老舗プリント工場がミマキエンジニアリングの「TxF300-75」に一斉買い替えした理由とは:株式会社テルミ・エンタープライズ様

課題
改善
既存の中国製DTFプリンタでは、色合わせの手間、故障の多さ、メンテナンス負荷により安定生産が難しく、大ロット案件でも納期を見据えた計画的な運用がしづらかった。
TxF300-75への切り替えにより、発色と出力の安定性が向上し、生産スケジュールを安心して組める体制を実現。フィルムセットや連続出力の作業性も改善され、現場の負荷を大幅に軽減した。

導入した製品

TxF300-75」「TxF300-1600」を導入いただいている株式会社テルミ・エンタープライズ様の事例が、オーダーグッズ情報誌『OGBSマガジン』 Vol. 102(2026年5月号)に掲載されました。

以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。

老舗プリント工場がミマキエンジニアリングの「TxF300-75」に一斉買い替えした理由とは
「DTFは安定した2ヘッドが最も量産に向いていると実感しました」


(株)テルミ・エンタープライズは、ミマキ製の2ヘッドDTFプリンター「TxF300-75」を6台設置し、Tシャツの量産にフル活用している。

(株)テルミ・エンタープライズは、ミマキ製の2ヘッドDTFプリンター「TxF300-75」を6台設置し、Tシャツの量産にフル活用している。


1996年創業の老舗プリント工場(株)テルミ・エンタープライズ。業界50年以上のノウハウと国内外の自社工場により、「高品質×大ロットを任せられる外注先」として定評がある。従業員数は45名で、年間売上げは6億5600万円。国内でも有力なウエアプリント業者と言える。

同社が初めてDTFプリンターを導入したのは2019年。日本ではDTF黎明期「以前」にあたる頃だ。

最初に購入したのは、100万円以下の中国製。ライブ、アニメなどイベントTシャツの案件が多く、とにかくプリンターの数が欲しかった。5年間増設を重ね、最終的に計15台を導入した。しかし、この中国製DTFプリンターにはずっと悩まされていたと、3代目の鎌田樹哉社長は話す。

「15台中、実際に稼働していたのは4台でした。同じ型番のプリンターでも1台ごとに色が違い、色合わせだけで1日潰れることも。自動洗浄ボタンを押すとかえって汚くなる、なんてこともありました。エラーが起きたら中国の本社に問い合わせるのですが、期待する返答は得られませんよね。言語の壁もありますし、自分たちで直す方が早かったです」。


(株)テルミ・エンタープライズ 鎌田 樹哉 代表取締役

(株)テルミ・エンタープライズ 鎌田 樹哉 代表取締役


中国製DTFの限界感じ日本メーカー製を視野に


特にストレスだったのが、生産のスケジュールが組めないこと。大ロットの注文が入ると納期から逆算して仕事を割り振るが、いつマシンにトラブルが起こるか分からないので現場の予定を決めづらい。印刷、カット、プレス、検品、出荷という工程がある中、印刷段階で躓くと、後の工程に支障が出る。マシンが止まると残業が確定する。

現場ではよく「シートまだ?」「これ間に合わないぞ」という焦りの声が聞こえていた。プリンターを動かしていないとノズルが詰まるため、鎌田社長が土日に出勤してノズルチェックをしていたという。毎日が仕事で、繁忙期は心が休まらなかった。次第に安定した国内メーカーのDTFが欲しい、という気持ちが強まっていった。

同社は元々、熱転写によるウエアプリントを主力としていたため、溶剤プリンターやカッティングプロッターの設備は豊富。他社機と比べて操作しやすいという理由で、マシンは全てミマキエンジニアリング社製に統一していた。

ミマキ初のDTFプリンター「TxF150-75」が発売された時は注目したが、実機を見ると自社の生産スピードに対して少し物足りないと感じたそう。しかしその1年半後に発表された2ヘッド使用の「TxF300-75」を見て「これなら大丈夫」と一気に3台を購入。

市場にはすでに4、5ヘッドのDTFプリンターが登場していたが、「ヘッドが多いほど速い、という単純なものでもない。あらゆるメーカーのDTFを見比べたが、『300-75』が一番バランス良く、ストレスがなさそうだと感じた。2ヘッドでも十分、量産できるだろうと踏みました」(鎌田社長)。

またミマキエンジニアリングは香川・高松に営業所があるためサポートを頼みやすい。現場がミマキのRIPソフト「RasterLink」に慣れているのも大きかった。


ミマキ製の溶剤プリンター、プロッターに慣れた同社の現場には、「300-75」もすぐに馴染んだという。

ミマキ製の溶剤プリンター、プロッターに慣れた同社の現場には、「300-75」もすぐに馴染んだという。


Tシャツ1日5000枚、1ヶ月10万枚生産


導入後の第一印象は、
「不安が一切なくなりました。発色と出力が安定していて、生産スケジュールが組めるようになりました。フィルムのセットも簡単で感動しています。ロールをバーに通すだけで固定され、そのまま100m連続で出力できる。前は完全手動で、ズレが出れば止めて微調整、の繰り返しでしたから」。


ロールをしっかり固定できるので、連続稼働しても印刷ズレが起きない。

ロールをしっかり固定できるので、連続稼働しても印刷ズレが起きない。


テルミ・エンタープライズが替え先のDTFプリンターに求めていたのはバランスだった。2ヘッド以上のスピードと、メンテナンスや色合わせの手間がかからない安定感。「300-75」はその条件にぴったり当てはまっていた。

高品質なウエアを量産するため、5年以上使用した中国製4台→ミマキ6台に一斉買い替え。大きな投資だが、鎌田社長に迷いはなかった。


テルミ社での「300-75」1台のTシャツ生産数/hは約100枚。計6台で、1日約5,000枚を製作している。

テルミ社での「300-75」1台のTシャツ生産数/hは約100枚。計6台で、1日約5,000枚を製作している。


「現場のストレスの緩和、またプリント品質向上を踏まえれば、十分お釣りが来ます。今は従業員の残業はゼロに。1枚1枚のプリントにこだわる時間が増え、デザインに厳しいOEM案件の新規開拓にも繋がりました」。

現在は「300-75」6台とプレス機7台で1日4000~5000枚、月に10万枚以上を安定して生産できている。


「300-75」で製作したTシャツサンプル。細線もはっきりと表現できている。

「300-75」で製作したTシャツサンプル。細線もはっきりと表現できている。

「300-75」の精度が高かったことから同社は最近、広幅モデルの「TxF300-1600」も導入。同機は「300-75」と同じ2ヘッド仕様で、プリント幅が2倍の1600mm。

「2ヘッドタイプが好印象だったので、同じシリーズの上位機種が出たら購入しようと思っていました。カーテンやフロアマット、反物へのプリントに活用するつもりです。昇華転写ではできなかった素材にもDTFならできるのが良いですね」(鎌田社長)。


TxFシリーズは300-75が6台、広幅モデルの「300-1600」(写真手前)の計7台。

TxFシリーズは300-75が6台、広幅モデルの「300-1600」(写真手前)の計7台。


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社テルミ・エンタープライズ
  • 業種アパレルプリント加工、熱転写プリントの資材販売等
  • 住所香川県木田郡三木町池戸800-2
  • 電話番号087-840-2055
  • URLhttp://www.trnet.co.jp/

導入した製品

Return to Content

ページの先頭へ戻る