コロナ禍をバネにグッズ製造販売事業を立ち上げ新たな販路を開拓:株式会社日創サポートシステム様

課題
改善
コロナ禍の影響により、新たな販路開拓が必須に
昇華転写プリンタ、UVプリンタ、ラミネーター、カッティングプロッタなどを購入し、細かなニーズに対応できるスポーツ関連グッズ専門の製造販売事業を社内で立ち上げ

導入した製品

UCJV300-160」や「UJF-6042MkII e」などを導入いただいている株式会社日創サポート様の事例が、サイン・ディスプレイ業界情報誌『POPEYE』 No.270(2024年4月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。


Mimakiにグッズ生産設備のコーディネートを依頼。相談やサポートで、いつもアドバイスをもらっています


(株)日創サポートシステムは、北海道を基点に、美装業・清掃業を行っていた。しかし、コロナ禍により北海道への観光客が激減。新たな販路開拓が急務となっていた。

そんな中、同社の二瓶裕治氏はスポーツイベント全体を盛り上げるスポーツ関連グッズ専門の製造販売業への業種転換を提案。山形に事業所を作り、自ら先頭に立って新規事業を立ち上げた。


ディレクターの二瓶氏

ディレクターの二瓶氏


二瓶氏は、「前職では、山形県でイベント関連業務にも関わっていました。新事業を展開するにあたり各方面との提携を模索。個人的にもスキージャンパーと懇意にしているため、スポーツ競技を盛り上げることをやりたかった」と事業参入の経緯を話す。

グッズの製作に必要な設備は何か。どんなプレーヤーがいるのか。すべてが手探りで調査を進めるなか、ミマキエンジニアリングが包括的にこの分野をサポートしていることを知った。

「さっそく電話しましたが、コロナ禍真っ只中ということもあり、実機を見せる場所が限られると戸惑っているようでした。しかし、担当者が私のやりたいことを丁寧に聞き、細やかに最適な設備を提案してくれました」。二瓶氏は、提案をもとに事業再構築補助金を申請。設備投資に必要な資金を得て、続々と機器を揃えていった。


所狭しとマシンや製品が並ぶオフィス内

所狭しとマシンや製品が並ぶオフィス内


ミマキ製品を広く揃えており、非公式でミマキの「山形ショールーム」を名乗っている

ミマキ製品を広く揃えており、非公式でミマキの「山形ショールーム」を名乗っている


設備の内訳は、大別して3つに分けることができる。1つ目は昇華転写設備。目玉である伊・MONTI ANTONIO社製真空フラットベッドプレス機「Mod.200」は、国内導入事例も少ないハイエンド機。通常のヒートプレス機と比較して素材深部までの着色が可能で、伸縮素材でも色抜けしないことから導入を決めた。毛足の長い素材にも対応するため、他社ではできない表現が可能。昇華転写プリンタは、昇華転写に最適化された専用機である「TS55-1800」を選んだ。


TS55-1800

TS55-1800


2つ目はシート出力設備。ロールUVIJP「UCJV300-160」とラミネーター「LA-140W Plus」 を導入。UVインクは乾燥工程の必要がないため、急なニーズに対応することが可能で、緊急記者会見のボードや工事看板の変更に対応できる。また、多層印刷による特殊効果を活用し、SNS映えするフォトスポットを設置することで、スポーツイベントを盛り上げることができると考えた。


UCJV300-160

UCJV300-160


LA-140W Plus

LA-140W Plus


そして3つ目がグッズ製作装備。フラットベッドUVIJP「UJF-6042MkII e」は、立体物(オプションユニットで円筒型)にも印刷可能なため、幅広いグッズ製作に活用できる。グッズのパッケージも内製化でき、コスト削減と在庫リスクの軽減を両立。小ロット、一点モノの商品展開が可能だ。フラットベッドカッティングプロッタ「CFL-605RT」により、UJFでプリントした小物グッズの細かいカットにも対応する。


UJF-6042MkII e

UJF-6042MkII e


CFL-605RT

CFL-605RT


「スポーツとエンタメが融合している野球やサッカーはグッズ商売がある程度確立されているが、スキージャンプのようなマイナースポーツでは、在庫リスクの問題でどの業者も取り組んでいないのが現状。一方、欧州では多数の応援グッズが販売されており、これを見本に1個2個のニーズをこぼさず拾っていきたい」


真空転写機「Mod.200」は、国内でほぼ先人がいない状況なので、転写時間、転写温度など、素材によって最適な設定を見つけるのも一苦労。それがノウハウとなって日々蓄積されているという。

真空転写機「Mod.200」は、国内でほぼ先人がいない状況なので、転写時間、転写温度など、素材によって最適な設定を見つけるのも一苦労。それがノウハウとなって日々蓄積されているという。


導入から2年。二瓶氏は多岐にわたる仕事をワンオペでこなす多忙な日々を送っている。「何もわからない状態から、Mimakiさんのコーディネートでここまで来ました。売りっぱなしにはせず、相談やサポートでいつも助けてもらっていることに感謝しています」。

今後について、業界の従来の仕組みや方式を知らない点を逆手に取って、印刷やオーダーグッズ、サインなど各業界が思いつかなかったような画期的な製品や取り組みを行いたいと二瓶氏。そのためにも日々勉強だと積極的な姿勢を見せている。


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社日創サポートシステム
  • 業種美装業/清掃業/特殊印刷機材を用いたグッズ制作・販売/広告・宣伝・デザイン・各種印刷物・出版物の企画・制作及び広告代理業 他
  • 住所[山形事務所]山形県山形市大字村木沢426-1
  • 電話番号[山形事務所]023-676-8188

導入した製品

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