UVプリンタでさまざまなメディアへの印刷が可能に。壁紙やウインドウフィルムをはじめ、車両のラッピングフィルムなどに活用:株式会社プリントパーク様

課題
改善
屋外グラフィックや外貼りのポスター、壁紙、床貼りグラフィックなどシートタイプの広告に対応していたが、立体のサインディスプレイや店舗販促品なども頼まれるようになり、製作の新たな一手が必要だった。
UCJV300-160によるUVプリントでさまざまなメディアへの対応が可能に。ミマキの白インクは色の濃度が高く、混色もしないためきれいな発色に感動した。壁紙やウインドウフィルムをはじめ、車両のラッピングフィルムなどに活用している。

導入した製品

「他人に教えたくない」ほど良いマシン


(株)プリントパーク山﨑光雄社長

(株)プリントパーク山﨑光雄社長

UCJV300-160導入の決め手

  • 速乾のため即日納品可能
  • 白インクの濃度が高く高発色
  • プリント出来るメディアが豊富

ポスターから装飾へ


(株)プリントパークは、小部数のポスタープリントで創業。そこから印刷だけでなく、商業施設やパチンコ店のPOP、のぼり旗、ディスプレイなどを製作する会社になっていった。
山﨑光雄社長は名古屋の業界では知られたアイデアマン。LEDを付けてポールを光らせるのぼりや、ベストのように着用できるEL表示機を商品化するなど、店舗販促で力を発揮するオリジナル商品も開発している。

同社創業の基礎となったのは、少量で複数のデザインが求められることが多い小規模店舗用のポスター。数枚~数十枚のポスターは、オフセット印刷ではコストがかかりすぎて対応できなかった。このため同社では18年前に水性インクジェットプリンタ(IJP)を導入し、この需要に応えていった。これがIJPとの付き合いの始まりで、ポスター製作は、同社の創業時を支える大きな屋台骨となった。


同社のロゴマークをLED化。色調の変化も可能

同社のロゴマークをLED化。色調の変化も可能

その後、ポスターは、自社が開拓できる範囲のセールスがひとまず終わり、需要が一段落したことから、山﨑社長は次の仕掛けをする。溶剤系プリンタも導入し、ポスターだけでなく、屋外グラフィックや外貼りのポスター、壁紙、床貼りグラフィックなど、シートタイプの広告やディスプレイ全般を受注するようになった。さらに、LEDの表示機や立体のディスプレイなども頼まれるようになり、徐々に店舗販促品のすべてを提供する会社になっていった。

山﨑社長は「パチンコ屋さんの仕事をしていると、LEDもやらないかと言われ、さらには店内の装飾のあれもこれもやってほしいという話になり、すべてを引き受けるようになりました」と話す。
その武器の一つとして手に入れたのが「UCJV300-160」だった。


速乾で即日納品可能に


「UCJV300-160」は他社製品も含めて多くの製品からチョイスした

「UCJV300-160」は他社製品も含めて多くの製品からチョイスした

「最初はUVフラットベッド機が欲しかったのですが、大きすぎるのとそこまでの厚みがあるものをプリントするのか?と考えてロールタイプにしました」と山﨑社長。そこから、他社製品も含めて「全部」と言えるほど多くのIJPを見たが、溶剤系の高速機や特殊インク搭載機、白インクのありなしなどを考えて「UCJV300-160」の導入を決定した。

白インクでは以前、他社の溶剤機を使用していたが、白の乾きが悪く混色してしまいトラブルの原因になってしまったことがあったので、今回の導入では慎重を期したという。実際に使ってみるとUVインクは速乾性があり、白インクもしっかりと乗るため、混色がなくきれいに発色した。




また、速乾性のあるインクは、仕事のトータルスピードを圧倒的に早くした。

「パチンコ屋さんはトップダウンなので、現場がOKを出していても、トップの方が出てきてダメと言われるケースもあります。このため、すぐに刷り直しになることがありスピードを求められます。溶剤の場合は、出力し、少し時間をおいて、ラミをかける、という手順が必要です。UVならプリントして、すぐに持って行って施工できます」と、その性能に惚れこみ「本当は、このマシンを他人に教えたくない」と山﨑社長。


「UCJV300-160」を他人に教えたくないというほどの惚れこみよう

「UCJV300-160」を他人に教えたくないというほどの惚れこみよう


溶剤インクから格段の進歩


白濃度が高く隠ぺい性の高いインクは他にはない

白濃度が高く隠ぺい性の高いインクは他にはない

UCJV300-160」の導入は2019年3月。それ以降、同社には多くの仕事が舞い込んでおり、最も多い日では1日100m²ほどもプリントする。1カ月の平均出力面積は1200m²にも上り、ほぼフル稼働という。

仕事の内訳は、壁紙やウインドウフィルムなどで、このほかの店内外ディスプレイの多くをまかなえる。特にウインドウフィルムでは白の濃度が高く、高い隠ぺい性があり、貼り付けたときに非常に色が映える。山﨑社長は「溶剤もかなり良くなっているけれど、UVの白色にはかなわない」という。

以前に溶剤を使っていたが、その出力物の見た目の違いはどうかと 山崎社長に聞いたところ、「確かにインクに厚みがあるが『凹凸がしっかりあって、立体感が出ていいでしょ?』とお客さんに言うだけで、納得してもらえます」という程度で気にするほどのことはないという。珍しい仕事では、和紙調の合成紙 「ワーロン」で名刺をつくる、ホログラムで駐車許可証をつくるといった仕事もしており、ここでカッティング機能も活用されている。

シールでは、地元のバレーボールチーム「ウルフドッグス名古屋」のキャラクターシールやグッズヘ貼り付けるシールなども手掛ける。毎回3000枚ほどの注文が来るので、夜にメディアをセットし出力しておけば、朝にはシールができている。

これも溶剤系インク時代は、プリントしたときにメディアが縮むので、カット時に調整が必要だった。また、溶剤はラミネートをかけなければならないため、厚みがでてしまうが、UVであればこの工程が不要となる。このほか、JRの車内の装飾ステッカーなどの屋外広告でも注文がある。


地元バレーボールチームのシール。カッティング機能が活用されている。

地元バレーボールチームのシール。カッティング機能が活用されている。


アイデアを含めた+αを


車両のラッピングも手掛ける同社。溶剤インクの時はクルマに貼り付ける際、メディアを伸ばすと色が変わることがあったが、UVインクでは色が変わることがない。UVの色の強さはラッピング用のカラーフィルムにちょうどよく、色の変化を楽しみながら新たな表現を可能にした。

キーホルダーなど製作でも活用されており、シートにプリントし、アクリルなどにこれを貼り合わせてグッズを作っている。変わったところでは、同社でデザインした、緊急用の大型バッテリーへの名入れも今後「UCJV300-160」で行う。

山﨑社長は、最後に「今、我々の業界は印刷だけではなく、アイデアを含めたプラスアルファが必要となっています。自らデザインし、ディスプレイ資材やグッズを作成しなければ、お客様の要望に応えられません。この時に「UCJV300-160」は強い味方になってくれます」と語ってくれた。


「プリントにはアイデアが必要」と山﨑社長。手にはLEDで色が変わるのぼり用の旗竿

「プリントにはアイデアが必要」と山﨑社長。手にはLEDで色が変わるのぼり用の旗竿


同社が開発中のバッテリー。IJPによる名入れでOEMも受け付ける

同社が開発中のバッテリー。IJPによる名入れでOEMも受け付ける


<導入製品>
プリント&カット対応UVインクジェットプリンタ:UCJV300-160


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社プリントパーク
  • 業種大判印刷、LED看板製作、カーラッピング、レーザー加工、アクリル加工など
  • 住所愛知県名古屋市熱田区六番1-5-8
  • 電話番号052-671-0831
  • URLhttps://www.instagram.com/printpark.biz/

導入した製品

Return to Content

ページの先頭へ戻る