水性顔料インク「AP50」の発売を発表:Tiger600-1800TSに搭載し、鮮やかで高画質な広告を量産

製品情報

 株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、サイングラフィック用途向けに新開発した水性顔料インク「AP50」を発売します。本インクを当社の高速昇華転写用インクジェットプリンタ「Tiger600-1800TS」に搭載し、2026年2月より販売開始いたします。これにより、短期掲出のポスターやPOPなどの量産において、高画質で鮮やかなグラフィックを安定して生産できるプリントシステムを提供します。


Tiger600-1800TS 水性顔料インクAP50搭載

 「Tiger600-1800TS」は、当社独自の画像処理技術と高速駆動ヘッドの組み合わせにより、高い生産性と高画質を両立し、テキスタイルプリント用途で高い評価をいただいている昇華転写用インクジェットプリンタです。その最大の特長である “高速で、美しい” 表現力を、ポスター・POPのグラフィックプリント用途向けに市場展開するため、新たに開発した水性顔料インク「AP50」を搭載可能としました。

 新開発の「AP50」は、“高速で、美しい” Tiger600-1800TSの性能を最大限に引き出すよう設計され、鮮やかな発色と、滲みにくくシャープな描画を実現する高い乾燥性を備えます。特に赤色領域の彩度が高く、キャンペーンビジュアルやフードポスターなど、視認性と印象効果が求められる用途に適しています。
 また、CMYK各色10kgの大容量インクタンクにより、長時間運転を可能とするとともにインク単価を抑えます。さらに、標準RIPソフトに搭載される「インクセーブ機能」により、用途に応じてインク消費量を最適化でき、大量のポスターやPOPの出力をより低コストに行っていただけます。
 主成分が水で構成される「AP50」はGREENGUARD Gold認証*1の取得を予定しており、安全で快適な生産環境の構築にも貢献します。

 「AP50」を搭載したTiger600-1800TSは、実用速度220㎡/hの高い生産性と、メディアのシワの発生を抑える搬送システムにより、鮮やかで高画質な広告を高速に安定して出力します。街ゆく人の目を惹く鮮やかなグラフィックを高品質かつ安定的に量産できます。

 また、プリンタの稼働状況やインク使用量をリアルタイムで可視化し、生産計画を支援するクラウド型モニターツール「PICT」をはじめ、ソフトウェアを含むトータルソリューションとして提供。導入時から安定稼働までお客様の生産を力強くサポートします。
 *1 GREENGUARD Gold認証とは、アメリカのUL(Underwriters Laboratories)が運営する環境認証制度のひとつで、低VOC(揮発性有機化合物)排出の製品に与えられる認証です。本製品の発売までに認証取得を予定しております。

Tiger600-1800TS と水性顔料インクAP50の主な特長

1)目を惹くグラフィックを生み出す高画質テクノロジー

 高速のプリントスキャンでも狙った位置に正確にインク滴を着弾させる独自のインク吐出制御技術と、バンディング(色ムラ)を抑える補正技術により、シャープで美しい高画質を実現。

2)鮮やかな色再現を可能にする水性顔料インク

 オフセット印刷の色基準と比較しても、より鮮やかで深みのある色再現が可能。特に赤色領域の発色に優れ、視認性や印象効果が重視されるプロモーション用途に最適。

3)高画質な広告の量産を支えるメディア搬送システム

 メディアのシワを抑制する3つの駆動ローラーを搭載した搬送システムで、プリントヘッドの擦れによるメディアの汚れやダウンタイムを軽減。毎時220㎡(A2サイズ換算で毎時900枚以上)*2の高い生産スピードでも、安定した連続運転を実現。
 *2 1.8メートル幅ロールにA2ポスターを面付けして出力した場合


今後の予定


 新開発の水性顔料インクAP50を搭載したTiger600-1800TSは2026年2月の提供開始を予定しています。全世界で年間約20台の販売を見込んでおり、西欧諸国を中心に当社の販売ネットワークが開催する招待展示会などで順次公開を進めてまいります。


 ミマキエンジニアリングでは、『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、常に新たな技術革新を目指し、お客様が求める「美しさと速さ」の実現を追求し続けてまいります。



主な仕様


項目Tiger600-1800TS 水性顔料インクAP50搭載時
プリントヘッドオンデマンドピエゾヘッド 8基(2スタガ×4インライン)
作図解像度X 600, 1200dpi / Y 300, 600dpi
インク種類/色水性顔料インク AP50 C/M/Y/K
販売形態10kgインクタンク
最大作図幅1,850mm
メディア最大幅1,900mm
ロール重量/外形重量300kgまたは外形600mmのいずれか小さい方
最大厚さ1mm
紙管径3インチ
インターフェイスEthernet 10GB-T / USB3.1・USB2.0(リムーバルディスク経由)
電源仕様三相AC380-415V ±5% 50/60Hz 25A以下
消費電力15.0kW以下(動作時平均 6~7kW、待機時1.0kW以下)
安全規格IEC62368-1準拠ETL、
CEマーキング(EMC指令、低電圧指令、機械指令、RoHS指令)、
CB認証、REACH、KC認証、UKCA
外形寸法(W×D×H)5,300×2,800×1,900mm
重量1,620kg以下

※記載の仕様、デザイン、寸法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります


株式会社ミマキエンジニアリングについて

ミマキエンジニアリングは、産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を⾏っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。
企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/


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株式会社ミマキエンジニアリング
営業本部グローバルマーケティング部インサイドセールスグループ
〒389-0512 長野県東御市滋野乙1628-1
TEL:0268-80-0078 / FAX:0268-80-0041
E-MAIL:press@mimaki.com

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