- UVインクは素材や表面処理との相性で硬化/密着しにくいことがあります。 下記の方法をお試しください。
1
環境温度を上げてください。
低温環境下ではインクが硬化しづらく、密着もしづらい傾向があります。環境温度は25~30℃を推奨します。
【UJV-160をご使用の場合】
ロールtoロールでプリントする場合はプラテンヒータを使用するとより硬化/密着しやすくなります。ただし、温度設定を高くし過ぎますとメディアが熱によって波打ちますので、メディアに合った温度設定でご使用ください。
2
UVランプのガラス面が汚れていると照度が落ちます。
UVランプガラス面の清掃を行なってください。
3
プリント後にUV光を照射してください。
弊社のUVプリンタには、プリントを行なわずにUV光を照射できる機能が実装されています。プリント後に硬化・密着が悪い場合はプリントなしで再度UV光の照射を行なってください。
【JFX-1631/1615をご使用の場合】
JFXシリーズには「ポストキュアユニット」と呼ばれる補助UV光装置がオプション設定されております。このユニットをJFXに取り付けてお使い頂くことで十分なUV光を得ることが出来ますので、プリント後に再度UV光のみを照射する時間を短縮できます。
JFX-1631plus/1615plusの場合、ポストキュアユニットは標準装備となっております。
4
UV照射量を上げる為に、Pass数を増やす、単方向標準速印字にする、インクリミットを下げるなどしてください。
5
UVランプの光量の設定を確認してください。
マシン本体の設定でUVランプの光量を設定できます。
6
メディアの表面処理をしてください。
a)ポリカーボネート、アクリル等のボード類の場合
メディア表面をエタノール、IPA(イソプロピルアルコール)等を用いて、表面に付着している目視確認できない汚れを洗浄することを推奨いたします。
b)PET等の樹脂フィルムなどの場合
メディアの表面処理を検討してください。PETの場合は「易接着処理※1」などにより密着性が向上します。
※1 易接着処理
印刷インクが乗りやすい様に、プラズマやコート等の、表面処理をすること。
c)成型品の場合
・プラズマ処理等の表面改質を検討してください。
・市販されているプライマー等を検討してください。
d)ガラス、金属(SUS、Al)などの無機物の場合
弊社の純正UVプライマーGM-1での表面改質を検討してください。
プライマーはプリント表面の接着性を向上させるために塗布する液体で、接着剤の役割をします。
金属やガラス等の無機材料に塗布することでインクと素材の密着性が向上し、インクが剥がれにくくなります。