UVプリンタとカッティングプロッタの導入で取扱い商品が増え、ノベルティ分野での新規受注が増加:株式会社 テルモ様

課題
改善
ロールタイプのインクジェットプリンタでは対応できない立体物への印刷依頼が増加し、外注では短納期の仕事に対応できず、クオリティ面での失敗も多かったため、頭を抱えていた。
フラットベッドUVプリンタとカッティングプロッタの導入で、短納期への対応はもちろんのこと、今までできなかった様々な商材へのダイレクト印刷が可能となり、ノベルティ分野での新規受注が増加。試作品が自社で気軽に作成できる点にもメリットを感じている。今後はUVプリントを前面にアピールし、よりお客様に近い存在であり続けたい。

導入した製品

商品が増え、新たな取引先が増加!


制作グループの阿部氏(左)、玉井氏(右)

制作グループの阿部氏(左)、玉井氏(右)

UJF-6042MkII、CF2 Series導入の決め手

  • 短納期対応の実現
  • 厚みやカーブのある様々な商材へのダイレクト印刷


外注任せだった仕事を内製化


同社では以前から、POPやシールなどの作成用にミマキエンジニアリングのソルベントインクジェットプリンタ「JV300-130」を使用しています。一般的な印刷の仕事は問題なくこなせていましたが、ノベルティなどの立体物にダイレクト印刷したいという依頼が増え、ロールタイプの「JV300-130」では、印刷出来ない形状だったため、外注を頼らざるを得ませんでした。

外注の場合、短納期の仕事に対応出来ず、逃してしまった依頼もあるとのこと。また、クオリティに関しても自社でコントロールすることが難しいため、思っていた成果物と違うものが来ることも多々ありました。実物支給のケースもあり、その場合は失敗ができないため、外注を請け負ってくれる業者が少なく頭を抱えていました。


ダイレクト印刷を行っているUVインクジェットプリンタ「UJF-6042MkII」

ダイレクト印刷を行っているUVインクジェットプリンタ「UJF-6042MkII」

この状況を打破するために立体物にダイレクト印刷が行えるフラットベッドタイプのUV機導入を検討しました。

新規事業を行うにあたり不安もありましたが、以前から使用していたミマキエンジニアリングのラインナップに対象製品があり、安心して相談ができるサポート体制に満足していたため、「UJF-6042MkII」の導入を決定しました。


今まで出来なかったことがカタチに


このような商品が同社で多数制作されている

このような商品が同社で多数制作されている

「UJF-6042MkII」で今まで出来なかった様々な商材へのダイレクトプリントが可能となりました。主な使用用途としては、双眼鏡、トイカメラ、マウス、体温計等へのロゴ入れや名入れを行っています。20~30個の少ロットから最高2,000個のロットまで対応した実績を有しています。

「特に高級ノベルティと言われるものに対してプリントができる点が自慢です。お客様からもご評価頂いております。」と語る阿部氏。


治具作成で使用しているカッティングプロッタ「CF2-0912RC-S」

治具作成で使用しているカッティングプロッタ「CF2-0912RC-S」

UVプリンタを自社に導入したことで、今まで出来なかった試作品が自社で気軽に作成できる点もメリットとなっています。

試作品に関しては、ミマキエンジニアリングのフラットベッドタイプカッティングプロッタ「CF2-0912RC-S」を使用して治具を作成して様々な商材への対応を可能としています。

商材の数だけ治具が存在し、形状ごとにどのような治具が必要かノウハウを積んでいるため、新しい仕事にも素早く対応することが可能です。


培ったノウハウを活用


POP制作で培ったノウハウを立体物に対して活かすことにより、今まで出来なかったようなPOPを創作して他社との差別化を図れると自負している同社。印刷が難しそうな成形品に関してもCF2による治具作成で可能としており、「デザインから印刷、最終成果品まで自社完結で行える点が大きな強みです。」と語る玉井氏。


POPの設計のノウハウを活かし、精度の高い治具作成をする玉井氏

POPの設計のノウハウを活かし、精度の高い治具作成をする玉井氏


今までの自社で培ってきたノウハウを活用して作成した望遠鏡のフードの治具

今までの自社で培ってきたノウハウを活用して作成した望遠鏡のフードの治具




同社の強みを活かした制作物は完成度の高さからお客様の評価が高く、リピートも増加しています。以前の紙メインであった仕事からノベルティ分野での新規の問い合わせが増えており、本業のノウハウが活きた販路拡大を行えています。

少量多品種のオンデマンド対応から短納期の依頼まで、幅広く対応できるため、今後はダイレクト印刷をメインに注力していきたいと意気込んでいます。


ノベルティの受注をきっかけに一般印刷の受注につながることも。

ノベルティの受注をきっかけに一般印刷の受注につながることも。


残っている課題と要望


「設備を導入後もまだ残っている課題はあります。」と語る玉井氏。
現在、課題となっているものは10mm以上の凹凸がある湾曲物への印刷です。MIMAKI独自の技術で搭載されている高低差がある素材に適した「LDモード」を使用しても補えないため、治具を工夫しながら印刷を試みています。ヘッドフォンなどの厚みがある成型物への印刷に対応できると更に仕事の幅が広がると話しています。

また、他の機種で対応しているシルバーインクを搭載できれば、箔では表現が難しい細かい文字が打てるのでは?と早々にテストを考えています。


テルモからのメッセージ


Total Communication
Total Solution
お客様のイメージをカタチに

「今後はUVプリントを前面にアピールして、もっとお客様のイメージ通りの製品ができる、よりお客様の近い存在でありたいです。」と語る玉井氏と阿部氏。

挑戦し続けるプロフェッショナル集団として、お客様に有益なサービスを提供し、社会に貢献する企業としての今後の躍進に注目です。


同社オリジナルキャラを採用したデザインが好評

同社オリジナルキャラを採用したデザインが好評




株式会社 テルモ


様々な商材や自社の表札も作成を行っており、社内でも評価が高い

様々な商材や自社の表札も作成を行っており、社内でも評価が高い

株式会社 テルモは、温度管理用示温材、滅菌カード・ラベル類の受託製造、広告の企画・制作、オンデマンド印刷、POP印刷、一般印刷業務と様々な印刷に長けた会社。POP制作では長い歴史があり、特に立体POPが制作できる点は他社が真似できないような技術力がある。

現在は紙以外の商材への印刷にも領域を拡大しており、主にノベルティ分野に力を入れている。同社では、様々な商材へのダイレクト印刷にインクジェットプリンタ「UJF-6042MkII」を活用しており、プリントされた商品のクオリティが高くお客様からの評価も高い。


<導入製品>
フラットベッドUVインクジェットプリンタ:UJF-6042MkII
フラットベッドカッティングプロッタ:CF2-0912RC-S


企業・団体プロフィール

  • 名称株式会社 テルモ 東京営業部
  • 業種温度管理用示温材、滅菌カード・ラベル類の受託製造
    広告の企画・制作、オンデマンド印刷、POP印刷、一般印刷業務
  • 住所東京都板橋区小茂根1-32-3 ぺディメント2F
  • 電話番号03-5926-7801
  • URLhttps://www.thermo-p.co.jp/

導入した製品

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