産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田和明)は、当社が展開するインテリア・グラフィックブランド「アルティスタ」の第2弾として屋内装飾用の粘着層付きプリント壁紙シート「アルティスタ・デコールシート」をラインナップに追加し、2024年10月上旬より出荷を開始いたします。ラインナップが増えた「アルティスタ」を「アルティスタ インテリアシリーズ」として、ミマキのプリントソリューションと共に日本のインテリア業界に向けて提案いたします。
長年ご愛顧を頂いております「アルティスタ」シリーズ第1弾のインクジェット壁紙「アルティスタ ウォールデコレーション」は当社のプリンタユーザーが屋内(家屋・商業施設・病院・公共施設など)の壁面のグラフィックを安心してプリント出力・施工頂けるミューラル壁紙*1です。基材にプリント済みの状態で施設・病院などの屋内施工に必要な防火認定*2を取得しているのが最大の特長です。
*1 「壁画」を意味し、柄の繰り返しが無く一枚絵のようにデザインを楽しめる壁紙
*2 防火認定:建築基準法に基づいて国土交通大臣が認定する、火災被害の軽減や避難時間の確保に効果がある建築材料の性能
一方で、この壁紙には粘着層が無く、施工の際には職人が壁紙用の糊剤を貼付面に均一に塗布する工程が必須であり、粘着層付き基材を多く取り扱っているサイングラフィックス事業者(主に屋外看板・車両ラッピング製作者)には施工技術のハードルが高い基材でした。
このたび当シリーズのラインナップに追加する壁紙シート「アルティスタ・デコールシート」は、インテリア業界では化粧シートと呼称される、耐水性や耐久性に優れた塩ビフィルムをベースとした高級用途向けの装飾用基材です。その貼付け面には予め粘着剤が塗布されており、これまで屋内の装飾に携わったことが無い事業者でも看板施工に多く使用される粘着層付き基材と類似の手順で施工頂けます。サイングラフィックス事業者が既存の施工技術を有効に活用し、屋内のグラフィック製作を始められます。
屋外広告の市場は拡大傾向にあるものの、その媒体は基材をプリントやカット出力加工するものからLEDディスプレイなどを用いたデジタル看板など多機能に渡るため、その事業者は出力施工の受注量の減少も視野に入れ、加工と施工ビジネスの幅を広げることが求められます。現在日本国内の屋内装飾用基材は、グラビア印刷等で大量印刷された、有色無地や連続パターン模様の壁紙が主に流通していますが、日本国外においては、消費者のパーソナライズされたインテリアへの関心と、環境意識の高まりのため、環境負荷が少ないオンデマンドプリント壁紙市場が飛躍的に伸長しております*3。「アルティスタ・デコールシート」と当社のインクジェットプリンタ、看板製作ノウハウを活用し誰でも「オリジナル壁紙メーカー」となり、必要なデザインを必要な時に必要な量だけ作って施工する、在庫リスクを最小限に抑えたオンデマンドインテリア施工ビジネスが可能です。
*3 当社調べ
「アルティスタ・デコールシート」の主な特長
- 様々なシーンにマッチする3種類のテクスチャシート(梨地、木目、銀メタリック)をラインナップ
- ミマキプリンタで出力後のシートにおいて防火認定及びF☆☆☆☆取得済み*4
*4 F☆☆☆☆(エフ・フォー・スター):有害物質ホルムアルデヒドの発散レベルがJIS規格で最も低い最高ランクの等級 - 広幅でもハンドリングと施工が容易なエアー抜け適正に優れた粘着剤層による販売形態
アルティスタ・デコールシートの梨地・銀メタリックは2024年10月の出荷開始、木目は同12月の出荷開始を予定しております(日本国内)。
さらに当社は、「アルティスタ インテリア」シリーズに加え、お客様がグラフィックデザインに使用頂けるグラフィックデータの提供と、インテリア施工ビジネス参入への支援プログラムの運用を開始します。
当社が厳選したテクスチャライブラリやアートコンテンツを多数用意し、今後も当社の同シリーズをご使用のお客様が活用できるグラフィックコンテンツを拡充してインテリアビジネスへの参入をサポートいたします*5。
*5 上記サービスは当社のプリンタユーザーが対象です。詳細は当社営業所へお問い合わせください。
ミマキエンジニアリングでは、『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、常に新たな技術革新を目指し、お客様が求める「美しさと速さ」の実現を追求し続けてまいります。
アルティスタ デコールシートの概要
1.様々なシーンにマッチする3種類のテクスチャシートをラインナップ
梨地、木目、及び銀メタリックの3種類の表面テクスチャのシートをラインナップしており、使用するシーンによって質感、風合いにもこだわった幅広い表現が可能です。大理石やコンクリートなど素材の柄模様のプリントや色数の多いグラフィックのプリントにも適しております。もちろん、プリントせずシート自身のテクスチャの状態でも活用頂けます。
2.ミマキプリンタで出力後のシートにおいて防火認定及びF☆☆☆☆取得済み
当社のエコソルベント及びUV硬化型インクジェットプリンタとインクのセットで出力した状態で屋内施工材料に必要な認定を取得済みの基材です*6。従来の屋外看板、店舗のポップや窓・床面のサイン制作に加え同じプリンタを使用して屋内の壁・扉・天井の装飾も提案できるため、出力設備の追加投資をせずに仕事の幅を広げられます。
各種認定書・証明書は当社ウェブサイトの専用ページから簡単に発行のご依頼を頂けます。
3.広幅でもハンドリングと施工が容易な販売形態
市場の従来の化粧シートの中では最も幅広の1,250mm幅のエアフリーシート*7をご用意しました。大型看板の標準サイズの4x8(シハチ)板*8の板材にもシート1枚で簡単に貼付け加工ができます。また在庫を最小限にできる10メートル巻きの短尺ロールで販売し、小柄な方でも取り扱いが簡単です。
*6 プリント条件、プリンタ機種、インク種によります。
*7 エアフリーシート:シートの粘着層に筋状の加工が施され、施工時にシート表面がエアーで膨れる事無く、初心者でも簡単に施工が可能。
*8 4x8板:鉄板や合板材料の大きさを表す規格。4尺x8尺の意で1,219mm x 2,438mmのサイズ。
*9 記載の仕様、デザイン、寸法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります。
株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を⾏っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。
企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/
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株式会社ミマキエンジニアリング
営業本部グローバルマーケティング部インサイドセールスグループ
〒389-0512 長野県東御市滋野乙1628-1
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