テキスタイル用途のエントリーモデル昇華転写用インクジェットプリンタ
~100 Seriesのラインアップを拡充~
>>Expert printing made easy. <<
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、テキスタイル・アパレル用途に向けて、昇華転写用インクジェットプリンタ「TS100-1600」を発表し、2021年2月より全世界で販売を開始します。
近年テキスタイル・アパレル市場では、顧客ニーズの多様化に伴い、大量生産品の在庫販売から、小ロット・多品種の商品を短納期で生産して在庫も縮小できる、オンデマンドプリントへの需要が高まっています。デジタルプリンティングは製版工程が不要で、小ロット・多品種の商品をその都度生産できるため、特にファッションアパレルの現場で求められる、企画から商品が店頭に並ぶまでの時間を短縮でき、かつ在庫を縮小できる効率的な生産方式として注目されています。一方で、プリンタ購入をはじめとする初期導入コストがネックとなり、デジタル化を躊躇するケースも見られます。今回発表した「TS100-1600」は、テキスタイル・アパレル業界の市場ニーズに対応するとともに、高性能でお求めやすい価格のエントリーモデルとして、デジタルプリンティングの導入を検討されている幅広いお客様に安心してご利用いただける製品です。
「TS100-1600」は、操作性能・画質・速度・コストバランスに優れたエントリーモデル「100 Series」のラインアップに新たに加わった昇華転写用インクジェットプリンタです。プリント幅は、テキスタイル・アパレル分野で使用頻度の高い1,600mmに対応。また印刷速度は最速モードで70㎡/hと、お求めやすい価格のエントリーモデルでありながら、テキスタイル向け従来機※1比約2倍の高速プリントによって高い生産性を実現します。加えて、当社製の昇華転写モデルとして初めて1Lのボトルインクを採用したことで、当社従来機※1(標準440㏄カートリッジ装着時)と比較してランニングコストが約半分になるほか、インクの交換頻度が減ることで安定した長時間稼働が可能になりました。
このほか、NCU(Nozzle Check Unit)※2、NRS(Nozzle Recovery System)※3、MAPS4(Mimaki Advanced Pass System4)※4といった各種機能を備え、安定した高画質プリントを可能にしています。さらに、従来手作業で行っていたドット位置補正や送り量補正を自動化するDAS(Dot Adjustment System)機能を採用したことで、オペレータの作業負担を大幅に軽減します。
「TS100-1600」はプリントの美しさと操作性を支える、2種のソフトウェアに対応。RasterLink®7搭載版価格は83万円、TxLink™4 Lite搭載版価格は113万円で、テキスタイル・アパレル用途を対象に年間2,000台(全世界)の販売を見込んでいます。
株式会社ミマキエンジニアリングは「新しさと違い」を経営ビジョンに掲げ、今後もお客様に寄り添った製品を提供するイノベーター企業として邁進してまいります。
※1 当社従来機:JV150-160(水性昇華インク搭載時)、TS30-1300と比較した場合
※2 NCU:ノズルの状態をセンサーで自動検知し、ノズル抜けを発見した場合は自動クリーニングを実行する機能
※3 NRS:ノズルクリーニングでも解消されないノズルトラブルがある場合に自動で不良ノズルを他ノズルに代替し、安定した画質でプリントを継続させる機能
※4 MAPS4:パスの境界線をグラデーション調に印字することで、バンディング(横縞)や色ムラ、光沢縞を軽減する機能
概要
- サンプルから大ロット生産までを1台で対応できるエントリーモデル
- 最大70㎡/hの高速印刷で高い生産性を実現
- ミマキテクノロジーを結集して操作性を上げた1台
- プリントの美しさと操作性を支える選べる2種のソフトウェアに対応
オンライン製品発表会
下記の日程にて開催いたします。
日時:2021年2月3日(水)
時間:10:00~
会場:Zoomでのオンライン製品発表会
参加方法:Web申込みフォームからの事前申込み ※受付は終了いたしました※
内容:TS100-1600の新製品発表
特別講演 株式会社イメージ・マジック 豊田様
主な特長
1. サンプルから大ロット生産までを1台で対応
製版を必要としないデジタルプリントのため、1枚からのオーダーにも対応でき、小ロット生産での低コスト化が可能になります。
2. 最大70㎡/hの高速印刷で高い生産性を実現
最速モード(70㎡/h)から、実用画質モードの46㎡/h、高品質モードの19㎡/hまで、仕事に合わせた幅広いプリントモードをご用意しております。また、最速モードでは当社従来機(JV150-160)と比較して約2倍の生産性を実現しました。
3. Mimakiクオリティを実現する最新機能
ドット位置、フィード自動補正機能「DAS」
従来は目視と手作業で行っていた作図調整(ドット位置補正、フィード補正)を自動化しました。調整にかかるオペレータの手間と時間を削減し、調整のばらつきを防止します。
安定した高画質プリントを可能とするMimakiテクノロジー
MAPS4
通常、パスの境界は直線になるため少しのズレにより、横シマが出るバンディングや、色ムラの原因になります。「MAPS4」(Mimaki Advanced Pass System 4)ではパスの端を拡散させ、境界線をグラデーションのようにすることでバンディングや色ムラの発生を軽減し美しいプリントを実現します。
MAPSあり
パスの境界を拡散させるためバンディングや色ムラを軽減して美しい画質を実現。
MAPSなし
パスの境界線でバンディングが発生。横スジや色ムラが入るため著しく画質を損なう。
NCU&NRSでノズル抜けを自動検知して復旧可能
NCU(Nozzle Check Unit)でノズルの状態を自動で検知します。ノズル抜けを発見した場合は自動でクリーニングを行います。クリーニングでも解消されない場合、NRS(Nozzle Recovery System)が自動で不良ノズルを他のノズルで代替するため、修理を待つことなく作業を継続できます。
4. 選べる二つのソフトウェア「TxLink™4 Lite」と「RasterLink®7」
購入時にどちらを標準添付するか選択できます。
- 生産効率を上げる「並列RIP機能」・「ロードバランシング機能」・「バリアブルプリント機能」などに対応
- 「マルチカラープロファイル」機能でプロファイルを独自に作成でき、より鮮やかで美しい仕上がりを実現。プロファイルはウィザードに従って、印刷と測色※5を行うだけで自動作成が可能
※5 発色後に測定機(別途準備が必要)をご使用下さい
- 使いやすさと高機能を両立したRIPソフトウェア。RIP処理速度・ユーザビリティ・生産性が向上し、差込印刷(バリアブル印刷)に対応
製品仕様
項 目 | TS100-1600 | |
---|---|---|
プリントヘッド | オンデマンドピエゾヘッド(2ヘッドスタガ配列) | |
プリント分解能 | 360dpi、600dpi、720dpi、900dpi | |
インク(種類/色) | Sb610(Bl,M,Y,K) | |
インク容量 | 1Lボトル | |
インクIC | インク使用開始時チャージ方式 | |
廃インク | ボトル式(2L) | |
プリントギャップ | 手動2段階(2/2.5mm) | |
最大作図範囲 | 1,610mm | |
メディア | 最大幅 | 1,620mm |
厚さ | 1mm以下 | |
ロール外形 | φ250mm以下 | |
ロール重量 | 45kg以下 | |
紙管内径 | 2 inch / 3 inch | |
メディア裁断 | ヘッド部カッターによる自動裁断 | |
巻取・繰出 | 巻取(自動巻取)・繰出(ホルダー) | |
インターフェイス | USB2.0、Ethernet | |
電源仕様 | 単相AC100~120/200~240V±10%、50/60Hz±1Hz | |
安全規格 | VCCIクラスA / FCC クラスA / CEマーキング(EMC指令、低電圧指令、機械指令、RoHS指令)/ CB認証 / エナジースター / RCM / EAC | |
外形寸法(W×D×H) | 2,775mm×700mm×1,475mm | |
本体重量 | 166 kg |
※6 記載の仕様、デザイン、寸法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります
販売予定価格
TS100-1600+RasterLink7 830,000円(税別)
TS100-1600+TxLink4 Lite 1,130,000円(税別)
販売開始
2021年2月
販売予定台数
2,000台/年(全世界)
株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を⾏っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。
企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/
お問い合わせ
報道関係者様からのお問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング
経営企画本部IR広報部広報グループ
〒389-0512 長野県東御市滋野乙1628-1
TEL:0268-80-0078 / FAX:0268-80-0041
E-MAIL:press@mimaki.com
一般のお客様からのお問い合わせ先
WEBサイト問い合わせフォームよりお問い合わせください。
製品に関するお問い合わせ