EFI Pro 32r導入で大判メディアに対応 大量出力もOK:株式会社ニシマツテント様

課題
改善
大型メディアへの対応と高精細の両立。
3.2m幅の超大型の最新機「EFI Pro 32r」で高速生産が可能。ライブやコンサート、イベント、展示会などで使用される装飾や演出の仕事で全国区に。

EFI Pro 32r導入で大判メディアに対応 大量出力もOK

導入機器:EFI Pro 32r、JV330-160、カッティングプロッタ:CG-130FXII

(株)ニシマツテントは1980年、先代社長の西松清孝氏により「西松テント」の名称で創業。テントの製作に始まり、カッティング文字やインクジェット出力などに仕事を広げてきた。現在はエンターテインメント系やファブリック系の仕事も増え始めている。
今回は「EFI Pro 32r」の導入について西松勇介社長に話を聞いた。


代表取締役 西松勇介さん

代表取締役 西松勇介さん


「EFI Pro 32r」は3.2mの大型機

「EFI Pro 32r」は3.2mの大型機


――自社の紹介をお願いします。


当社はテントの製作から始まり、2001年にはミマキの「JV2‐MS」を導入し、インクジェット出力を開始しました。
以前の仕事は、一般的な懸垂幕やフラッグ、ゼネコンの建築物に貼る大型のシートなど屋外広告への出力が中心でした。しかし、近年はコンサートやライブ、フェス、スポーツイベントなどの演出でつかわれるグラフィックスや、展示会やプロモーションイベントの装飾などの仕事もいただいています。


――「EFI Pro 32r」導入の経緯は?


生産性の高いインクジェットプリンタを導入したいという思いがあり、以前から大型のプリンタをさまざまな形で探していました。その中で「EFI Pro 32r」を選択しました。

――選択の理由を教えてください。

ズバリ「速さ」ですね。
出力速度は1時間あたり最大 256㎡と、このクラスでは最速。当社ではオプションのホワイトインクは使用せず、4色(CMYK)での高速出力を実現しました。最大解像度847dpi、4色でもまったくビジュアルの美しさは変わらないと感じます。
つぎに「安定性」。高くトラブルが少ないこと、さらにメンテナンスもサービスマンがすぐに駆けつけてくれるので、出荷に影響しないのが、ミマキさんのいいところです。

――必要とされるビジュアルの美しさとは?

屋外広告やイベントの装飾などで必要とされるのは、鮮やかなカラーです。
それに必要とされる性能を「EFI Pro 32r」は持っていました。

――かなり大きな筐体ですが、導入時の搬入は大変だったのではないでしょうか。

弊社のサイン・ディスプレイ工場はそれほど広い場所ではないのですが、ちゃんと入って稼働しています。
小部屋の壁を壊して入れたので、「工場が小さいから導入できない」という会社さんはぜひうちを参考にしてほしいです(笑)。


「EFI Pro 32r」の搬入の様子

「EFI Pro 32r」の搬入の様子


――貴社のお仕事は、屋外広告はもちろん、それ以外の分野へ事業を拡大しているように感じます。この超大型の機械が役に立つのはどういう部分ですか?


それは当社で増えているコンサートやフェスなどの、エンタメ系のお仕事です。
ステージ上で使用される大型の幕など、非常に大きなサイズのビジュアルが多く、これらの装飾で使用されます。
また、ゼネコンが使用する工事用幕や、商業施設の街頭フラッグといった数量の多いものでも、幅が広く速度の速いこのマシンが活躍します。
さらに、当社が最近力を入れているファブリック(内装)系の仕事でも、数量が多い場合は力を発揮します。1,000㎡同じパターンが続くタイリング壁紙でもムラがなく出力できましたよ。

――ミマキの「JV330-160」とは、どのように使い分けていますか?

単純に量で決めています。
量が多いものは「EFI Pro 32r」、中量までは「JV330-160」。
幅が違うので、小回りが利くのは「JV330-160」、高速で大量にプリントできるのは「EFI Pro 32r」という便利さの違いがあるのです。


設置スペースの工夫で作業はしやすいという

設置スペースの工夫で作業はしやすいという


――クライアントから風合いの違いを指摘されたりなどはないですか?

まったくありません。
両機とも、サインやディスプレイに必要な見た目のビビットさと高精細さとを兼ね備えており、どちらを使用しても水準以上のものができます。

――コロナ禍の間に、これらの出力物を有効活用する方法を探ったそうですね。

はい。
ソフトサイネージを展張掲出する「ファブリックシステム」を開発しました。
プリントした生地をフレーム部分に巻き込んでワンタッチで完了する非常に施工しやすい構造で、専門の施工業者なしで掲出できます。
また、一般的な一点物のソフトサイネージのフレームは、現地で大きさを計ってサイズを合わせて出力しなければなりませんが、当社では大きさをクライアントから聞けば、それに合わせてぴったりのソフトサイネージを出力・加工できるようになったのです。


「ファブリックシステム」で掲出されたソフトサイネージ。サイドをフレームに挟み込むだけできれいに展張できる

「ファブリックシステム」で掲出されたソフトサイネージ。サイドをフレームに挟み込むだけできれいに展張できる


これもコロナ禍で、一時期受注が減少した際に、さまざまな実験を行い、そのトライ&エラーの中から生まれたものです。
その実験の結果が今生きており、多くの注文が来ています。それにこたえる形で、この「EFI Pro 32r」が大活躍しています。


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社ニシマツテント
  • 業種デザイン・大型出力事業、テント・看板製作施工事業
  • 住所〒535-0003 大阪府大阪市旭区中宮5-1-21(本社)
  • 電話番号TEL.06-6922-5488 FAX.06-6922-5499 (サイン事業部)
  • URLhttps://nishimatsu-tent.com/
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