ソルベントインク搭載ワイドフォーマットインクジェットプリンタ
『優れたスピードと高画質を安心と共に』
株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/小林 久之)は、屋外の装飾、ポスター、店舗やイベントの装飾、車両ラッピング等、幅広い用途でお使いいただけ、ソルベントインク、水性昇華インクが選択可能なインクジェットプリンタ「JV150-130/160」を2014年10月より販売開始(※1)いたします。
※1:日本での発売の予定はございません。
JV150は、これまで当社が培った技術を集め、画質の美しさはもちろん、乾燥性の良いSS21インクを搭載することで最速56.2m2/h(※2)のプリント速度を実現。特許を含む技術を盛り込んだコストパフォーマンスに優れたプリンタです。また、プリントスピードが早くてもトラブルが頻発すれば生産性を上げる事は出来ません。JV150では、その優れたスピードを継続できる技術をまとめて連続運転をサポートいたします。さらに、SS21インクでオレンジ、ライトブラックの2色を搭載可能。オレンジでは幅広い色域による色表現、ライトブラックでは美しいモノクロのグラデーション表現、それぞれの特長を活かした高付加価値プリントをご提供いたします。また、水性昇華インクSb53を選択していただくことで昇華転写プリントによるソフトサイン等の作成にもご使用いただけます。
※2:バナー専用 Super Draft Mode 360×360dpi、1Pass、Biでプリントした場合
◎概要
- 高画質を実現する画質コントロール技術
・高画質を実現する『波形コントロール』
・プリント品質を安定させる『MAPS3』
・当社特許『3Wayインテリジェントヒーター』 - 「仕事を止めない」連続運転ソリューション
・自動でノズル抜けを検出する『NCU』
(NCU=Nozzle Check Unit)
・ノズルのトラブルに対応する『NRS』
(NRS=Nozzle Recovery System) - 高付加価値を実現するオレンジ/ライトブラックインク
・『SS21』インクでオレンジ、ライトブラックを搭載可能
◎主な特長
1.高画質を実現する画質コントロール技術
1)波形コントロール
インクは色によって比重、粘度が異なります。吐出時の波形をコントロールすることで、インクを真球に近い状態で真っ直ぐに吐出。真円に近い形でメディアに着弾させることで高画質を実現します。高い着弾精度を活かし、最小4plから最大35plのドットサイズを印刷条件に合わせて自動で選択することで、高画質で美しいプリントから、生産性を求められる高速プリントまで状況に応じて最適なプリントを可能にします。
2)安定した高画質プリントを可能にする『MAPS3』
通常、パスの境界は直線になるため少しのズレにより、横シマが出るバンディングや、色ムラの原因になります。「MAPS3」(Mimaki Advanced Pass System 3)ではパスの端を拡散させ、境界線をグラデーションのようにすることでバンディングや色ムラの発生を軽減します。
3)ドットサイズを最適化する『3Wayインテリジェントヒーター』
メディアの温度が適正でないと、高精度で吐出したインクも最適なサイズで定着しません。
JV150は当社が特許を取得している3Wayインテリジェントヒーターを搭載し、メディアをプリントに最適な温度に保つことで高画質を実現します。3つそれぞれのヒーターの役割は下記の図をご参照下さい。
■特許番号■ 日本:4889059 米国:8,444,262 中国:ZL 200910222559.8
①プリヒーター
プリント時にメディアが最適な温度になるように予備加熱を行います。
②プリントヒーター
適正温度に加熱したメディアに着弾したインクが適正に乾燥することで定着性と発色性を向上させます。
③ポストヒーター
インクの乾燥を促進することで滲み等を防ぐと共に、巻取りを安定させます。
2.「仕事を止めない」連続運転ソリューション
1)優れたプリントスピード
当社の技術を集結させたソルベントインク『SS21』は、メディアへの浸透性と溶剤の揮発性のバランスが良く高い乾燥性を実現しております。それにより、高速モードで使用してもにじみが発生しにくく、高濃度でのプリントが可能です。乾燥速度が速いので、プリント速度の速いモードでもブロッキング(巻取り時にインクの未乾燥が原因で発生するメディアの張り付き)が起きにくく、高い生産性を可能にします。
2)メディアのロスを最小限に抑える
『NCU(Nozzle Check Unit)』
ノズルの状態をセンサーが自動で検知します。ノズル抜けを発見した場合は自動でクリーニングを行い、ノズル抜けを解消します。クリーニングでもノズル抜けが解消しない場合は、『NRS』が自動でノズルリカバリーの設定を行いプリントを再開。連続出力時のノズル抜けによるメディアのロスを最小に抑えます。ノズルの状態を確認するタイミングは転送ファイルごと、または、時間単位で設定が可能です。
3)生産性を維持するための
『NRS(Nozzle Recovery System)』
クリーニングしても改善されないノズルトラブルはサービスマンによる修理が必要になり、それが終わるまではプリンタを停止する必要がありました。NRSは問題のあるノズルを別のノズルで代替してプリントを再開できるため、サービスマンの修理を待つこと無くプリントを再開。生産性を維持できます(※3)。
※3:プリントモードによってNRSを使用できない場合があります。
3.高付加価値を実現するソルベントインク『SS21』
1)色域を広げるオレンジインク
SS21のオレンジインクを新開発。プロセスカラーとして追加することでPANTONEカラーを近似色で約94.8%(※4)カバーしました。色域を拡大することで、コーポレートカラーの再現や、食品のみずみずしさの表現が可能になります。
※4:当社調べ(2014年9月)
2)モノクロを美しくするライトブラックインク
新開発のSS21ライトブラックインクは、グレースケール出力時に色転びや、トーンジャンプのないグレーバランスを実現します。モノクロデータの忠実な色再現や、スムーズなグラデーション表現が可能になります。
4.高濃度でのプリントが可能な水性昇華インク『Sb53』
Sb53インクは発色が良く高濃度でメリハリの効いた色鮮やかなプリントが可能な水性昇華インクです。従来の水性昇華インクより顔料が沈殿しにくいので、色ブレが少なく安定したプリントが可能。アパレル、スポーツユニフォーム、水着などのポリエステル素材へのプリントが行えます。
◎主な仕様
JV150-130 | JV150-160 | ||
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プリントヘッド | オンデマンドピエゾヘッド | ||
プリント分解能 | 360dpi、540dpi、720dpi、1,080dpi、1,440dpi | ||
最大作図幅 | 1,361mm | 1,610mm | |
最大メディア幅 | 1,371mm | 1,620mm | |
インク | 種類/色 | エコソルベントインク ・SS21(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,Or) ・BS3(C,M,Y,K)(新興国向け) 水性昇華インク ・Sb53(Bl,M,Y,K/Dk,Lbl,Lm) |
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容量 | SS21:440mlインクカートリッジ / 2Lインクパック BS3:600mlインクパック / 2Lインクパック Sb53:440mlインクカートリッジ / 2Lインクパック |
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メディア厚み | 1.0mm以下 | ||
ロール重量 | 40kg以下 | ||
適合規格 | VCCIクラスA / FCC クラスA / UL 60950-1準拠ETL CEマーキング(EMC指令、低電圧指令、機械指令) / CB認証 RoHS対応 / REACH・エナジースター・(CCC取得予定)/RCM |
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インターフェイス | USB 2.0、LAN(イベントメール用) | ||
電源仕様 | 単相(AC100~120V / AC220~240V ±10%) 50/60Hz±1Hz | ||
消費電力 | 1,440W×1以下(AC100V系) 1,920W×1以下(AC200V系) |
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動作環境 | 使用可能温度:20℃~30℃、湿度35~65%Rh(結露なきこと) | ||
外形寸法(W×D×H) | 2,525mm×700mm×1,392mm | 2,775mm×700mm×1,392mm | |
重量 | 160kg | 185kg |
※2Lインクパックをご利用いただくには別売りオプションのMBIS3(Mimaki Bulk Ink System 3)が必要です。
※記載の仕様、デザイン、寸法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります。
◎販売開始
2014年10月
◎販売目標台数
1,000台/年間(全世界)
◎お問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング
グローバルマーケティング部 所 康武
長野県東御市滋野乙2182-3
TEL:0268-64-2281 / FAX:0268-64-2285