UVプリンタとレーザー加工機の導入で外注によるコストと時間を削減。内製化で試作がしやすくなり、提案の幅も拡大:株式会社エル・アンド・エフ様

課題
改善
製品を製造する際に発生する樹脂部品や金属板等への印刷、アクリル板等へのレーザーカットがすべて外注だったため、コストと時間がかかっていた。
レーザーカットや印刷がすべて社内でできるようになり、コスト削減につながった。また試作にかかる時間も短縮されたため、さまざまな提案が可能になった。

面白い仕事に挑戦するために
自分たちの幅を広げて


代表取締役 菅原 祥栄 様(右)・技術部 山上 次朗 様(左)

代表取締役 菅原 祥栄 様(右)・技術部 山上 次朗 様(左)

UJF-6042MkII、Epilog Helix 24導入の決め手

  • スイッチなど、厚みやカーブのある樹脂部品や金属板等にスムーズに印刷することができる
  • 高さ最大153mmまでの立体素材にダイレクトに印刷することがでる
  • 製品に必要なパーツのカット、加工ができ、新しいことにトライできる

自分の力を信じて
思い切って独立


代表取締役 菅原 祥栄 様

代表取締役 菅原 祥栄 様

子どもの頃から機械が大好きで、壊れた家電の中がどうなっているのかを調べたり、ラジオを分解してまた組み立てたり、そんなことを毎日のようにしていました。そしてそのまま電気や回路が大好きな大人になり、それを今、生業にしています。

もちろん最初は企業に入って電子機器部品の製造やソフトウェア開発などさまざまな仕事に携わっていたのですが、キャリアを重ねるごとに「独立して自分の力でやってみたい」という思いが強くなっていって。当時、仕事で意気投合した市川 晃とともに有限会社エル・アンド・エフを設立したんです。その後、電子部品商社にいた山上 次朗が加わり、今日まで23年間、徐々に社員数を増やしながら成長を遂げてきました。

当社は、マイコン組込系を中心とした電子機器のハードウェア、ソフトウェアの開発をトータルでサポートする独立系のシステムハウスであり、また、開発環境や基板製品を販売する組込開発機器メーカーでもあります。単なる下請ではなく、お客様の要望に応じて最適な方法を具現化していく提案型のパートナーでありたいと思っていますし、それを可能にするノウハウを持っていると自負しています。


おもしろい仕事を突き詰めると
自社でやりたいことが増えていく


技術部 山上 次朗 様

技術部 山上 次朗 様

当社はいわゆる営業や販路開拓のようなことは基本的にしていません。この業界は思った以上にクチコミが大きく、多種多様な業界の企業や団体、大学等の仕事を受けていくうちに次の問い合わせをいただく、というありがたい流れが出来てきています。これはもちろん、受けた仕事に真摯に向き合い、お客様から信頼と満足をいただくことが大前提です。

最近では、トヨタ自動車の研究部門とともに、PASTAという高拡張性ポータブル自動車セキュリティテストベッドの開発、製造に携わりました。

今、自動車をターゲットとしたサイバー攻撃が増加しています。これらの攻撃から車を守るため、これからの自動車の開発は、サイバーセキュリティの脅威を意識して取り組んでいかなければなりません。PASTAは車のサイバーセキュリティを考えるための共通のプラットフォームになることを目標に開発され、セキュリティ対策技術の評価やセキュリティのための教育に活用することができます。


PASTA完成に力を発揮した
UJF-6042MkII、Epilog Helix 24*


PASTAはトランクの中にすべての機能が詰まっています。商品化する際に必要なパネルやスイッチなども、今回はすべて社内で製作しました。

ここで活躍したのが、MIMAKIさんのUJF-6042MkIIとEpilog Laser社のEpilog Helix 24です。これまでにも製品を作る際に樹脂部品や金属板等への印刷、アクリル板等へのレーザーカット等の工程が発生していたのですが、すべて外注だったためコストと時間がかかっていました。

この課題をどうにかできないかとUV印刷機を調べ、他メーカーをまわって最後に訪ねたのがMIMAKIさんだったんです。マシンの説明が一番しっかりしていたのと、難しいテスト出力に真剣に取り組んでくれたことが印象に残っていますね。価格は他よりも高かったのですが、発色も良く品質レベルが高いこと、なにより営業さんの誠意ある熱意にふれたことで、UJF-6042MkII導入を決めました。

PASTAのケースとして使用した高さのあるトランクにも直接印刷が可能で、活用の幅が広いなと実感できたことも導入の決め手となりました。またEpilog Helix 24は2019年に東京都の助成金が下りたこともあって導入に踏み切りました。

この2台の導入により、パネルのレーザーカットや印刷がすべて社内でできるようになり、時間もコストも削減することができました。また試作にトライしやすくなったことから、提案の幅が広がったと感じています。

* Epilog Helix 24はミマキエンジニアリングを通して購入いただけます。


PASTAパネル

PASTAパネル


PASTAスイッチ

PASTAスイッチ


MIMAKIのマシンで
新しいことに挑戦していく


当社のある板橋区は企業に対する支援が充実しており、「いたばし産業見本市」という、板橋区内の企業が一堂に会して製品や技術をPRする産業展示会が毎年開催されています。また、板橋製品技術大賞として、板橋区の企業の開発力や技術力を広くアピールし、産業振興を図っていく賞もあるんです。

うちは2014(平成26)年度に「組込用USBメモリ・シリアルリーダライタLFA62」で審査委員賞を受賞しました。助成金など行政からのサポートも受けながら、これからさらに「面白い仕事」に取り組んでいきたいと思っています。

もちろん部品だけでなく製品開発も視野に入れているので、ますますUJF-6042MkIIが活躍する場面も多くなると思います。

MIMAKIさんはマシントラブルがあった際のサポートや営業支援体制もしっかりしているので安心ですね。唯一残念なのはインク。うちのような小ロットの印刷だと、インクをすべて使いきらないうちに使用期限が切れてしまう。これは非常にもったいないし、無駄だと感じています。このあたりを解決する新技術やサポートを期待しています。


UJF-6042MkII

UJF-6042MkII


Epilog Helix 24

Epilog Helix 24




株式会社エル・アンド・エフ


1996(平成8)年、菅原、市川の2名で起業。翌1997(平成9)年3月に、有限会社エル・アンド・エフを設立。以降23年に渡り、多種多様な業界の企業・各種団体・大学等からさまざまな案件を受注するとともに、自社製品の開発、販売を手掛けている。

<導入製品>
フラットベッドUVインクジェットプリンタ:UJF-6042MkII
レーザー加工機:Epilog Helix 24


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社エル・アンド・エフ
  • 業種各種電子機器ハードウェア/ソフトウェアの企画・開発・製造・販売
  • 住所東京都板橋区徳丸4-2-9
  • 電話番号03-5398-1116
  • URLhttps://www.l-and-f.co.jp
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