マグカップは昇華転写という方法でプリントできます。
昇華転写はポリエステル製の布へプリントするイメージ強いですが、ポリエステルコーティングされた素材にも昇華転写が可能。マグカップ以外にも昇華転写用素材が増えてきています。
昇華転写プリントとは
昇華転写インクでプリントされた転写機に熱を加えるとインクが昇華(気化)し、密着させたポリエステル生地を染色することができます。加熱により、ポリエステルの分子鎖がゆるみ、この隙間に昇華転写インクが定着されます。
水性昇華インク|サプライ
主な業界: アパレル・グッズ製作
主な用途: 販促グッズ、ノベルティなど
作成方法
【用意するもの】
- 昇華転写専用マグカップ ※ポリエステル加工済のもの
- 転写紙 ※糊付転写紙推奨。再昇華のリスクが低くなり、きれいに転写できます。
- 昇華転写インク搭載インクジェットプリンタ 例)CJV150 Series、TS100-1600、TS330-1600など
- 耐熱手袋
- 耐熱テープ
- マグカップ用熱プレス機
STEP 1:データ作成
プリントするデータをIllustratorで作成し、EPS形式で保存する。
デザイン推奨サイズ:W 180 mm x H 75 mm
STEP 2:プリント
RasterLinkを開いてデータを読み込み印刷する。
昇華転写の場合は必ず「左右反転」にチェックを入れてください。
※画像はRasterLink6の設定画面です
STEP 3:カット
1枚ずつカットする。
※枠も一緒に転写されてしまわないように、枠内を切り抜いてください。
STEP 4:熱プレス
4-1. マグカップ用熱プレス機の電源を入れ、温度を190度に設定し温めます。
【マグカップ転写条件】
転写温度:190度
転写時間:3分
4-2. カットした転写紙と転写用マグカップを用意し、マグカップに印刷された面が触れるように転写紙を合わせ、転写する位置を決める。
マグカップは昇華転写用に販売されているものを使用してください。
表面にポリエステル加工がされていないと昇華インクは転写されません。
4-3. 位置が決まったら耐熱テープで位置ずれしないように止める。
必ずテープは耐熱のものを使用してください。
耐熱テープの代わりにシリコンゴムを転写紙の上から空気が入らないように巻き付けて転写することもできます。
4-4. 熱プレス機にマグカップを入れレバーを下ろし、3分後に取り出す。
※やけどの恐れがあるので、必ず耐熱手袋を装着して作業してください。
4-5. 転写機から取り出した後、耐熱テープと転写紙を取り、冷まします。
耐熱テープが取りにくい場合はカッターの刃先を使うと簡単に取ることができます。
※高温のため、テープを剥がすときは、必ず耐熱手袋を装着して作業してください。テープを剥がした後は完全に冷めるまで素手で触らないでください。
オリジナルマグカップが完成するまでのデータ作成、プリンタ+ソフトの操作、プリント~転写の様子がすべてご覧いただけます。