業務用インクジェットプリンタを開発し、国内および海外で販売する専門メーカーの株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、東京都品川区西五反田のTOCビルにJPデモセンター、長野県東御市の本社にTAラボセンター、およびIPラボセンターを開設いたします。
当社はこれまでイノベーターとして、SG(サイングラフィックス)、IP(インダストリアルプロダクツ)、TA(テキスタイル・アパレル)市場に向けて業務用プリンタをいち早く開発・販売し、つねに市場をリードしてまいりました。すでにデジタルプリントが普及しているSG市場に加え、近年では、IP・TA市場でも版を使用した従来のアナログ印刷からデジタルプリントへと移行が進んでおります。版を必要としないデジタルプリントは、企画から商品化までの時間を大幅に短縮し、さらに在庫を抱えることなく受注動向を確認しながらプリントするオンデマンド生産を可能にしました。また、デジタルプリントの普及が進むにつれ、生産コストの安い地域でのアナログ印刷による大量生産から、商品を短納期で提供でき、かつ輸送費を抑えられる消費者の近くでのデジタルプリントによる少量多品種生産へと移り変わりを見せ、デジタルプリントによる生産拠点はグローバルに拡大しつつあります。
当社は、拡大を続けるデジタルプリンタ市場において、これまで以上に細やかにお客様の課題やニーズに寄り添ったご提案ができる環境、体制の構築を目指し、JPデモセンター、およびTAラボセンター、IPラボセンターを開設いたします。東京都内に新たに開設するJPデモセンターでは、SG、IP、TAの3つの市場の大型機を中心としたプリンタを設備し、各市場に精通した専門要員による説明や、実機を使用したデモンストレーションをご体験いただけます。さらに、日本を皮切りに世界各地に開設するTAラボセンター、IPラボセンターでは、JPデモセンターに設置していないプリンタや専門機器を取りそろえ、より専門的なプリントの試験や評価を行い、お客様の課題解決をお手伝いいたします。JPデモセンター、TAラボセンター、IPラボセンターがそれぞれの特性を生かして相互に連携し、個々のお客様のお悩みに合わせた最適なソリューションをご提案できるよう努めてまいります。
1.JPデモセンター
現在、東京支社ショールームでは、当社の主力機を中心に展示、デモンストレーションを実施しております。今回、この東京支社ショールームに加え、新たにJPデモセンターを開設いたします。約550m2の展示面積を有し、SG、IP、TAの3つの市場向けの大型機を中心に設置。各市場に精通した専門要員が、各種の機能、および用途の実践的説明はもちろん、お客様が実際にご使用になる環境・メディア等に合わせた、より細やかなデモンストレーション、ご提案を行ってまいります。また、本社に新たに開設するTAラボセンター、IPラボセンターと連携し、各種テストや検証作業など、より専門的なアプローチでお客様のご要望やお悩みにお応えいたします。
JPデモセンター | |
住所 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル6階 610-615号室 |
電話番号 | 03-6371-2822(代表) |
FAX番号 | 03-6371-2823 |
責任者 | JP事業部長 平木 孝弘 |
業務開始日 | 2016年7月27日(水) |
実施内容 | 各種機能・用途の実践説明、プリンタ使用環境・メディアの検証作業など |
展示機種 | <サイングラフィックス> UJV55-320、UJV500-160 <インダストリアルプロダクツ> JFX500-2131(東日本拠点初導入)、New Kongsberg(国内一号機) <テキスタイル・アパレル> TS500P-3200、TS300P-1800、Tx300P-1800、Monti855 今後も大型機を追加導入予定 |
2.TAラボセンター
テキスタイルへのデジタルプリントは、より繊細な仕上がりが求められるとともに、さまざまな素材があるため、前処理・後処理工程で技術と経験が求められます。さらに前後処理工程で必要となる薬剤や水、後処理機は、地域によって入手できるものが異なり、その地域に合わせたノウハウの確立が必要となります。デジタルプリンタによるテキスタイルプリントがグローバルに拡大しつつあるなか、その地域ごとの前後処理工程の調整や色合わせに時間を要してしまい、せっかくのデジタル化による生産スピードが十分に活かされないという懸念がありました。そこで当社は、デジタルプリンタによるテキスタイル生産のグローバル化にいち早く対応すべく、日本をはじめ、テキスタイル生産主要国である、インド、上海、イタリア、トルコの世界5ヶ国に、テキスタイル・アパレル市場向けインクジェットプリンタを設置したTAラボセンターを開設いたします。現地で入手できる薬剤や水、後処理機を使用しての実践的なテストを行い、結果をもとにお客様に合わせた最適なソリューションをご提案することで、これまで前後処理工程の調整、色合わせに要していた時間を短縮し、デジタルプリンタ本来のスピード感ある生産力でお客様の業務の効率化をサポートできるよう、積極的に取り組んでまいります。また、当社での試験のほかに教育機関との協業による耐候性や堅牢性といった各種評価測定の実施も予定。そのほか、新たな技術・アプリケーションの研究・開発にも取り組んでまいります。7月21日より本社に開設する日本のTAラボセンターの業務を開始し、ほか4ヶ国につきましても順次開業を予定しております(※1)。
※1:各国TAラボセンター開設予定
イタリア・トルコ:2016年9月予定、上海:2016年10月予定、インド:2016年11月予定
TAラボセンター(日本) | |
住所 | 〒389-0512 長野県東御市滋野乙2182番地3 (株式会社ミマキエンジニアリング本社内) |
責任者 | TAマーケティンググループ リーダー 雲 卓思 |
業務開始日 | 2016年7月21日(木) |
実施内容 | 前後処理評価(薬剤、生地マッチング)、デモンストレーション、サンプル作成、染色条件・技術等の研究開発、導入前後トレーニング、導入前のテスト運用など |
展示機種 | <ダイレクト捺染プリンタ> MM700-1800B、Tiger88、Tx300P-1800、Tx500-1800DS <昇華転写プリンタ> TS500-1800、TS500P-3200、TS300P-1800、TS30-1300 <プレス機> Monti Antonio社製 Mod.853 <前後処理機> 連続蒸し器、水洗・前処理機、空中搬送発色機 <その他> 測色機、乾燥機、裁断機、ミシン |
対象 |
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ご利用の際の お問合せ先 |
TAラボセンターのご利用には、事前のご予約が必要となります。 ミマキ営業担当、もしくは最寄りの営業所までお問合せください。 |
3.IPラボセンター
UVインクジェットプリンタによる少量多品種への加飾ビジネスは、今後さらに幅広い分野に導入されると考えております。そしてデジタルプリンタ市場が拡大するとともに、より幅広い素材に対する加飾への対応が期待されております。そこで、日本をはじめとする世界各地(※2)にプリント適性の検証や評価、提案を行えるIPラボセンターを開設し、マーケットシェアの拡大とともに、お客様の課題やニーズに合わせたソリューションの提供に取り組んでまいります。また、世界のIPラボセンター開業に先立ち、8月より本社に開設する日本のIPラボセンターの業務を開始いたします。IPラボセンターでは、各種素材に対するプリントの密着性、プリント適性(複雑形状へのプリント等)の検証・評価をはじめ、お客様の提供基材に対する各種純正インク、純正プライマーでの最適なプリント条件の検証、お客様が抱える個々の特殊ニーズに合わせたプリントプロセスの検証、提案が可能となります。さらに、新素材へのプリント技術の検証や、お客様の声をもとに新たなアプリケーションの開発にも積極的に着手し、イノベーターとして市場に新たな価値を提案し続けてまいります。
※2:IPラボセンター海外拠点(順次業務開始予定)
上海、台湾、オーストラリア(シドニー)、シンガポール、インド、インドネシア、オランダ、ドイツ、アメリカ、ブラジル
IPラボセンター(日本) | |
住所 | 〒389-0512 長野県東御市滋野乙2182番地3 (株式会社ミマキエンジニアリング本社内) |
責任者 | IPマーケティンググループ 圡方 康之 |
業務開始日 | 2016年8月1日(月) |
実施内容 | 各種素材への密着性・プリント適性の検証、デモンストレーション、サンプル作成、新素材へのプリント技術研究、アプリケーションの研究開発、導入前トレーニングなど |
展示機種 | <UVインクジェットプリンタ> UJF-3042FX(5台※搭載インク種違い)、UJF-7151 plus、UJF-706 <その他> コロナ放電・プラズマ処理機、恒温槽など |
対象 |
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ご利用の際の お問合せ先 |
IPラボセンターのご利用には、事前のお問合せが必要となります。 ミマキ営業担当、もしくは最寄りの営業所までお問合せください。 |
◎記事に関するお問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング
営業本部プロモーショングループ 所 康武
長野県東御市滋野乙1628-1
TEL:0268-64-2281 / FAX:0268-80-0041