「JFX600-2513」を導入いただいている株式会社三和商工様の事例が、看板業界情報誌『看板経営』 Vol.31(2024年2月号)に掲載されました。
以下に掲載された記事を原文のままご紹介いたします。
圧倒的な速度とパフォーマンスで高付加価値提案を加速する
~高速×高画質「JFX600-2513」の驚きの機能性~
5m幅スーパーワイドUVプリンターを筆頭に、大型と小型のフラットベッドUV機やミドルレンジのエコソルベント機、水性レジン機と、サイン業界の主要生産機を取りそろえる埼玉・越谷の三和商工。加えて、後加工に必要となるマルチカッティングマシンや、フラットベッドアプリケーターなど、ハイエンド機を全て自社で保有し、関東圏で指折りの老舗出力ベンダーとしても名高い。
一方で同社は、大型出力サービスやノベルティ製作で培ってきたノウハウを生かし、各種プリンターはもちろん、ラミネーター、メディア、アルミ複合板、アクリル板などの資機材販売を幅広く手がける一面も持つ。実際にサイン製作会社として、これらを現場で長年取り扱ってきた経験をもとに、それぞれのユーザーに合わせた最適な提案ができる点は、全国各地に抱える取引先からも重宝されている。
そんなインクジェット出力に精通する同社が2023年9月に新しく導入した、ミマキエンジニアリングの大型フラットベッドUVプリンター「JFX600-2513」は、最速200㎡/hの高生産性を最大の魅力とする。前身機に比べ最大330%の高速プリントを実現し、大型キャリッジに対応したテーブル設計による安定稼働など、スピードと画質の双方を追求して開発された。
では同社は具体的に、どのようにJFX600-2513を活用しているのか。本誌では、オペレーターを務める三和商工の佐藤和哉氏に、同機の導入経緯や、実際に稼働してみての使用感、今後の展望などについて話を聞いた。
― まず、JFX600-2513の主な出力物を教えてください
2023年9月に導入してから、主にイベント関連の案件で稼働させています。この年末年始には、4×8板サイズを200枚ほど納品するなど、厚盛り印刷機能が大活躍しましたね。
これまで当社は、他社では断られるような難しい案件にも柔軟に対応してきた実績が評価され、受注量を増やしてきました。一例ですと、カーテンやベールのような素材へのダイレクト印刷などが挙げられます。それらの取り扱いの難しいメディアに対応してきたノウハウと、JFX600-2513の高生産性を上手に掛け合わせていければと考えています。イベント装飾や店舗ディスプレイ、キャンペーンといった領域で、板材の枠に捉われない活用を試みていきたいですね。
― JFX600-2513を導入した経緯を教えてください
当社では、ミドルレンジ機ですとJV33やJV300、小型フラットベッド機ではUJF-6042MkIIなど、ミマキさんのIJPを長年取り扱ってきました。これまでの付き合いからエコソルベント、UVを問わない操作性の高さや、日頃のアフターフォローには多大な信頼を寄せています。JFX600-2513は、これまでに使い慣れているミドルレンジ機と変わらない感覚で扱え、インクなど全体的なランニングコストも抑えられているほか、最大200㎡/hの高生産性を達成できると聞いては導入しない手がなかったです。ミマキさんは何かあれば、すぐ駆け付けてくれますし、新しいプリンターを導入する上で大きな安心感がありますよね。
それと近年は、フラットベッドの大型UV機でしかできない複雑な形状や、特殊な素材への出力を求める顧客ニーズも著しく増しており、生産体制の強化を模索していました。この一方で懸念されるのが、UVインクの硬化後にカットした際に割れたり、捲れたりしやすい一般的な性質です。それが今回採用した軟質インク「LUS-120」ですと、伸長率170%の柔らかさから全く心配入りません。さらに言うと導入前のテスト段階から、プライマーを使わなくても高い密着性を発揮できると評価していました。
― 従来マシンと比較して同機の優れている点を教えてください
生産性は言うまでもなく、特筆すべきはやはりインクの柔らかさですかね。昨今、厚盛り印刷のオーダーが増すなか、インクを20層まで重ねてもカットした切断面はささくれず、ボードを90度曲げても割れないのは大きな魅力と言えます。
さらに、繊細な表現力も抜群です。最近は、特にハイブランドの案件で厚盛り印刷のオーダーが多く、レンガ調や木目調はもとより、複雑な柄のウインドウグラフィックを手がけるケースも増しています。そういった案件でも、クライアントに満足いただける仕上がりで納品できており、リピート受注へと結びついています。
― 導入後の感想と今後の展望を教えてください
高生産機、と一言で語れない機能性にとても満足しています。細かいところですが、テーブルのバキューム機能をフットスイッチでON/OFFできるのも嬉しいですね。出力するメディアの位置調整に時間を費やさなくなりました。
今後も、イベント装飾や店舗ディスプレイの領域で活躍してもらいたいと考えています。顧客ニーズが高まる2.5D印刷をより高速で、より繊細に仕上げられ、かつインクの割れる心配もない優れた加工性といった、JFX600-2513の持つポテンシャルを引き出し、当社でしかできない仕事の幅を一層広げていきたいです。
企業・団体プロフィール
- 名称株式会社三和商工
- 業種大型インクジェット出力/マーキング・パネル加工/広告代理店業/看板資機材の販売
- 住所埼玉県越谷市南荻島2141-1
- 電話番号048-975-7631
- URLhttp://www.sanwashoko.com/