大判フラットベッドUV-LED方式インクジェットプリンタ
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可能性を広げる、2.5×3.1mサイズ登場。
株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、フラットベッドUV-LED方式インクジェットプリンタのエントリーモデル「JFX200-2513」のプリントエンジンをそのままに、プリント領域を2倍に拡大した大判サイズフラットベッドインクジェットプリンタ『JFX200-2531』を2016年11月より受注生産にて販売開始いたします。
エントリーモデルでありながら、これまでミマキが培ったフラットベッドプリンタに必要な性能、品質、使い勝手、環境への配慮、すべてを兼ね備えた「JFX200-2513」。「もっと大きなサイズにもプリントしたい」というお客様からのご要望を受け、JFX200-2513のプリントエンジンをそのままに、プリント領域を2倍に拡大した「JFX200-2531」が誕生いたしました。最大2.5×3.1mの大判メディアのセットが可能になり、大型看板をはじめ、壁・扉・家具などに用いられる建装材など幅広いメディアへのプリントが実現。看板製作で多く使用されている4×8板サイズ(1,220mm×2,440mm)のメディアなら2枚同時にセットすることができます。さらに、プリントエリアを手前側と奥側の2つに分けて、交互にプリントできる『トグルプリント機能』を新たに搭載いたしました。一方のプリントエリアでプリントしている間に、もう一方のプリントエリアのメディアの交換が可能となり、プリントが停止する時間を最小限に抑えることで生産性の向上へと導きます。「JFX200-2531」は、大判サイズならではの新たな性能で高生産・高品質プリントを後押しし、プリントビジネスの可能性を広げます。
JFX200-2531|製品ページ
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◎概要
- 大判メディアへの印刷を可能にする2.5×3.1mのプリント領域
最大2.5×3.1mのプリント領域で大判メディアのセットが可能。分割構造になるため、搬入時はJFX200-2513と同等の小さな間口から搬入できます(※1)。
※1:搬入時外形寸法(W×D×H):4,400mm×2,250mm×1,250mm - 生産効率向上を助けるトグルプリント機能を新たに搭載
2.5×3.1mのプリント領域を活かした『トグルプリント機能』を新搭載。プリント領域を2つに分け、プリントテーブルの手前側をプリントしている間に、テーブル奥側の素材の取り換えが可能。また、テーブル奥側でプリントしている間は、テーブル手前側の素材の交換が可能です。効率的なワークセットによりプリントが止まる時間を最小限にし、高生産を実現します。 - ユーザー視点で考え抜かれたユーザビリティ
・効率よくメディアを除電する「イオナイザ」を標準搭載。静電気による画質への影響やノズルトラブルを低減します。
・「吸引バルブ」により、吸着エリアを4分割で制御可能に。メディアの吸着力を上げ、高品質なプリントへと導きます。
・メディア吸引のON/OFFを足元で操作できる「バキュームペダル」を標準装備。本体前面の操作パネルまで移動せずに切り替えが可能で、作業効率を向上します。 - 引き継がれた高品質なプリント技術と、多彩なアプリケーション対応力
・バンディング(横縞)や色ムラを軽減する「MAPS2」、3種類のドットサイズにインクを打ち分ける「バリアブルドット機能」を搭載。Mimaki独自の高精度な画質コントロール技術で美しいプリントへと導きます。
・美しいグロス調のクリアプリントを可能にする「MCC」を搭載。高品質なプリントが付加価値を高めます。
・耐擦過性に優れたインク「LH-100」、柔軟素材へのプリントを可能にする「LUS-120」「LUS-150」、耐候性に優れた「LUS-200」、プリント後の成形用途に適した「LUS-350」といった幅広いインク種をラインナップ。アプリケーションに合わせた最適なものをご提案します。
◎主な特長
1.大判メディアへの印刷を可能にする2.5×3.1mのプリント領域
既存機種「JFX200-2513」の2倍となる、最大2.5×3.1mにプリント領域を拡大し、大判サイズメディアのセットが可能になりました。
4×8板サイズ(1,220mm×2,440mm)のメディアなら一度に2枚セットすることができます。高さ50mm、重量50kg/m2までの厚み・重量のあるメディアにも対応し、ビジネスの可能性を広げます。
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2.生産効率を向上するトグルプリント機能を新たに搭載
2.5×3.1mのプリント領域を活かして、プリントテーブルの2箇所に原点を設定できます。プリントテーブルの手前側で印刷している間に、テーブル奥側のメディアの取り換えが可能。また、テーブル奥側でプリントしている間は、テーブル手前側のメディアが交換でき、2箇所に分けたプリント領域を活かして交互に効率よくプリントできる『トグルプリント機能』を搭載しました。ワークセットによってプリントが止まる時間を最小限にし、高生産を後押しします。

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3.ユーザー視点で考え抜かれたユーザビリティ
1)イオナイザ
プリント前に、効率よくメディアの除電ができる「イオナイザ」を標準装備。Yバーの裏側に取り付けられ、静電気による画質への影響や、ノズルトラブルを低減させます。
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2)吸引バルブ
標準搭載のバキューム機能で、メディアをプリントテーブルに固定することができます。バキュームエリアはX方向に4分割されており、吸引バルブを開閉することで、それぞれのエリアごとにバキューム機能のON/OFFを変更できます。使用しないエリアのバキュームをOFFにすることで、使用しているエリアのメディアの吸着力を上げ、高精度なプリントをサポートします。
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JFX200-2531では、200本体前面のV1、V2エリア用吸引バルブ(写真左)に加え、本体左側にV3、V4エリアの吸引バルブ(写真右)を追加
3)バキュームペダル
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メディア吸引のON/OFFを足元で操作できる「バキュームペダル」を標準搭載。本体前面の操作パネルまで移動せずに切り替えることができ、効率よく作業を継続することができます。
4.引き継がれた高品質なプリント技術と、アプリケーション対応力
1)ミマキ独自のヘッドコントロールで高品質・高画質プリント
バンディングを軽減
MAPS2(Mimaki Advanced Pass System2)により、パスの境界を分散することでバンディング(※2)の少ない高画質プリントを実現します。また、境界線以外の部分でもインクの吐出するタイミングをずらすことで色ムラを軽減し滑らかなプリントへと導きます。
※2:バンディング パスの境界で発生する帯状の横ムラ
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高画質プリントを実現するバリアブルドット機能
色ごとに異なる比重、粘度のインクをプリントヘッドから吐出する際に、ヘッドの駆動波形をコントロールすることで真円に近い状態で真っ直ぐ飛ばし、高い着弾精度を実現している当社の技術を応用し、一度に3種類のドットサイズにインクを打ち分けるバリアブルドット機能を搭載。粒状感のない高精細で高画質なプリントを実現しました。
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2)高付加価値プリントへ導くクリアインク
クリアインクの吐出と紫外線の照射を一度に行うことで、埃が付着する未硬化時間を最小にし、埃が少なく美しいグロス調のクリアを実現する「MCC(Mimaki Clear Control)」を搭載。艶やかな光沢で高級感を醸す「グロス仕上げ」のほか、落ち着いた艶消し効果が得られる「マット仕上げ」、また部分的に複数回プリントを重ねる「厚盛りプリント」を活用すれば、食品のみずみずしさやシズル感といった、平面上のグラフィック表現を飛び越えた演出で高付加価値を生み出します。
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3)素材、用途に合わせて選べる豊富なインク種
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◎主な仕様
項 目 | JFX200-2531 仕様 | |
---|---|---|
プリントヘッド | オンデマンドピエゾヘッド(スタガ配列) | |
最大プリントサイズ | 2,500mm×3,100mm | |
インク | 種類 | LH-100, LUS-120, LUS-150, LUS-200, LUS-350 |
色 | C,M,Y,K,Lc,Lm,W,Cl,Pr | |
容量 | 1Lボトル交換方式 | |
メディア | サイズ | 2,500mm × 3,100mm |
高さ | 50mm以下 | |
重量 | 50kg/m2以下 | |
インターフェイス | USB2.0 | |
適合規格 | VCCI CLASS A / FCC CLASS A / ETL (UL60950-1準拠) / CBレポート / CEマーキング(EMC指令、低電圧指令、機械指令、RoHS指令) | |
電源仕様 | 単相AC200~240V 12A以下、8A以下(2インレット) | |
消費電力 | 2.88kVA、1.92 kVA(合計4.8 kVA) | |
動作環境 | 使用可能温度:15℃~30℃、湿度35~65%Rh(結露なきこと) | |
外形寸法(W×D×H) | 4,400×4,290×1,250mm | |
重量 | 1,000kg以下 |
※記載の仕様、デザイン、寸法などは、技術改善等により予告なく変更する場合があります。
◎販売予定価格
1,450万円(税別)
◎販売開始
2016年11月
◎記事に関するお問合せ先
株式会社ミマキエンジニアリング
営業本部プロモーショングループ 所 康武
長野県東御市滋野乙1628-1
TEL:0268-64-2281 / FAX:0268-80-0041