溶剤プリンタの業務の一部をUVプリンタに移行。UCJV300の速度と安定稼働でさらなる受注増を計画:有限会社ピーオーピー辻本様

課題
改善
溶剤系の仕事の一部をそのまま移行できるようなUVプリンタを探していたが、本体価格や速度、ランニングコストなど、自社の条件に合うものが見当たらない。また近年需要が増加しているユポ紙や経師紙の印刷にも対応したい。
UCJV300-160の登場ですべてが解決。印刷速度が速く乾燥時間が不要なため短納期の仕事に迅速に対応でき、稼働が安定しているため夜間の無人運転も可能。対応力が強化されたため、これからさらに受注を増やす予定。

導入した製品

速度が速く安定していることが絶対的


思っていた条件にぴったりだったと辻本明生社長

思っていた条件にぴったりだったと辻本明生社長

UCJV300導入の決め手

  • UVでありながら低価格かつ低ランニングコスト
  • 合成紙、経師紙に対応できる

溶剤の仕事をそのまま移行


UCJV300-160」は、2018年9月に導入。
溶剤系は比較的早く導入したが、「UVプリンタの購入には距離を置いていました」という辻本社長。

もちろん、他社の溶剤系からUVへの移行の動向を注視し、導入による新たな仕事の可能性も考慮して、“タイミング”を見計らっていた。
それでも導入に至らなかったのは、本体価格や速度、ランニングコストなど、これまで辻本社長を満足させるUVプリンタが見当たらなかったからだ。

UVプリンタのほか、ラテックスプリンタなど、他のさまざまな機種を検討し続けていたが、「UCJV300-160」の登場ですべてが解決した。


「UCJV300-160」の導入は2018年9月

「UCJV300-160」の導入は2018年9月


「UCJV300-160」に関して辻本社長は、ミマキからの提案を受けた時に「自分の思っていたプリンタの条件にピッタリ」と驚いたという。
辻本社長が考えていたのは「普段使い、毎日の仕事で使えるUVプリンタ」。
従来、溶剤系で行っていた仕事の一部をそのまま移行できるようなプリンタが欲しかった。

「UCJV300-160」について「出力品質がいい」「速度はUVとしては非常に速い」「そしてインクのコストも戦える」とその良さを表現する。
さらに「とにかく本体価格も安いので飛びついちゃったというのが本音です」と社長は笑顔で付け加えた。


ユポ紙、経師紙に対応


そして、もう一つの重要なファクターが「ユポ紙を使えること」。
ユポ紙はUVプリンタ用の推奨紙だが、クライアントの需要が多く、これも決め手となった。

需要は屋内向けが増えていることから経師紙への出力も増加しており、UCJV300はこのメディアとの相性が抜群。展示会の壁紙や商業施設の内装などで活用されている。

短期掲出の媒体がメインだが、溶剤系と同等の耐候性があるため、長期でも安心して掲出できる。


来た仕事に迅速に応える


仕上げを行う加工台。即応力が高いことは同社の特徴

仕上げを行う加工台。即応力が高いことは同社の特徴

導入後の感想はやはり「思っていたUV機の印象より速い」という。
操作も簡単で、誰でも説明すればすぐに出力でき、仕上がりは一緒。作業の標準化にも貢献する。
同社では、デザイン入稿後のデータ調整から出力、仕上げまでを一人の社員が行うシンプルなシステムを採用しており、誰もが使いこなせることは機材選定の重要な要素となっている。

(有)ピーオーピー辻本に来る注文は「今日受注の明日出荷」は当たり前で、「朝受注の夕方出荷」という仕事も多々こなしている。
「何かあったら辻本に」という“駆け込み寺”的な会社と社長は表現するが、その際にはスピードが速く乾燥時間を気にしなくてよい「UCJV300-160」が力を発揮する。

また、一度も大きなトラブルがなく安定した稼働が実現しているため、帰り際に出力を開始し、夜間の無人運転を実施。長尺の出力物の場合、一晩かけて製品を仕上げ、朝には出荷・納品するといった対応も可能だ。
「この商売は、間に合わなかったら結果はゼロですから、速度が速く、安定しているのは絶対的に必要なことです」と辻本社長。


UCJV300で対応力強化


仕事の傾向では、これまでは屋外看板の製作が多かった同社だが、近年は屋内用の広告物が増えている。また、以前は展示会や内覧会などイベント系がメインだったが、量販店や専門店、ショッピングモールなど商業施設系の出力が増えており、その数は半々になっている。

商圏は関西が中心で、関東本社の企業の大阪支店などもある。営業活動は、外に出て受注を取ってくるというよりは、同社の仕事を気に入ってくれた人からの「口コミ」が仕事を呼び込むというから、製品には細やかな気配りがあり、絶対の自信をもって出荷している。

UVプリンタでの稼働には「まだ多少の余裕がある」そうで、これからさらに受注量を増やす構え。
辻本社長は「来た仕事を全て打ち返すことがウチの使命。お客様に頼っていただける会社として使っていただきたいです」と自社の対応力を表現してくれた。




有限会社ピーオーピー辻本


有限会社ピーオーピー辻本

(有)ピーオーピー辻本は1987年、辻本明生社長が創業した。社名は、以前勤めていた会社で百貨店を担当した際、販促用の「POP」を扱ったことがあり、百貨店の社員が使っていたその言葉持つ雰囲気の良さと新しさから社名を決めた。
同社は創業当時、昔ながらの手描きで看板の作成を行っていた老舗ともいえるサイン業者。その後、カッティングプロッタを導入し、切り文字などの提供を開始した。
インクジェットプリンタの導入は20年以上前、溶剤系の「JV3」からサインの出力に活用しているという。
出力物に対して、手描き・アナログ精神の創意工夫を生かすのが同社流。筆や刷毛からデジタルプリントへとツールは変化しても、そのスタイルは生きている。




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企業・団体プロフィール

  • 名称有限会社ピーオーピー辻本
  • 業種インクジェット出力、看板制作
  • 住所大阪府大阪市西成区出城1-4-8[現住所]
  • 電話番号06-6644-3773
  • URLhttps://www.pop-t.com/

導入した製品

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