タクシー配車アプリのカーラッピング広告でダウンロード数が約2倍に!ステッカーやシールなど社外の依頼まで受注に成功:株式会社kmGオートアシスト様

課題
改善
自社タクシー配車アプリのプロモーションを効果的に行いたい。タクシーの車内外に掲出するステッカーやシールの購入費を低減したい。
自社タクシー配車アプリの広告をUCJV300で製作し、カーラッピングすることで、ダウンロード数は約2倍に。どの広告キャンペーンよりも成果を上げることに成功。多層印刷を用いた車窓シールやカーラッピングの製作を完全内製化し、社内外の依頼を請け負う。耐候性も3年経過したが問題なく、今後は事業所の内装演出にも意欲。

導入した製品

UCJV300-160」を導入いただいている株式会社kmGオートアシスト様の事例が、看板業界情報誌『看板経営』 No. 16(2021年8月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。

エンドユーザー目線で見るインクジェットの可能性―国際自動車がUCJV300を選択した本意に迫る

1920年の創業から100年以上にわたり、日本のタクシー・ハイヤー・バス業を牽引してきた国際自動車。現在保有する車両数はタクシー(業務提携会社を含む)4,305台を筆頭に、合計で4,790台に上る。2020年10月には社内の車両部を分社化し、kmGオートアシストを新設。社内外車両の整備や燃料販売などの事業を営んでいる。


国際自動車独自のタクシーアプリ「フルクル」をポイントマーキングで訴求

国際自動車独自のタクシーアプリ「フルクル」をポイントマーキングで訴求


新会社の事業のひとつであり、サイン業界にとっても要注目なのがカーラッピングだ。タクシー車両に対するポイントマーキングを完全内製化し、許可申請・デザインからインクジェット出力・貼り施工までワンストップで取り組める体制を確立。数千台におよぶ自社タクシーのカーラッピングにとどまらず、社外からのオーダーにも対応している。

この中核を担うのが、2018年10月に導入したミマキエンジニアリングのUVインク搭載プリンター「UCJV300-160」だ。本誌ではカーラッピングを事業として昇華させた立役者、管理課の加古浩一マネージャーに取材。なぜUCJV300 Seriesが必要不可欠だったのか、ミマキエンジニアリングを選んだ理由と、エンドユーザー目線で見たインクジェットの可能性を聞いた。


インクジェット出力を担当する管理課のスタッフ。左から田中成司氏、長田浩志氏、加古浩一氏

インクジェット出力を担当する管理課のスタッフ。左から田中成司氏、長田浩志氏、加古浩一氏


— 最初に、どうしてプリンターを導入する必要があったのでしょうか


タクシー業界は昨今、配車アプリのシェア獲得に向けた競争が激化しています。国際自動車としては、スマホを振るだけで迎車料金がかからずにタクシーを呼べる「フルクル」を2017年11月から提供。当時、このアプリの普及に向けたプロモーションを検討していたところ、最も的確にリーチさせるためには、自社のタクシーに広告をポイントマーキングするのが良いのではないかと考えました。4,000台以上のタクシーに装飾を施すとなれば、広告代理店などを経由すれば膨大な金額におよびます。そこで、社内でプリンターを導入して完全内製化に踏み切るべきだと決断したのです。もともとタクシーの車内外には、ステッカーやシールの掲出が多く、その購入費も低減したいと考えていたので、良い機会でした。

実際の成果としては、ポイントマーキングした車両数を300台、次いで400台と増やしていったところ、アプリのダウンロード数が2倍近くに跳ね上がりました。有力なWeb広告ですら比にならないほどの効果が目に見え、これはいけると確信しましたね。以降も、ここ3年で展開しているキャンペーン広告などのなかで、その都度最も成果を上げているのはカーラッピングです。


同社をはじめ5つのタクシー事業者とソニーが提供している配車アプリ「S.RIDE」のPR

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タクシー車窓のステッカー類も複層印刷で車内外に向けて表示

タクシー車窓のステッカー類も複層印刷で車内外に向けて表示


— UCJV300 Seriesを選んだ理由を教えてください


さまざまなプリンターメーカーに話を聞き情報収集を重ね、ミマキエンジニアリングさんが最もイニシャルとランニング双方のコストパフォーマンスに優れていると判断しました。その上で、溶剤とUVのどちらにすべきか協議を進めるなか、大量に出力してラミネートをかける工程がポイントになりました。乾燥時間なしで後加工に移れるUVのスピード感は、大きなプラス要素だったのです。さらに、さまざまな素材に印刷できる点からも、カーラッピングの製作にとどまらない将来性に魅力を感じました。

もちろん、環境配慮型のインクだという点も重要視しています。こういった背景に加え、私たち素人にも扱いやすい、溶剤に引けをとらない発色、車体の曲面に追従するインクの柔軟性、車窓シールのような両面印刷への対応、これらを全て実現できるのが「UCJV300 Series」だったのです。


UCJV300-160(インク色はCMYK,Lc,Lm,Wを選択)の稼働シーン

UCJV300-160(インク色はCMYK,Lc,Lm,Wを選択)の稼働シーン


— 実際に稼働してみていかがでしょう


非常に満足しています。UCJV300はインク濃度も高いため、溶剤に劣らないきれいな仕上がりになりますね。顔写真などの色再現性や、繊細な表現力は予想以上です。ただ、どうしても仕上がりが平坦になりづらいUVの課題として、ラミネート後のシルバリングを懸念していました。しかし、こちらもミマキさんからUVの凹凸に追従しやすいラミネートフィルム「Mimaki Vision Laminate」を提案してもらい、早期に解決。2018年当時は屋外での掲出実績は少なかったようですが、耐候性は3年経過した現在も全く問題なく安心して使えています。

最初はプリンターを稼働するのも初めてで、RIPの操作には苦戦すると考えていましたが、RasterLink6Plusは予想以上に分かりやすく作り込まれており、デザインソフトを使った経験さえあればスムーズに慣れていけると実感。半年もかからずに複雑な5層印刷もこなせるようになったのは、ミマキさんの細やかなサポートも大きかったですね。現在では1日あたり45m巻きのメディアを2ロールほど消費し、月単位で40ロール以上とフル稼働で活躍してくれています。


社内のさまざまな掲示物も全て内製化

社内のさまざまな掲示物も全て内製化


— これまでの施工実績と、その社内体制を教えてください


コロナ禍で昨年の動きは少し止まったものの、現状で6割程度の自社タクシーにポイントマーキングを施工しています。実績として数字に表すと、貼り替えを含めて社内外で延べ5,000台以上に上りますね。

当社は車両整備のプロですから、ミマキさんならではのUVインクの伸長性を確保できれば、カーラッピングの貼り施工は何ら問題なく取り組めます。この強みを社内向けにとどめておくのは非常にもったいない。ですから、広告の許可申請から製作と施工までワンストップで提供できるのを生かし、今後は社外に向けても「ローコストかつ高品質なカーラッピング」を積極的に提案していきます。

— インクジェットの可能性をどのように考えますか

まず、カーラッピングの製作・施工を重ねるなかで、塗装の代わりとして活用できるのではと強く感じています。当社は4,000台以上の車両を抱えているので、事故車などの整備も少なくありません。その塗装をインクジェットで色を合わせたラッピングに変えられれば、コストダウンを図れますし、重量も軽くなって燃費も抑えられるため、省エネにつながります。

次に、事業所の内装演出です。薄汚れてしまった壁紙などを単純に貼り替えるのではなく、インクジェットでデザインするのも面白いと考えています。社員が気持ち良く過ごせ、清潔感もあるようなグラフィック演出に挑戦してみたいです。こういったアイデアが生まれたのもUCJV300 Seriesに出会えたからで、ミマキさんのサポート体制には非常に満足しています。


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社kmGオートアシスト
  • 業種自動車の整備加工 自動車及び自動車用品の売買 など
  • 住所東京都港区赤坂2-8-6 km赤坂ビル2階
  • 電話番号03-3586-3620
  • URLhttps://www.kmg-aa.tokyo/

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