厚いメディア、立体物へのプリントで注意点はありますか?

  • 厚いメディアや立体物へプリントすると、「ノズル詰まり」「飛行曲がり」等の不具合が発生する割合が、薄物の平面メディアにプリントする場合に比べて極端に多くなります。

その様な不具合が発生し易くなるのは、これらの不具合発生の主原因となる「インクミスト」と「UV反射光」の発生量が多くなるからです。
「インクミスト」と「UV反射光」の発生量を抑える為に、特に「メディアのセット方法」にご注意頂く必要があります。

【詳細】
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「インクミスト」と「UV反射光」が多くなるとこの様な現象が起こり、不具合につながります。




左写真:「ヘッドキャリッジの下面」
この写真の中の赤丸で囲まれた色の濃い部分は、付着したインクミストが集まった部分です。
これがさらに大きくなると、滴状になり、メディア表面にインク滴が付着してメディアを汚してしまいます。
次項の「インクミストの抑制」と共に「日常のお手入れ」を行なって頂き、ヘッドキャリッジ下面を常に汚れが無い状態に保って頂く様にお願い致します。



左写真:「プリント結果」
インクミストが発生した時のプリント結果です。
作図したメディア上にインクミストが飛び散りシャープなプリント結果が得られません。


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下記の様にメディアをセットすると「インクミスト」と「UV反射光」を抑えられます。



[1] 「メディアの最下面からヘッドキャリッジ下面までの距離」
この距離のことを「ヘッドギャップ」と呼びます。
弊社のヘッドギャップ推奨値は「1.5mm以下」です。設定方法は下記Q&Aをご参照ください。
Q:ヘッドギャップ、メディア厚の設定はどの様に行いますか?

[2] 「高低差のあるメディア」の注意点
立体物にはそれ自体に高低差があり、その高低差が大きいほど、「インクミスト」と「UV反射光」は多く発生します。

[3] 「厚みのあるメディア」のセット方法
ヘッドギャップを「1.5mm以下」に設定していても、テーブル面からUV光が多く反射してしまいます。「厚みのあるメディアと同じ厚みの治具」をご用意頂き、その治具にメディアをセットしてご使用頂くことで、テーブル面からの「UV反射光」を防ぐことが出来ます。
詳細は下記マニュアルをご参照ください。
広いギャップで使用する時の注意


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