KAMU kanazawa × Mimaki
UVインクジェットプリンタ「UJV100-160」でインスタレーション作品をプリント
![KAMU kanazawa館長 林田堅太郎さん](/archives/143/202103/19f102a60a766851533d18e686e2dfb11af4874ac685d78e40d3d589860f8acf.jpg)
KAMU kanazawa館長 林田堅太郎さん
「ミマキさんを知ったきっかけは、新たなモノづくりをデジタルファブリケーションなどの視点から紹介する「fabcross(ファブクロス) 」というメディア運営に私が携わっていて。そこでミマキさんと企画を一緒にしたことがあり、面白い会社さんだなと思っていて、今回ご協力をお願いしました」と話すのは、KAMU kanazawaの館長・林田堅太郎さん。
![「LIP BAR」エントランス](/archives/143/202103/b7cb65df558a2fc516743a9b10000d957ae53c0a0d2b65208bda8fdf5b2b056e.jpg)
ミマキエンジニアリングが作品制作のお手伝いをしたのは、「Lip Bar」と呼ばれる写真家の巨匠・森山大道のインスタレーション作品だ。
「Lip Bar」は、2005年に新宿・ゴールデン街で行われた芸術祭で発表されたインスタレーション作品。小さなバーの内側、壁面から床、天井全てを森山大道の代表的なイメージの一つである唇の写真で覆いつくした、インパクトのある空間だ。森山大道が作品を通して切り取る社会の猥雑さや欲望を空間として体感できる。そういったアートスペースに、当社ロール型UVインクジェットプリンタ「UJV100-160」がプリント協力をした。
「写真作品には作家のオリジナル性がない、って森山大道さんはおっしゃっているんですよ。被写体は世の中に存在していて、写真家はそれを撮っているから、100%オリジナルではないって。だから、作品として飾られるよりも、自分のモチーフがいろんなものにプリントされて世の中に広まっていく方が彼にとっての価値なんだと。このインスタレーション空間では、彼のモチーフがどんどんリピートされ、広がり、彼の世界観を表現しているんです。」
![© Daido Moriyama Courtesy of KAMU kanazawa](/archives/143/202103/4b94f0e3daa2ff72e71503d125996c276a52d3e20a80c5585881989152d630d5.jpg)
© Daido Moriyama Courtesy of KAMU kanazawa
![© Daido Moriyama Courtesy of KAMU kanazawa](/archives/143/202103/df0761e95cae430430371fb4bb882bf8f8fb97adbf5ebb45784e616e4ac2c02d.jpg)
© Daido Moriyama Courtesy of KAMU kanazawa
アートピース印刷の難しさの中でも
色味の再現性に感動
「商業印刷だとOKなものが、アートだと少しでも違うとNGになってしまうので、正直そこは厳しかったです。ただ、色見本を何度も何度もプリントしてくれて、満足いく色味に近づけてくれました。いろいろご苦労をおかけしてしまいましたが、最後まで一緒にやり切ってもらえて本当にありがたかったです。」
![鮮やかな発色はロール型UVインクジェットプリンタ「UJV100-160」ならでは](/archives/143/202103/e31a8c02653fb265305419f257cd86545a1a69b63a71f27b82d8e0b6f91b4ba0.jpg)
鮮やかな発色はロール型UVインクジェットプリンタ「UJV100-160」ならでは
![店内エアコンなど細部に至るまでラッピング](/archives/143/202103/b80a1265e5e2fd5a1fbb1d4caa4d88185395f83cb1dcf6e1085a28e6f9ebc77d.jpg)
店内エアコンなど細部に至るまでラッピング
アートは可能性に満ちている
“未来の一般”がアートにある
「例えばですけど、こんな空間にいたら、気が狂いそうじゃないですか(笑)。だから、普通の人は作ろうとは思わない。ただ、ここまでの空間を作ったから、これが一般になり得るのか、汎用性のある表現がどこなのかをみんなが探れる。でもこれをやらない限り、新しい可能性は見えてこないですよね。一つでいいから、やってみる。そうすると、だんだん広まっていって、未来の一般になる。だからこそ、アートで色々なチャレンジをするということは、すごく未来のためになると私は考えています。
森山大道の「Lip Bar」は世界で3か所にしか存在できない。そしてその1つをKAMUが持っていて、金沢にある。貴重な作品を体感しに、ぜひ足を運んでみてください。」
<KAMU kanazawa>
石川県金沢市広坂1-1-52
11:00~18:00(金・土19:00)
月曜定休
入館料 ¥1,100(全スペース共通)
<LIP BAR>
石川県金沢市片町2-23-6 とおりゃんせ KANAZAWA FOODLABO1F
20:00~24:00
日曜定休
入場無料
今回の使用製品
UJV100-160
新開発ヘッドを2基搭載し、高画質かつ高い生産性、安定稼働を追求したRoll to Roll LED-UVインクジェットプリンタ。ドット位置、送り量自動補正機能「DAS」を初搭載し、オペレータの作業負担を軽減する。
UJV100-160|製品情報
企業・団体プロフィール
- 名称KAMU kanazawa
- 業種現代アート美術館
- 住所石川県金沢市広坂1-1-52
- URLhttps://www.instagram.com/kamu_kanazawa/