アームロボなしの現場はもう考えられない!導入1ヶ月で大きな改善を実感:有限会社エムコーポレーション様

課題
改善
アニメグッズ制作の依頼が殺到し、納期に間に合わせるために夜勤が必須に。時間や体力に余裕がなくなり、抱えている仕事で頭がいっぱいになってしまった。
日中から夜中までM2COAがプリント工程を自動で行うため夜勤はゼロになり、仕分けや事務など人間にしかできない作業に時間を使えるように。外注していた作業を内製化して費用を抑えることにも成功し、気持ちにも余裕が。精神面・時間面・費用面の3つで大きな改善に繋がった。

導入した製品

M2COA」「UJF-7151 plusII」を導入いただいている有限会社エムコーポレーション様の事例が、オーダーグッズ情報誌『OGBSマガジン』 No. 95(2025年3月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。

ロボット導入1ヶ月で夜勤がゼロに。「スタッフが2人増えた感じです」

「4人のスタッフで週6日、夜勤を回していました。体がもたない、という声がスタッフから上がっていました」。

そう話すのは(有)エムコーポレーション(大阪府東大阪市)の増永祐哉社長。アクリルグッズの製作をメインとする同社は、ある悩みを抱えていた。

「4~5年前からアニメグッズ制作の依頼が殺到し始めました。1日中機械を動かさないと納期に間に合わないので夜勤を始めましたが、実際にやってみると想像以上にきつい。パートの方には夜勤をお願いできないので、社員4人でやるしかありませんでした」(増永社長)。

一時のピークは過ぎたものの、それ以降アニメグッズの仕事は安定してあり、納期に追われる日々は続いた。

「売上げを伸ばすためにできるだけ仕事を受けていたが、ある時から『時間が欲しい』という気持ちが強くなりました」。

スタッフの退勤時間が明らかに早くなった

同社は長年、(株)ミマキエンジニアリングのUVプリンターを愛用している。2024年12月、プリンターの保守契約が切れたことを機に「UJF-7151 plusII」を2台導入。その際に同機と連携できるアームロボ「M2COA」を知った。「作業工程の自動化」に憧れを抱いていた増永社長は、合わせてM2COAを導入した。

(有)エムコーポレーションは「UJF-7151 plusII」2台をL字型に並べ、真ん中にM2COAを配置している。最初にアクリル板を専用の台に置けば、後はプリントからアクリル板の積み上げまで、全て自動でおこなわれる。

導入して1ヶ月、効果は予想以上だった。

「アームロボの生産性が高すぎて、現在はパートの仕事が奪われている状況です。退勤時間が目に見えて早くなっています。スタッフが増えたような感じですね。課題だった人員不足が、ロボット1台で解決できるとは」(増永社長)。


(有)エムコーポレーションはUVプリンターとロボットを上のように配置。ロボ架台と供給台は付属品で、アクリル板の回収台は各自で用意。

(有)エムコーポレーションはUVプリンターとロボットを上のように配置。ロボ架台と供給台は付属品で、アクリル板の回収台は各自で用意。


朝来たらプリント済のアクリル板が積んである


これまでパートがおこなっていた、1時間にアクリル板6枚、6時間で40枚プリントとう仕事を、現在はアームロボが代行している状況。1枚のアクリル板に絵柄が50個あるとして、アクリルキーホルダー2000個分が自動で完成する計算だ。

「特に同じデザインを大量にプリントするとき、アームロボの効果を実感します。朝出勤してアクリル板をセットするだけで、夕方にはプリント済みのアクリル板が積み上げられている。導入してまだ1ヶ月ですが、もうアームロボなしの現場は考えられません」(増永社長)。

M2COAは夜間も稼働できるため、従業員の夜勤はなくなった。退勤前にアクリル板をセットしプリントデータを設定しておけば、後はアームロボが自動で作業してくれる。

「午前10時から午前3時まで、17時間アームロボを稼働する日もあります。M2COAを入れてから、1日目にプリント、2日目にレーザーカットというサイクルが確立されました」(増永社長)。


M2COAは、写真ほどのスペースがあれば十分設置可能。UVプリンターは現場のレイアウトに合わせてL字型に配置したり、向かい合うように配置してもOK。納品の際はミマキエンジニアリングのサポートマンがセットアップしてくれるので安心。一度プリントが始まれば数時間は放置できるので、スタッフはその間、仕分けや事務など別の仕事に集中できる。

M2COAは、写真ほどのスペースがあれば十分設置可能。UVプリンターは現場のレイアウトに合わせてL字型に配置したり、向かい合うように配置してもOK。納品の際はミマキエンジニアリングのサポートマンがセットアップしてくれるので安心。一度プリントが始まれば数時間は放置できるので、スタッフはその間、仕分けや事務など別の仕事に集中できる。


「自由な時間ができ、気持ちが楽になった」


スタッフがプリンターに付ききりにならないことで、仕分けや事務など他の作業に長時間集中できるようになった。

「1枚のアクリル板に絵柄が4つしかない案件もあり、そうなると使うアクリル板の枚数は100枚を超えます。これまでは1枚1枚、手作業でプリンターにセットしていました。時間も取られるし、アクリル板を持ち運びする労力もいる。今ではそれがなくなりました」(増永社長)。


アームロボが無地のアクリル板を掴み、UVプリンターの印刷盤面に設置。

アームロボが無地のアクリル板を掴み、UVプリンターの印刷盤面に設置。


プリントを終えたアクリル板は回収用の台に積み上げられる。

プリントを終えたアクリル板は回収用の台に積み上げられる。


その他、費用面での恩恵も。アームロボによって空いた時間で、キーホルダーのパーツの取り付けも社内で開始。外注コストが抑えられ、納期の短縮にも繋がった。


M2COAを導入する前と後での変化を聞くと、
「導入する前は『人がやる方が早いだろう』と思っていましたが、良い意味で裏切られました。スピードだけなら人とロボットの差はあまりありませんが、ロボットは夜間も働いてくれるので、1日の生産量は2倍です。一番良かったのは、気持ちが楽になったことですね。これまでは抱えている仕事に頭がいっぱいで、他に何も考えられませんでした。今はプリント工程をロボットに丸投げできているので、気持ちに余裕があります。日々の仕事も丁寧になり、ミスも減ります。導入した価値は計りしれません」。


エムコーポレーションが製作しているアクリルグッズのサンプル。

エムコーポレーションが製作しているアクリルグッズのサンプル。


(有)エムコーポレーションは現在、アニメ系以外にもVチューバ―、野球チームやサッカークラブなど、扱うジャンルを多方面に広げている。

「新規への営業の時間もできました。次はレーザー加工機を増設し、さらに生産効率を上げていきたいですね」(増永社長)。


導入後はミマキエンジニアリングがしっかりサポート。「分からないことは電話やオンラインですぐに対応いただけるので心強いです」(増永社長)。

導入後はミマキエンジニアリングがしっかりサポート。「分からないことは電話やオンラインですぐに対応いただけるので心強いです」(増永社長)。


企業・団体プロフィール

  • 名称有限会社エムコーポレーション
  • 業種UVインクジェット印刷、アクリル・木材等へのレーザー彫刻加工など
  • 住所大阪府東大阪市加納4-2-31
  • 電話番号072-968-0661
  • URLhttp://m-corporation.co.jp/

導入した製品

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