- 下記の原因でプリント結果に濃淡が発生することがあります。
※プリントした直後に濃淡は無くても、後処理を行うと濃淡が出てくることがあります。これは元々プリントされた時にもあった濃淡が、後処理により“見え易くなった”為に起こる現象ですので同様に下記をご確認ください。
1
メディアの送り補正が不十分なことが考えられます。
メディアを付け替えた際には必ず下記マニュアルを参照いただき、メディア補正を行ってください。
『取扱説明書』-[第3章]-[メディア補正の設定をする]
2
メディアが曲がって送られている可能性があります。
メディアをセットした際に「繰出装置」から「巻取装置」までの間で、セットしたメディアの左右端に張りの違いがあった場合はメディアが真直ぐに取り付けられていない可能性があります。
下記をご参照頂き、メディアが真直ぐにセットされているかどうかご確認ください。
『取扱説明書』-[第2章]-[メディアをセットする]
Tx400-1800B [Q:カウンターウエイトとは何ですか?セット方法は?]
Tx400-1800D [Q:カウンターウエイトとは何ですか?セット方法は?]
3
ヘッドギャップが大きい可能性があります。
ヘッドキャリッジ横の“ヘッド高さ調整棒”で調整したヘッドギャップ(約3mm)よりも高いヘッドギャップでプリントした場合、インクミストが発生しプリント結果に付着することで濃淡が発生している場合が考えられます。
下記をご参照頂き、“ヘッド高さ調整棒”で調整したヘッドギャップになっているかご確認ください。
『取扱説明書』-[第2章]-[メディアをセットする]-[ヘッド高さを調整する]
[Q:ヘッドギャップの適正値はどのくらいですか?]
4
ソフトネスの設定が適切でない可能性があります。
メディアの送り補正を行っても送りムラが解消できない場合に使用する機能ですが、低パス(6パス以下)でソフトネスを有効にすると濃淡が発生することがあります。
また、ソフトネスの補正値が高すぎても濃淡が発生する場合があります。
必ずプリントした画像を確認し、補正の有効/無効や補正レベルを設定してください。ソフトネスの設定は下記のマニュアルをご参照ください。
『取扱説明書』-[第3章]-[メディア送りの設定をする]-[ソフトネスの設定]
5
プリント中の「オートクリーニング」機能によりプリント動作が一旦停止している間にインクが乾燥し、プリント動作を再開した部分との濃度が変化する可能性があります。
オートクリーニングが実行される間隔を変更してください。
実行間隔を1~250mの間で任意に変更出来ますのでプリント結果に濃淡が頻繁に発生する場合、実行間隔を大き目に設定してオートクリーニングを行う頻度を減らすことで濃淡発生の頻度が減るかどうかご確認ください。
また、RasterLink Pro5TAで「コピー機能」を選択して同じデータを連続してプリントする場合、データとデータの間でオートクリーニングを実行することで、一つのデータの中に濃淡が発生することを防ぐ「クギリ」設定もあります。設定方法の詳細は下記マニュアルをご参照ください。
『取扱説明書』-[第3章]-[オートクリーニングの設定をする]-[プリント中のクリーニング設定]
※この「クギリ」設定はRasterLink Pro5TA Ver2.10以降でのみ有効になります。RasterLink Pro5TAを使用していない場合または、Ver2.10未満の場合はこの「クギリ設定」は有効になりません。
お使いいただいているRasterLink Pro4TAまたは、RasterLink Pro5TAをVer2.10以降にしたい場合、新しいバージョンを弊社のホームページからダウンロードして、Ver2.10以降にして頂くことが可能です。
・RasterLink Pro4TAをRasterLink Pro5TAにアップグレードする場合はこちら
・RasterLink Pro5TAをVer2.10以降にする場合はこちら
6
パソコンからのデータ転送速度が遅いことにより、プリント中にプリント動作が一旦停止してしまい、その間にメディア上のインクが乾燥し、プリント動作を再開した部分との濃度が変化する可能性があります。
パソコンからのデータ転送速度を改善する方法として下記を確認、実施してください。
a. RasterLink Pro5TA からデータを転送する際、[RIP&印刷]を選択している場合、 [RIP後印刷] 又は[RIPのみ]でRIP後、[印刷のみ]でプリントを開始してください。
b. USBケーブルとPC側のUSBポートがUSB2.0に対応しているか確認してください。
7
プリント条件がメディアと合っていない可能性があります。下記を確認、実施してください。
・プリントするメディアに合ったカラープロファイルを使用しているかどうか確認してください。
・パス数の設定を“3の倍数”に変えてみてください。
3の倍数のパス(6パス、12パス)をお試しいただき、現象が軽減するかどうかご確認ください。
8
前処理などのメディア表面のムラにより、濃淡が発生してしまうことがあります。
同じメディアの表面でも、「前処理が均一に処理されていなかった場合」、「未精錬の場合」、「プリントしてから蒸し工程までの間に環境の変化があり、時間が空いてしまった場合」などは、濃淡が発生してしまうことがあります。他の種類のメディアに変えてみて同じ様な不具合が発生するかどうかご確認ください。