有限会社ピーオーピー辻本(大阪府大阪市)

課題
改善
店頭POP等の異形カット時、大きめのカッティングプロッタでカットするか手作業でカットしていたため繊細なカットが難しかった。従来機では裏側の切れ込みが目立ったり、粘着剤付きのメディアでは糊わき(粘着剤のはみだし)と汚れが出るという細かな欠点があった。
CFL-605RTの導入で精密で美しいカットが可能になり、技術力と提案力が向上。サンプル作成からの採用件数が増加している。手切りによる失敗が無くなり製作コストの無駄も削減。

導入した製品

美しいカットが営業代わり


辻本明生社長

辻本明生社長

CFL-605RT導入の決め手

  • 精密なカット
  • 異形カットの依頼に対応できる

ずーっとほしかったマシン


穴見純一さん

穴見純一さん

「ずーっとほしいと思っていました」というのは、(有)ピーオーピー辻本営業・制作担当の穴見純一さん。「CFL-605RT」は2018年の年初に(有)ピーオーピー辻本に導入された。

コンパクトな機体でありながら、カットやハーフカットに加えて、折り罫や点線カットなど、複数の加工機能が付いたカッティングプロッタに穴見さんも以前から注目していた。

当然「CFL-605RT」導入は、さまざまな製品を検討した中から決定したものだ。候補には安価な海外製の機械もあったが、5年、10年使う場合の安定性や実績、さらにはメンテナンスのことを考えた場合、やはり「信頼できるミマキ製品にした」と辻本明生社長。ミマキとは「JV3」のころから付き合いがあり、保守サービスなどは社員全員が「信頼している」という。

導入後も操作に難しいところがなく、社員全員がすぐに使えるようになった。「他のプロッタでの経験があれば簡単に使える」そうで、最も活用しているのは女性社員だ。
オペレーションは、作業台の上に載せて位置合わせするだけ、データを間違えず、トンボが読めればしっかりと切れる。速度も満足しており、カットする形状にもよるが遅滞なくスムーズに進む。カッティングプロッタは、それに掛かり切りということがなく、作るものによってだが「ながら作業」の中でちょうど良いタイミングで仕事ができる。


導入されたCFL-605RT

導入されたCFL-605RT


最も同機を使うのは女性社員

最も同機を使うのは女性社員


異形カットで付加価値向上


異形カットは商品を目立たせ、付加価値が高い

異形カットは商品を目立たせ、付加価値が高い

近年、店舗で使用されるPOPも受注が増えており、さらにその形も長方形状などの単調なパネルが少なくなっている。
同社では販促品や案内用のマグネットも製作しているが、こちらもキャラクターの形や吹き出し状にカットすることが多い。
 
店頭POPは、家電メーカーの依頼で製作されるのだが、店舗は掲示場所の取り合いで、天井から床まで販促用の掲出物で埋まる。このため「形が違う」「他より飛び出している」といった、商品が目立つPOPやマグネットでなければ、店頭に出してもらえない。目立って、来店者に立ち止まってもらい、商品を売ることがPOPに求められている機能。それを実現するには異形のカットが必要なのだ。


より精密に、美しく


「CFL-605RT」導入以前は、大きめのカッティングプロッタでカットするか、手作業でカットしていたが、木材や厚めのボードを切りぬいたり切削したりするタイプで、繊細なカットが難しかった。
スチレンボードではカットはできても刃を入れた方と反対側に傷がつくことがあり、意図しない裏表ができてしまうことがあった。また、粘着剤付きのメディアではレシプロカットした際、刃に糊が付き、糊わき(粘着剤のはみだし)と汚れが出るケースも課題だった。こういった素人では見逃してしまうような細かな欠点も、同社では見逃さずこれを改善したいと考えていた。

サンプルの1個から作れるのがメリットのカッティングプロッタだが、同社へ発注される個数は、100個~200個までが多く、1~10個といったコストがかかって作りづらいものも依頼される。
この個数を以前は、手でカットしていたが、クオリティーが低い上に、失敗してプリントからやり直しということも多々あった。時間が非常にかかり、NGを出してしまえば用紙分のコストが上がってしまう。穴見さんは「当時は当たり前だと持っていた手切りだが、CFL-605RTが入ってこれは間違いだったと気づきました(笑)」と振り返る。


状来機では裏側の切れ込みが目立っていた

状来機では裏側の切れ込みが目立っていた


従来機でカットしたサンプル(左)は毛羽立っている。右は「CFL-605RT」使用

従来機でカットしたサンプル(左)は毛羽立っている。右は「CFL-605RT」使用


よい製品が仕事を呼び込む


(有)ピーオーピー辻本では、細かなミスも許さない職人技と、目立つ提案をできることで業績を伸ばしている。
「お客様が気づかない違いを見極めて、よりきれいに美しいものをつくります。当社では営業らしい営業はしていませんが、作った商品が次のお客さんを呼んでくれる、当社にとっての営業ツールとも考えており、当然ながら一つ一つの製作物に真剣なのです」と辻本社長は商品への自信とこだわりを強調する。

代理店経由の仕事の依頼もあるが、まず美しい商品は代理店が「提案しやすい」という利点がある。
「ピーオーピーさんの製品は、きれいで提案しやすい」と言われることに喜びを覚えるという穴見さん。実際、「CFL-605RT」で加工するようになってから、サンプル作成からの採用も増えている。
 
辻本社長は「お客さんは、できて当たり前と思っています。プロだから当たり前。それに応えていくことにわたしたちは喜びを感じています。そのためのツールとしてCFL-605RTを活用していきます」と胸を張る。


有限会社ピーオーピー辻本


有限会社ピーオーピー辻本

(有)ピーオーピー辻本は大阪で、手描き看板の業者として創業。
その後インクジェットプリンタを多く導入し、看板をはじめとした屋外広告はもちろん、案内板や、展示会やイベントなどのブース装飾、商業施設の壁紙といった内装などの出力と加工を行っている。




プリント&カット対応UVインクジェットプリンタ「UCJV300」ユーザーレポートも公開中


企業・団体プロフィール

  • 名称有限会社ピーオーピー辻本
  • 業種インクジェット出力、看板制作
  • 住所大阪府大阪市西成区出城1-4-8[現住所]
  • 電話番号06-6644-3773
  • URLhttps://www.pop-t.com/

導入した製品

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