Mimakiインクジェットテクノロジーの出発点
発色にすぐれ、耐光性の高いインクです。染料が水中に分子レベルで溶け込む水性染料インクに対し、顔料はより大きい粒子レベルで水中に存在し、光に分解しにくい特性を持っています。このインクを用いた業界初の業務用大判インクジェットプリンタをMimakiが開発したのは1996年。顔料系のインクを使うことにより、太陽光で退色しにくく、ラミネート加工をすることで天候変化にも耐えるポスター、サインを制作できるようになり、“屋外サイン革新”を巻き起こしました。
粒子の大きさを利用する顔料インク
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染料インクと顔料インクの違い、それはメディアに定着する色料(発色の基となる要素)の粒の大きさにあります。粒が分子レベルで水に溶け込み、ノズルやプリンタヘッドへの負荷が小さい水性染料インクに対し、水性顔料インクは色料が粒子状に水中に存在し、定着後の耐久性、耐光性にすぐれています。
水性顔料インクの定着方式
業務用大判インクジェットプリンタの登場
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1990年代、オフィス用・家庭用の小型インクジェットプリンタでは、用途により染料・顔料の使い分けがおこなわれ始めていましたが、マシンとインクをどちらも自社開発できるMimakiのテクノロジーが初めて世に送り出したのが、水性顔料インクを用いる業務用大判インクジェットプリンタでした。
サイン制作、グラフィックデザインの現場に革新
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屋外に掲示しても高い耐光性をもつポスター、掲示物、各種サイン類をプリンタで制作できるようになったことは大きく注目され、サイン制作やグラフィックデザインの現場を変える“屋外サイン革新”を巻き起こしました。
※メディア表面に顔料成分を保持するため、インク受理層をコーティングした専用メディアをお使いください。専用のPVC塩ビシートにプリントして屋外で使用する場合は、ラミネート加工が必要です。