多様化するオリジナルグッズ製作に欠かせない対応力の強化 小ロット多品種を望む市場ニーズへ応えられる1台:有限会社イデア様

課題
改善
アクリルグッズ市場の多様化に伴い、これまでプリントできなかった素材・形状や、小ロット多品種への対応力強化が求められていた。従来の転写シートは、出力後にアプリケーションシートを手作業で貼る必要があり、量産には不向きと感じていた。
「UJV300DTF-75」の導入により、アプリケーションシートの貼り付けまで自動化し、曲面や凹凸面を含む多様な素材・形状への小ロット対応が可能に。さらに、素地の入荷前から転写シートを先行して印刷できるため、生産を前倒しでき、グッズ製作の対応力と納期対応の柔軟性が向上した。

導入した製品

多様化するオリジナルグッズ製作に欠かせない対応力の強化
小ロット多品種を望む市場ニーズへ応えられる1台
―― ご当地キューピーで名高いグッズメーカーが語るUJV300DTF-75の将来性

キャラクター雑貨の企画・製作を主力事業として展開し、国内外に生産拠点を持つイデア。2002年の設立当初から、ご当地キューピーをはじめ、アニメやドラマとのコラボ作品など、グローバルで1万種類以上の「コスチュームキューピー」を提供してきた実績を持つ。

2010年からは、アクリルグッズ各種の製作にも着手。コスチュームキューピーで培った商品企画力を武器に、キャラクター雑貨で定番のアクスタやアクキーの提供へと乗り出す。これまで、忠実にキャラクターを再現するデザイン力や、丁寧なセットアップ作業で顧客の支持を集めてきた同社。例えば、アクスタでは簡単に抜けたり、倒れたりしないノウハウを確立するなど、他社には真似のできない品質を追い求めてきた。現在では、人気アニメのアクリルグッズを幅広く受注するまでに成長し、その売上高は全体の7割を占めるようになっている。

そんな同社が新たに着目し、2025年9月に導入したのがミマキエンジニアリングのUV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」だ。グッズ製作の上で、アイテムの幅を広げるのに欠かせない新しい印刷技術だと判断し、先行投資で他社との差別化を図ったという。フラットベッドUV機で数多くの実績を重ねる中、どのような理由からUJV300DTF-75に将来性を感じたのか。ここからは、業務管理部の両角梢部長と企画課デザインチームの加藤綾華チームリーダーに話を聞いた。


業務管理部の両角梢部長(左)企画課デザインチームの加藤綾華チームリーダー(右)

業務管理部の両角梢部長(左)企画課デザインチームの加藤綾華チームリーダー(右)


― まず、UJV300DTF-75の導入経緯から教えてください


両角:少し前から、UV-DTFのような転写シートの存在は知っていましたが、出力後にアプリケーションシートを手作業で貼るのがネックで、量産には向いていない印象を持っていました。そんな話を社内でしていたら、(アプリケーションシートまで自動で貼り付ける)UJV300DTF-75が6月に発売されるという話を聞き、価格もお手頃で「だったら買おう」と思い立ったが吉日で決めました(笑)。初期投資も、フラットベッドUV 機と比べれば抑えられますし、迷っているぐらいならいち早く導入し、先行利益を狙うべきではないかと判断しました。

― 具体的に、どのような点に将来性を感じたのでしょう?現状の期待感を聞かせてください

加藤:UJV300DTF-75でしたら、今までプリントできなかった素材や形状に対応できる点はもちろん、これまで以上に小ロットへ柔軟に応じられることに大きな期待を寄せています。例えば、スポーツチームのグッズ製作ですと、それぞれの選手のナンバーを印刷したいというような声も多いです。こういった要望にも、手軽に対応できるようになると思っています。

両角:近年は一般消費者も、アクリルに飽きを感じていて、「何か違うものを」と求めているため、そういうところに一石を投じていきたいな、とは思いますね。意外と、同機の転写シートは小さなダルマの凸面にもきれいに貼れるなど、これまで以上に国内で小ロット多品種にも対応できるようになると見込んでいます。海外工場のパット印刷に頼らなくて済むだけで、対応力は格段に上がりますからね。

加藤:最近は、アクスタやアクキーの撮影に便利な「推し撮り棒」の流行りから、その棒にプリントしたいという声も多く、こういう細い取っ手にも対応できるのは嬉しいポイントですよね。さらに、地下アイドルなどのグッズをバリエーション豊かにつくりたい、そんな100個単位の小ロット多品種にも最適な印刷技術だと感じています。


2025年9月、長野工場に導入されたUV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」

2025年9月、長野工場に導入されたUV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」


― なるほど、多様化するグッズ製作の市場ニーズに対応できると考えたのですね。実際に、導入した後の使い勝手や印象はいかがでしょう


加藤:当社では、主にフラットベッド機を稼働してきたため、あまりロール機には詳しくなかったのですが、予想以上にほとんど変わらない使い勝手で、すんなりと稼働できていますね。

両角:私は、思ったよりもコンパクトな設計で、何よりもカラーリングが斬新だと感じています。"エヴァンゲリオン" っぽくて格好良いと社内で評判になっています(笑)。今までのプリンタと違って、工場に置く機械というイメージが払拭された、おしゃれな感じに好印象を抱きますね。当初は、DTFというワードから、Tシャツプリントのような規模感も予想していたのですが、そんなことも全然なくて、この大きさだからこそ導入したとも言えますね。

― 例えば、ダイレクト出力と比べた優位性などは感じていますか?

両角:はい。そもそもグッズの印刷は、素地が現場に届かないと取り掛かれないですよね。それがUJV300DTF-75の場合は、発注が決まったら素地を待たなくても即日から始められるんです。今までと違って、素地を仕入れたり、加工したりする前に印刷が進められるのは、グッズ製作の上で大きな優位性になると実感しています。この利点は、顧客が求める納期や、素地の入荷状況に合わせて、ダイレクト出力と上手に使い分けていければ、UJV300DTF-75の存在感は自ずと増していくと見込んでいます。

― では、顧客の反応はいかがでしょう?

両角:皆さんそろって、「あっ、スゴ!」って反応されますね。客先には合成樹脂のEVA素材に貼ったものを持ち込んでいますが、ほとんどの方が爪を立ててインクが剥がれないか確かめますね。その場で、転写シートを素材に貼って剥がすところも見せると、「これだけでいいの?」って驚かれます。当社の顧客は、グッズメーカーや商社が多く、そういった専門の方でもインクの擦過性と、施工性の高さに強い関心を示し、「こんなことや、あんなこともできる」と会話が弾んでいきますね。


小さなダルマの顔をはじめ、コインケースやボトルなどに、転写シートを貼った各種サンプル

小さなダルマの顔をはじめ、コインケースやボトルなどに、転写シートを貼った各種サンプル


― それは今後に期待が持てますね。貴社では、オールミマキで出力機を固めているようですが、この理由も聞かせてください


加藤:当社は、24時間体制で工場を回しているため、UJF-7151 plusや同plusII、同plusII eも全てフル稼働で動かしています。アクリルグッズですと、1カ月あたり30万〜40万個ほどの生産量になります。大量生産のため、トラブルなどは付きものですが、ミマキは問い合わせるとすぐに駆け付けてくれますよね。修理の際には、まだ使いこなせていない機能なども同時に聞くと、「こんなのもありますよ」と知らないポイントまで教えてくれるので、とても助けられています。そういった保守の手厚さは、何ものにも代え難いミマキの良さではないでしょうか。


2010年に初導入したフラットベッドUVプリンタ「UJF-6042」は、アクスタやアクキーのプリントを長年担い、現在の月間生産数は30万〜40万個で推移するまでに安定。さらに、硬質インクだけでなく柔軟インクも取り入れ、オリジナルフィギュアやスマホケースなどの印刷にも対応してきたという。2025年12月現在は同「UJF-7151 plusII」4台をはじめ、トータルで10台が長野工場に並ぶ。デジタルコーティングマシン「DCF-605PU」も完備

2010年に初導入したフラットベッドUVプリンタ「UJF-6042」は、アクスタやアクキーのプリントを長年担い、現在の月間生産数は30万〜40万個で推移するまでに安定。さらに、硬質インクだけでなく柔軟インクも取り入れ、オリジナルフィギュアやスマホケースなどの印刷にも対応してきたという。2025年12月現在は同「UJF-7151 plusII」4台をはじめ、トータルで10台が長野工場に並ぶ。デジタルコーティングマシン「DCF-605PU」も完備


― 最後に、UJV300DTF-75の導入を迷っているユーザーに一言コメントをお願いします


両角:実際に使って見ると、難しくない印象を抱くマシンです。メディアのコストも、トータルで計算してみれば割高には思わないです。そして何よりも、曲面や凹凸面など様々な素地に悩まず対応できるようになる、そんなUJV300DTF-75の強みを凄く実感できるんです。きっと、これからUV-DTFって国内でも間違いなく流行りますよね。だったら、先行利益を狙わない手はないと私は考えます。


企業・団体プロフィール

  • 名称有限会社イデア
  • 業種アクリル製品、コスチュームキューピー® 他キャラクター雑貨等の企画、製造、輸入業、軽作業受託
  • 住所長野県長野市東和田910
  • 電話番号026-239-6300
  • URLhttps://www.idea-ltd.com/

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