セッテイ

本機を快適にお使いいただくために各種オペレーションの設定を行うことができます。

以下の手順で設定してください。

  1. ローカルモードで[FUNCTION]キーを押す。
  1. ジョグキー上下_で[セッテイ]を選択して[ENTER/HOLD]キーを押す。
  1. ジョグキー上下_で、以下の表の項目名を選択して[ENTER/HOLD]キーを押す。
  1. ディズプレイに表示される指示に従って各項目を設定する。
  1. [END]キーを数回押して終了する。

設定項目

設定値: お買い上げ時は下線の値に設定されています。

 

トンボ検出 [トンボケンシュツ]

トンボ検出設定項目について

 

コマンド切替 [コマンド キリカエ]

コマンド(MGL-Ic1 / MGL-IIc)切替 [コマンドキリカエ]

設定値: AUTO / MGL-IIc / MGL-Ic1

  • コマンド指定の移動量単位を切り替えます。
    • AUTO:受信データのコマンド仕様に合わせて自動的にコマンドを切り替えます。
    • 各設定値:各設定値コマンドのデータを受信するときに選択します。

 

通信条件 [ツウシンジョウケン]

コンピューターとの接続条件を設定する

  • コンピューターとの接続条件を設定する。

 

カットモード

カットモード

設定値: 標準 / 高速 / 高品位 [ヒョウジュン / コウソク / コウヒンイ]

  • カッティングの品質を設定します。
    • 標準:通常は、”ヒョウジュン”でお使いください。
    • 高速:短時間でカッティングできます。重いシートの場合は適していません
    • 高品位:カット品質を優先して、速度が20cm / sに制限されます。

 

原点切替 [ゲンテン キリカエ]

原点切替 [ゲンテンキリカエ]

設定値: 中心 / 右下 [チュウシン / ミギシタ]

  • MGL-IIcコマンドのとき、コマンド原点の位置を設定します。(MGL-Ic1コマンドのとき、コマンド原点は「ミギシタ」)
    • 中心:コマンド原点が有効カットエリアの中心にセットされます。
    • 右下:コマンド原点が有効カットエリアの右下にセットされます。

 

エキスパンド

カット範囲を広げる [エキスパンド]

設定値: オン / オフ

  • デッドスペースを少なくしてカット (作図) 範囲を拡大します。

 

回転 [カイテン]

カットの移動方向を切り替える [カイテン]

設定値: オン / オフ

  • カットの移動方向を切り替えます。

 

ブザー

トンボセンサーの反応を確認する

設定値: オン / オフ

  • キーを押した時の音や、エラー発生時の警告音を鳴らさないように設定できます。”オフ”に設定した場合はトンボセンサーの反応確認音も鳴らなくなります。

 

分割カット [ブンカツカット]

分割カットをする [ブンカツカット]

設定値: オフ / Y/ X

  • 分割カットの設定をします。

 

優先順位 [ユウセンジュンイ]

優先順位

設定値: ホスト / パネル

  • 本機とホストコンピューターで異なる設定をしている場合、どちらの設定を優先するかを設定します。(MGL-IIcの場合のみ)
    • ホスト: ホストコンピューターの設定値を優先する
    • パネル: 本機の設定値を優先する

 

サイズ返答値 [サイズヘントウチ]

サイズ返答値

設定値: 1~51m

  • ホストコンピューターからの有効エリア読み取りコマンドの最大返答値を設定します。(MGL-Ic1のみ)

 

シートセンサー

シートセンサー

設定値: オン / オフ

  • シートの有無とシート長さを検出します。

 

アップスピード

ツールがアップしているときのシートとキャリッジが移動する速度を設定します。

スピードを遅く設定すると、フィード方向のシートずれを軽減できます。

“AUTO” に設定すると、ツール条件で設定したSPEED 値がアップスピードとして使用されます。

  • アップソクドX
    設定値: AUTO / 5, 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 73 cm / s
  • アップソクドY
    設定値: AUTO / 5, 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100 cm / s

 

ジョグステップ

ジョグステップ

設定値: (mm設定時) 0.1mm, 1.0mm (inch設定時) 1/16inch, 1/254inch

  • ジョグキーでキャリッジやシートを移動をするときの移動量を設定します。
  • 例) 0.1mm:ジョグキーを1回押すと0.1mm移動する

 

ミリ/インチ

設定値: mm / inch

  • 長さを表示する単位を選択します。

 

フィードオプション

フィードに関する設定 [フィードオプション]

 

捨て切り [ステギリ]

捨て切り

設定値: オン / オフ

  • “オン”に設定すると、カットを開始する前に、刃先が一定方向に向くようにする捨て切り動作を行います。ツールやカット条件を変更するたびに捨て切りを実行します

 

シート設定 [シートセッテイ]

シート設定

設定値: フツウ / オモイ

  • セットするシートの重さを設定します。
    • フツウ: 通常のシートをお使いのとき
    • オモイ: 通常より重いシートをお使いのとき
      (カットの最高スピード設定の上限は20cm/s に制限され、アップスピードの設定で20cm/s 以上に設定しても20cm/sで移動します)

 

ソーティング

カット順を変更する [ソーティング]

オン / オフ

  • カット順を変更してカットするかどうかを設定をします。

 

補正圧オフセット

補正圧オフセット

設定値: -9 ~ 0 ~ 9

  • 角をカットしたときに、シートがめくれないように圧力(5g程度)を下げてカットしています。そのため刃先がスムーズに回転できずに角に切り残しが発生することがあります。角に切り残しがある場合は、角をカットするときの圧力を調整します。
  • (約-30g~30g)

 

ピンチローラ

ピンチローラーの使用個数を設定する

 

起動モード [キドウモード]

設定値: ローカル / リモート

  • シート検出後のモードを設定します。
    • ローカル:
      シート検出後に、ローカルモードで待機状態になります。
    • リモート:
      シート検出後に自動的にリモートモードになります。

 

圧力補正 [アツリョクホセイ]

設定値: オン / オフ

  • 位置によるカット圧のバラツキを補正し、切れ味を均一にします。

 

トンボ探索 [トンボ タンサク]

シート検出後に自動でトンボを検出する

設定値: オン / オフ

  • シート検出後の自動トンボ探索機能を設定します。

 

ペン設定 [ペン セッテイ]

  • ダウンスピード
    設定値: 0~20~64
    • ペンダウンの速度を設定します。数値が大きいと速度が速くなります。
    • 1mm以上の厚いシートの場合、ダウンスピードが速すぎるとペン先を引きずってしまうことがあります。この場合はダウンスピードを20以下に設定してください。

 

カーブモード

設定値: FAST / SLOW

  • 曲線部分のカット速度を設定します。
  • 曲線部分のカットラインがよれてしまった場合は"SLOW"に設定し、曲線部分のカット速度を落します。

 

アップ高さ [アップ タカサ]

設定値: 50%, 75%, 100%

  • ツールアップ時の高さを設定します。
    ダウン位置からツールアップする高さをおおよそのストロークの%で指定します。アップ量が小さい方が高速にカットできます。
    厚いシートやシート浮きが原因でカッター刃がシートを傷つけてしまう場合は、アップ量を大きく設定してください。

 

ネットワーク

ネットワークの設定をする [ネットワーク]

  • ネットワークのアドレスを設定します。設定を有効にするには、本機の再起動が必要です。

 

イベントメール

イベントメール機能の設定 [イベントメール]

  • イベント(カットの開始や終了、中断など)が発生したときに、設定したメールアドレスにメールを送信させることができます。設定を有効にするには、本機の再起動が必要です。

 

リモートコントロール

本体のパネルをリモート操作する [リモートコントロール]

  • リモートコントロールを有効にすると本機の操作パネルを使用せず、Mimaki Remote Accessでリモート操作することができます。

 

設定コピー [セッテイコピー]

設定値を他のユーザー設定からコピーする [セッテイコピー]

  • 設定値を他のユーザー設定にコピーします。

 

設定リセット [セッテイ リセット]

設定値した内容を初期値に戻す [セッテイリセット]

  • 設定した内容を初期値に戻します。

コマンド(MGL-Ic1 / MGL-IIc)切替 [コマンドキリカエ]

  • “コマンドキリカエ”でコマンドを変更すると、受信バッファの内容がクリアされます。
  • ”AUTO”で使用した場合、データサイズが大きい場合などに正常な結果が得られないことがあります。その場合は、設定値をコマンド名(MGL-Ic1 / MGL-IIc)に変更してください。
  • “AUTO”に設定してコンピューターからデータを受信すると、本機が認識したコマンドでカットを開始します。データ受信後に[エラー16 AUTO I/F]が表示される場合は、自動認識できなかったことを表します。
    この場合は、正常にカットできるコマンド名(MGL-Ic1 / MGL-IIc)を設定してください。
  • “AUTO”で自動認識したコマンドは、データクリアカットを中止する(データクリアする))を実行するか、シートを再セットするまで有効です。

カットモード

以下のようなデータをカットする場合は、“コウヒンイ”を選択してください。

  • 10mm以下の文字
  • 鋭角部分が多いデータ
  • 微細なデータ。ただし、データが複雑すぎる場合、カットラインがギザギザになってしまうおそれがあります。その場合は"コウソク"に変更すると、滑らかなカットラインにできることがあります。

原点切替 [ゲンテンキリカエ]

回転機能がオンの場合は原点位置が以下のようになります。

原点切替図
  • ロールシートの時コマンド原点を"ミギシタ"に設定すると、カットエリアは51mまで拡大します。
  • ロールシートの時コマンド原点を"チュウシン"に設定した場合、カットエリアは5mです。

優先順位

優先順位の設定は、MGL-IIcコマンドの場合に有効です。以下の項目が対象になります。

ペン選択命令

SP;

ペンダウン移動速度設定命令

VS;

ペンアップ移動速度設定命令

ZA;

加速度設定命令

AS;

ペン圧設定命令

FS;、ZF;

刃先補正量設定命令

ZO;

サイズ返答値

サイズ返答値で設定した値は、ホストコンピューターへの返答値の最大サイズ値です。実際の有効カットエリアは変更されません。

シート検出サイズが[サイズヘントウチ]より小さい場合は、検出サイズが返答値になります。

シートセンサー

透明なシートや裏面が黒いシートの場合、シートを検出できずにエラーメッセージが表示されることがあります。
この場合、シートセンサー機能を”オフ”に設定するとシートを検出しないため、カットできるようになります。

  • シートセンサー機能を”オフ”にした場合は必ずカットエリアを設定してください。カットエリアの設定 [カットエリア]データがシートからはみ出してカットされたり、シートが終了してもカットを続けることがあります。

ジョグステップ

以下の場合はジョグステップを設定して正確な位置を決めてください。

捨て切り

ツール条件で"PEN"または”CRE”(罫引きツールを使う)を選択している場合、捨て切りは実行されません。

現在キャリッジがある場所から両端に近い方のピンチローラの手前で実行されます。

捨て切りの図

捨て切りの初期値は、”オン”です。

抜き文字をカットする場合やシートに傷を付けたくない場合は、”オフ”に設定してください。

“オフ”に設定した場合、テストカットをすると刃先方向を合わせることができます。テストカットをする

シート設定

重いシートや幅の広いシートを高速でカット(作図)すると、シートがずれる原因になります。また、”エラー401 モータアラーム”が発生する原因になります。この場合、シート設定を”オモイ”に設定してください。

補正圧オフセット

オプションの偏芯刃を使用した場合など、角度が120° 以下のカット部分において、シートにカッターがダウンするときの圧力が弱いために切り残しが発生することがあります。

これは角をカットする際、シートがめくれないように自動的に低いカット圧力 (約5g未満) でカットするためです。カット圧力が低いため、刃先が進行方向にスムーズに回転せず、切り残しができます。このような場合は、角をカットする際の圧力(補正圧オフセット)の値を上げます。圧力が高すぎてカット線分のつなぎ目が目立つ場合、圧力を下げることで目立たなくすることができます。

補正圧オフセットの図