調整する]
[ II. カウンターウエイトの取り付け ]
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カウンターウエイトを取り付ける前に取扱説明書をご参照頂き、プリントする布自体の状態が条件内に入っているかご確認下さい。
【参照】
『取扱説明書』-[第1章]-[メディアについて]-[プリント出来る布の条件]
この条件に入っていない布でも、カウンターウエイトを取り付け、加圧ローラによりベルト面に押し付けることで使用可能となる場合がありますのでお試し下さい。
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カウンターウエイトの取り付け方
【参照】
『取扱説明書』-[第2章]-[メディアをセットする]-[メディア経路について]-[テンションバーのウエイト調整]
カウンターウエイトをスライドさせて取り付けた後、滑り落ちないよう“ウエイト固定ねじ”で固定します。
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カウンターウエイト数量調整
[1]写真の様に赤丸部のメディアの状態を確認しながらウエイト個数を増減させていきます。左右の取り付け部は同じ重さになる様カウンターウエイトをセットして下さい。
※写真はプリンタの背面です。
1)テンションが弱いと、この部分に“たるみ”や“しわ”が発生し易く、そのまま加圧ローラを通ることで写真の様に折れ曲がり、さらに深いしわとなってしまうことがあります。
2)テンションが強すぎるとメディアによっては縦に「しわ」が発生したり、「メディアのエッジが反る」場合があります。この様な状態が無くなるまでカウンターウエイトを減らして下さい。
特にストレッチ材等の伸縮性メディアの場合はカウンターウエイトの数は少なめにして下さい。カウンターウエイトの数量を増やし、メディアにかかるテンションを強くするとメディアは縦に伸び、横に縮みます。縮んだ後のメディア幅は、元のメディア幅から2-3mm以内となるようにして下さい。
非伸縮性メディアの場合はカウンターウエイトの数を多めにして下さい。非伸縮性メディアの左右端、中央にたるみがある場合はテンションを強めにして下さい。
[2]メディア面から“しわ”や“たるみ”が無くなったら300mmほどメディアを送り、送った後も平面であることをご確認下さい。