株式会社西田惣染工場(京都府京都市)

課題
改善
フルカラーでのデジタル出力は昇華転写を中心に稼動させてきたが、ポリエステルのみの出力のため、天然素材を希望されるお客様の要望にお応えできていなかった。
ポリエステルしか出力できない昇華転写で失注していた天然素材への出力が可能に。素材の幅が広がることで、新たな商品の受注につながった。

「色」にこだわる職人の目でデジタル品質をさらに高める


代表取締役社長 西田 明子さん / 取締役工場長 大橋 洋平さん

代表取締役社長 西田 明子さん / 取締役工場長 大橋 洋平さん

Tx500-1800B導入の決め手

  • 綿・麻・絹などの天然素材への出力
  • 8色インク搭載による色域の広さ

染めの町、京都でお誂えの品を染め続けて


京都は豊富な伏流水に支えられ、古より「染め」の文化が発展してきました。昭和8(1933)年に創業した西田惣染工場は、私で3代目となります。祖父が戦前戦後の動乱期に立ち上げ、以来お寺の幕や神社の幟、のれんや旗などを中心に、唯一無二のお誂えの品を染め続けてきました。

MIMAKIさんとは、当社がデジタル化に着手した当初からのお付き合いです。それまで手書きや版下だった原稿を社内でデータ化するようになり、パソコンから直接「型」の作成ができるカッティングプロッターの導入が最初ですね。導入前はすべて職人の手でカットしていたわけですから、当時としては画期的なことでした。


代表取締役社長:西田 明子さん



例えばこのような繊細な印刷ができることもデジタルの魅力

例えばこのような繊細な印刷ができることもデジタルの魅力

その後、JV4を導入。昇華転写で出力された布を手に、父(現会長)が「夢の染め物だ」と言って私に見せてくれたことを今でも鮮明に覚えています。

そもそも本染めは一色ごとに型を作る必要があり、細かな線や模様、色と色の付き合わせなど、表現にも限界があります。それに対しデータから直接フルカラーで出力される昇華転写はデザインに制限がなく、グラデーションや細かな色の重なりなど表現の幅が一気に広がりました。まさしく、「夢の染め物」だと思います。


お客様のニーズに応えるため
Tx500-1800Bを導入


取締役工場長:大橋 洋平さん

JV4からノウハウを蓄積し始めた昇華転写式のインクジェットプリンタは、「小ロット」・「短納期」・「低価格」といったお客様のニーズに応えられるものとして、当社の中でも確固たる存在となりました。ただ、転写できる生地がポリエステルのみのため、綿や麻、絹などの天然素材をご希望のお客様にはお応えすることができず、結果として失注となることも残念ながらあったわけです。

そこで天然素材への出力に対応できるマシンの導入を検討し始め、候補にあがったのがTx500-1800Bでした。他メーカーの製品と合わせて半年くらい検討したでしょうか。ある程度絞り込んだ中で実際に稼動しているのを見ることができたのはTx500-1800Bだけでしたね。これが機種決定の大きな決め手となりました。
導入するからにはマシントラブルやランニングコストも考慮しなければなりませんし、操作性も重要です。
メンテナンスにも定評があり、価格帯でもバリエーションの多いMIMAKIさんのマシンは、うちにとって最良の選択でした。


時代の変化に対応しながら
品質を守り抜く


ポーチ

Tx500-1800Bは、ベルト搬送方式のデジタル捺染インクジェットプリンタです。綿や麻、絹などの天然素材に出力できるため、これまでお断りするしかなかったお客様にも対応できるようになり、シルクのスカーフやデザイン性の高い風呂敷など、受注する商品の幅も広がりました。「小ロット」・「短納期」・「低価格」はそのままに、お客様のさらなるニーズに応えられる新たな技術を、またひとつ手にすることができたと思っています。

現在マシンにセットしているインクは、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の基本4色に、「グレー」・「ブルー」・「オレンジ」・「レッド」の4色を補色。全8色で可能な限り色域を広げ、お客様の思う「色」の再現に注力しています。

そもそもの原点が「色」の職人である染め物屋ですから、社員は全員、色にこだわる人間ばかり。承った商品はできるかぎりテスト出力をして、自分が納得するまで色を調整していきます。効率という面では決してよくないのですが、これが「当社が当社である所以」であり、うちの根幹であると思っています。
デジタルであろうとなかろうと、職人として「お客様の品に責任を持つ」という染め物屋の誇りを忘れずに、これからも「西田惣染工場の品質」を守り続けていきたいと思います。


MIMAKIとともに
さらなる色の世界を目指したい


傘

今後、ますます加速するであろう技術の開発や社会状況の変化に伴って、インクジェットプリンタも進化を遂げていくと思います。マシン本体のスペックはもちろん、生地の開発が進めばそこにどう色を載せるのかという技術が必要になりますし、安全・安心という側面からより環境に優しいインクの改良も考えられます。

染め物屋の視点から言わせてもらえば、インクジェットの「色」の可能性はまだまだ伸びしろがあるのではないかと思います。繊維の中までしっかりと染まる本染めと比べ、現状のインクジェットはまだまだ色が浅い。MIMAKIさんには、「思う色を出せる」という再現性にさらに挑戦してほしいですね。当社も、職人による昔ながらの手仕事と最新の技術の両面から、お客様のご要望に応えていきたいと思います。




株式会社西田惣染工場


1933(昭和8)年創業。京都の染色工場として、幟や幕、のれんや旗など、世界に一つしかない「お誂え」の品を染め続けてきた。デジタル化に柔軟に対応しながらも、色に対する職人としてのこだわりを忘れずに「親切・丁寧・温故知新」の心でお客様と向き合っている。

<導入製品>
ベルト搬送方式ダイレクト捺染インクジェットプリンタ:Tx500-1800B


オリジナルキャラクターのそめたろくんがお出迎え

オリジナルキャラクターのそめたろくんがお出迎え


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社西田惣染工場
  • 業種旗・幕・幟・袢天・のれん等オーダーメードの染め物をはじめ、多種多様にわたるオリジナル商品の染色・制作
  • 住所京都府京都市南区上鳥羽菅田町67
  • 電話番号075-662-1822
  • URLhttps://www.sometaro.co.jp/

導入した製品

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