有限会社共立アドスタジオ(埼玉県川口市)

課題
改善
大型化、かつ写真画像を多用するクライアントニーズの変化に応えたい。
プリント幅3,250mmの新JV5を第1号ユーザーとして導入。出力幅がセールスポイントになる時代に応える。

プリント幅3,250mmの新JV5第1号ユーザー。 最大出力幅もセールスポイントの1つに。


取締役社長 中澤信一さん

■有限会社共立アドスタジオ(埼玉県川口市)

(業種:屋内外看板制作・施工、出力業務)

導入機器:マルチユースプリンタ「JV4シリーズ(130、160、180)」 ソルベントインクジェットプリンタ「JV3シリーズ(160、250)」 グランドフォーマット・ソルベントインクジェットプリンタ「JV5シリーズ(320)」 マルチ・カッティングプロッタ「CG-130FX」(1台)

取締役社長 中澤信一さん


【クライアントニーズの変化からデジタル化へ】
東川口の住宅街にある倉庫風の建物。聞けばこの建物は元々リサイクルショップだったそうで、中に入ると天井高のあるワンフロアが広がる。1階はワークスペースとして、ロフトのような中2階をオフィススペースとして活用している。


[NEWS]

広いワークスペースにはJV4・JV3シリーズをはじめとする計7台のMimaki製品がずらりと並び、フル稼働するマシンの音がこだまする。そこを若い社員たちがきびきびと行き来し、一見するとSOHOのようである。取締役社長を務める中澤信一さんに、同社創業の経緯、業務内容などについて話を聞いた。

「当社は平成14年4月に数名の同志とともに立ち上げました。当初は広告代理業からスタートし、制作は他社に発注していましたが、1台のJV2導入をきっかけに制作業務まで行うようになりました。Mimakiを知ったのは取り引きのある制作会社がJV2を使っていたから。同じマシンの方が生産性が上がると考え、迷わずMimaki製品に決めました」

旗や垂れ幕など、百貨店をはじめとする店舗装飾物制作をメイン業務とする同社。自社でデジタル化に踏み切った大きな理由は、クライアントニーズの変化が大きかったという。近年、店舗装飾物は大型化し、文字のみならず写真画像も多用するようになった。同時にコストや納期もシビアになっているのは周知の通りである。

「旗や垂れ幕に写真画像が多用されるようになり、シルク印刷では対応しにくくなりました。また、さまざまなメディアに出力するケースが増えてきたため、デジタル化への移行は自然な流れだったと思います」

【Mimaki製品オンリー。その理由はソフトウェアにあり】
その後JV4を導入し、しばらくの間はJV2と併用しながら使っていた。聞けば最初にJV2を導入した時期はJV4が発表されたころ。ならばJV4を選んでもよいと思うのだが、その答えは違った。「当時、JV4は速すぎました」と中澤社長は言う。やがて自社の業務が拡大するにつれて、よりマシン性能に重きを置くようになり、続いて溶剤系のJV3を導入。創業以来、一貫してMimaki製品を使い続けている。

「Mimaki製品を使い続ける理由は、マシンの性能はもちろん、RIPソフトウェア(Raster Link Pro)の使い勝手のよさも大きいですね。プレビューウィンドウで感覚的に設定条件を確認できるので、操作が極めてスムーズ。初めての人でも直感的に操作できます。逆に言えば、このソフトウェアがあるから他社製品に乗り替えることができないといえるかもしれません」

【ターポリンにも塩ビにも打てる。しかも高速・高画質】
平成19年夏、同社は国内最大3,250mm幅のプリントを実現したグランドフォーマット・ソルベントインクジェットプリンタ「JV5-320S」を導入。記念すべき国内量産機第1号のユーザーとなった。1階ワークスペースの一角に鎮座する同機種は、JV4・JV3シリーズと見比べるとはるかに大きい。他のマシンを護衛艦にたとえるなら、JV5-320Sはまさに空母といった趣である。


[NEWS]

「JV5シリーズの高画質・高速性能を受け継いだ大型マシンは、年々大型化する店舗装飾物を扱う当社にとって魅力的でした。今後は確実に、出力幅がセールスポイントになる時代が来るだろうと思ったからです」

最大出力幅に加え、出力メディアの対応力も導入のポイントになったそうだ。

「ターポリンと塩ビを扱える点が導入の大きな決め手になりました。最近、横断幕や懸垂幕のメディアにターポリンが多用されるようになり、広幅のものが要求されるようになりました。だからといって、ターポリンのような重いメディア専用ではマシンの魅力が半減してしまいます。JV5-320Sには巻き取りテンション調整可能な小巻き取り装置が標準装備され、塩ビ等の軽くて幅の狭いメディアもシャフトを使用せずに巻き取ることができセットも簡単です。まさにマルチユースを実現したマシンで、制作現場におけるコストパフォーマンスやニーズをうまくフォローした新製品だと思います」

同機種にはHSインクとES3インクの2タイプのインクが使用可能。塩ビなどに強い溶剤系インクを使うとメディアそのものをダメにしてしまうが、屋外サインに求められる耐擦過性と高速高濃度プリントニーズに対応したHSインクなら心配はない。しかも、メディアの大きさ種類を問わず高速・高画質を継承するなど、制作現場のあらゆるニーズに応えた点がマシンの大きな魅力となっている。


企業・団体プロフィール

  • 名称有限会社共立アドスタジオ
  • 業種屋内外看板制作・施工、出力業務
  • 住所埼玉県川口市
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