「UCJV300-160」「アルティスタインテリアシリーズ」を導入いただいているリノアークス株式会社様の事例が、看板業界情報誌『POP EYE』 No. 278(2025年8月号)に掲載されました。
以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。
MimakiのUVプリンターが空間装飾全てを網羅
今年4月、沖縄県豊見城市の「沖縄アウトレットモールあしびなー」内に、金魚とアートを融合させた新たな体験型アート施設「沖縄金魚ミュージアム」がオープン。館内は約2000匹の金魚を展示するほか、多数のアーティストとコラボした幻想的なアート空間で、来場者を魅了している。
沖縄金魚ミュージアムの内観
壁面・天井・ガラス面、全てが鮮やかな色彩と透明感で彩られた空間演出を手掛けたのは、沖縄・島尻郡に本社を構えるリノアークス(株)。壁紙の施工職人であり、代表を務める武村孝之氏が2016年に創業した企業で、今や内装・看板・アートワークを手掛けるまでに成長した。
金魚ミュージアムにおいては、ガラス面150㎡超への出力施工を敢行した。Mimakiのプリント&カットUVプリンター「UCJV300」による高精度なプリントとカットを駆使。白インクとカラーを重ね、透明感と発色を両立した。壁面装飾では、Mimakiの壁装材メディアシリーズ「アルティスタ」を全面的に採用している。
沖縄という独自の文化と観光資源を持つ地域で、「空間の可能性」を広げるリノアークス。壁紙職人から大きく事業領域を拡大させた竹村社長は、どのような思いでプリントビジネスを始めるに至ったのか。話を聞いた。
代表取締役 竹村孝之氏
― デジタルプリント参入の経緯
最初は、出力の知識も機材もゼロでした。19歳から壁紙職人としてやってきて、沖縄移住後も数多くの現場を経験してきましたが、ある現場で貼ったインクジェット出力壁紙に衝撃を受けました。
特別な壁紙を貼った時、お客様の反応が違ったんです。これが自分でも作れたらと強く思いました。すぐに大阪の展示会を訪れ、様々なプリンターを視察しました。
― UCJV300を選んだ理由
Mimakiプリンターを選んだのは、営業担当者の誠実な対応が決め手でした。私の知識はゼロだったにも関わらず、図解まで交えて説明してくれました。
沖縄という立場の特性上、サポートも重要な判断基準。沖縄営業所を持ち、部品供給やメンテナンス対応も期待できました。
UCJV300-160
― 現在はどう活用していますか
デジタルプリント壁紙のほか、ガラス装飾、店舗サイン、ホテルのアート施工など多岐にわたって活用しています。
特に重宝しているのがホワイトインクとクリアインクです。光を通しながらもグラフィックを高発色にする多層印刷や、カラーの上にクリアインクを乗せたグロス表現でビジュアルに質感を与えたりとアイデアを形にできるのがいいですね。
UVインクなので速乾性があり、"出してすぐ貼れる"というのは大きなアドバンテージになっていると思います。
施工の様子
― 金魚ミュージアムの施工を終えて
当時は苦労しましたが、半年経っても退色などの問題も起きずに維持されています。この現場では、"アートが空間に溶け込む"感覚を追求しました。ミマキプリンターがなければ実現できなかった表現です。
今回、「アルティスタ」を活用して壁紙施工を行いましたが、凹凸をうまく吸収してくれて下地が気にならない点がよかったです。既存のデザイン壁紙では、イメージが合わない・価格が高すぎるという事も結構ありました。
「アルティスタ」はデザインが自由であるだけでなく、壁全体でなく一部を装飾するなど、予算に応じて柔軟に対応することができました。
沖縄金魚ミュージアムの外観
― 今後の取り組みについて
離島や観光施設、ホテルなどに向けて、ウインドウや壁紙で空間を彩る提案型営業を強化したいと考えています。単なる出力業者にとどまらず、ミマキさんと一緒に飛躍したいですね。
企業・団体プロフィール
- 名称リノアークス株式会社
- 業種内装工事、看板制作、印刷、サイン制作など
- 住所沖縄県島尻郡八重瀬町富盛667-2F
- 電話番号098-987-0761
- URLhttps://www.linoarqx.co.jp/
