製品の高付加価値化と仕事の幅拡大を実現:三鷹製版株式会社様

課題
改善
さらに高付加価値な製品を作りたい、仕事の幅を拡大したい
JFX600-2513の導入により、さらに細かい表現が可能に。ユーザーからも高い評価を獲得し、さらなる事業拡大に向けて動いている。

導入した製品

製品の高付加価値化と仕事の幅拡大を実現

三鷹製版株式会社は、1955年創業の印刷・加工会社。特に金属への特殊印刷と加工を得意としており、一般的なシルクスクリーン印刷からラベル印刷、鈑金印刷、プレス加工など幅広く手掛けている。

今回は「JFX600-2513」導入の経緯や導入後の感想について、三鷹製版の代表取締役副社長の鷹巣太地氏、JFX600-2513操作担当者の伊藤広樹氏に話を聞いた。


写真左から鷹巣副社長、伊藤氏

写真左から鷹巣副社長、伊藤氏


まずは、会社について説明をお願いします


鷹巣:私たち三鷹製版株式会社は、創業70年ほどの特殊印刷加工をしている会社です。主に金属の印刷加工を得意としており、シルクスクリーンなどの加工をして銘板を作るのが主な仕事です。ネームプレート類と言えばわかりやすいですかね。金属、プラスチック、カスタムラベルという機械に貼り付けるものを中心に製造しております。

ミマキさんのインクジェットプリンタを最初に導入してから、もう15年くらいになります。先代の会長がUVインクジェットプリンタを東海地域最速で導入したいということで、UJF-605を導入したのがきかっけでした。

最初は、国内外含めて他社のプリンタもいくつか検討しました。海外のプリンタも興味があったのですが、色々ハードルが高くて断念してしまいました。国内メーカーであることの重要性を実感しましたね。あとは、ミマキさんは仕上がりが非常に良かったと記憶しております。

最初の導入から、2号機、3号機とミマキさんのマシンを導入していますが、その都度他社さんも含め検討した結果、やはりミマキさんの機械が良いということで選ばせていただいています。


JFX600-2513は、どのような経緯で導入に至ったのでしょうか


鷹巣:いままではワークサイズが小さく、何度も材料を交換する必要があったので工数がかかっていました。ただ、JFX600-2513は大型インクジェットプリンタですので、材料をセットして印刷して回収する一連の流れの合理化が図れることに加えて、高精度でハイスペックな特殊印刷加工が量産できるということで、導入を決断しました。


JFX600-2513

JFX600-2513


主なターゲットは、産業用機械を作っているメーカーさんなど、ネームプレートを使うお客様です。こういった方々は、生産数が多い場合は、版と型を起こして印刷加工していくのですが、例えば100台~1000台くらいの数しか必要ない場合、金型で版を作るとコストがかかってしまうので、UVインクジェットとファイバーレーザーでカットすることで、イニシャルコストがほぼない状態で提供できるようになるのです。そうすると、少量多品種にしたときにトータルコストで安上がりですし、型も版も作らず印刷できるので、大変好評です。

また弊社は、2015年前後から航空宇宙防衛産業に参入しています。具体的には言えませんが、空を飛ぶような機械に貼り付けるプレート類などは、ミマキさんのインクジェットで印刷したものもございます。


JFX600-2513を実際に使ってみて、いかがでしょうか


伊藤:大きいぶん効率よく刷れるところがいいと思います。タッチパネルのモニターが、交換が必要な消耗品やクリーニングなどメンテナンス類の説明もすべて出してくれるので、分かりやすいのもありがたいです。私はミマキさんの機械はもちろん、そもそも機械自体を触るのがほとんど初めてですが、特に問題なく使えています。

鷹巣:これまでミマキさんの機械は4台導入していますが、そのたびにRIPソフトも進化していますし、使い勝手も良くなっているので、アップデートの頻度は適切かなと思います。他社さんユーザーを見ていると、やっぱり他社はちょっとアップデートが遅かったりしている印象で、ミマキさんはいろんな意味で困ることなく利用できるなと感じています。トラブルが発生しても迅速に対応していただけますし、非常に安心して使えますね。

あとはインクが以前の機械と変わったので、そこの違いはあるものの、画質もきれいになっているなと感じます。インクジェットでこれ程細かくきれいに表現できるものはなかなかないのかなと感じていますし、実際にお客様からも非常に高く評価をされています。


JFX600-2513で作成したサンプル

JFX600-2513で作成したサンプル


JFX600-2513導入後の生産効率はどうですか?


鷹巣:ワークサイズそのものが以前よりも大きくなったので、フルスペックでまだ運用はできていませんが、すでにプラスの影響が出ています。受注を受ける際のお客さまへの見積原価計算から違いますし、サプライヤーである看板屋さんからも、「三鷹さん、大きいサイズの印刷できるよね」と依頼が舞い込んできたり、ポテンシャルがありますよね。

材料をセットして印刷して回収する、一連の流れの中でオペレーターが機械についている時間を削減できますし、大きな印刷面積を活用して複数の製品を同時に印刷できるので、人件費を抑えながら稼働を増やしてコスト削減できるというのは非常に大きなメリットだと感じています。


JFX600-2513を使った今後の展望などありますか?


鷹巣:ちょっと口に出すと恥ずかしいんですが、私たちはモノづくりに長年取り組んできたという自負があります。つまり、図面をもとに物を作るわけですね。そうすると、自分たちでなにかアイディアを出して作るというところは経験値が少ない。ただ会社のなかにいる人たちは芸術系の大学を出た人やデザインセンスが高い人もいるので、正直もったいないなと。機械も、ハイスペックでカラフルな表現ができるインクジェット機があるので、もっと自由に自社でクリエイティブなものを作れるようにしていきたいなと思っています。

まずは今まで携わる機会がなかったインテリア系や、飛行機でいうと室内装飾系など、我々の技術が応用できるところで提案できないかなと画策中です。今後の課題は、メンバーのポテンシャルや能力を十分に発揮できる環境づくりというところですかね。


最後に、お客様に伝えたいことなどありますか?


鷹巣:そうですね、まだやはりインクジェットだと量産できない、高いというイメージがあるんですよ。小ロットもできるけど、数が多くなると上手くいかないとか、納期がかかってしまうという印象があるんですが、我々は大きい機械を入れているので早く印刷が終わりますし、コストも安くできます。もちろん、ミマキさんの機械なら品質もバッチリですので、UVのインクジェットを使って高品質・高画質で大量生産ができるということで、パネルシート類の依頼があれば、ぜひご連絡いただければと考えております。



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企業・団体プロフィール

  • 名称三鷹製版株式会社
  • 業種各種銘板(金属・樹脂)製造、シール・ラベル製造ほか
  • 住所愛知県豊川市二見町83番地
  • 電話番号TEL 0533-85-4351 / FAX 0533-84-7165
  • URLhttps://www.mitaka-seihan.co.jp/

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